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カテゴリ:アメリカ映画
≪大波をとらえる日を夢見る男たちのサーフィンと友情…キュンときます≫
とても好きな作品です。 公開当時十代の青春時代。その後一度テレビで放映されたのを観ましたが、夏になると思い出す1本です。最近もこの映画を観たいと思っていたらWOWOWで放映されたではありませんか。WOWOWさま、ありがとう! 1960年代初めカリフォルニア。夜はパーティーでドンチャン騒ぎ、ケンカをし、昼は伝説の大波を待って毎日海へ出る若者たち。特にマット、ジャック、リロイの3人はサーフィンのスタイルを確立したサーファー。 馬鹿ばっかりやってたヤンチャな時代にも、ベトナム戦争という影が落ちる。徴兵検査をあの手この手で上手くくぐり抜ける者から、志願して入隊した者、その中にジャックもいた。 時の流れや戦争は人を変えてしまう。昔は裸足で歩くのが当たり前だった砂浜も軍靴で踏みしめてベトナムから帰ってきたジャック。海に戻れば又昔と同じだが、恋人だったサリーはジャックを待てずに他の男と結婚していた。 そしてサーフィン仲間の一人の戦死。 ここで一つの区切りを迎えた彼らは別々の人生を歩む。 昔は伝説のヒーローだったマットも、今や過去の人。 サーフィンも気が向いた時にするだけ。 でも心のどこかであの伝説の大波ビッグ・ウェンズデイを待っていた。 そしてついにそれはやって来た。そこで又集まった3人。久しぶりの再会に多くの言葉を交わすわけでもなくボードを抱え大波に向かっていく3人の姿がカッコイイー! 波に向かう時の彼らの顔はとても無邪気に喜びを表す子供のよう。 このサーフシーンが大迫力で凄い! 思わず目を釘付けにされる。 そして又「連絡しろよ」「元気でな」とわずかな言葉だけを交わして別れていく3人。これだけで別れるの?と物足りない気もするのですが、みんなお互いの気持ちがちゃんと判っているのでしょう。 このビッグ・ウェンズデイへの挑戦は、過去の栄光や青春時代への別れの為のものだったのかもしれません。大人になるということは自分の事だけを考えていればいいと言う事ではなくなる時。既にそれぞれの道を歩いている彼らの本当の意味での青春への惜別。 ”いつでも青春”とは言いますが、心の持ちようはそうであっても、馬鹿が出来る時代と言うのはやはり限られています。 空の色が美しく、波や風の音が語りかけてくるような映像。 60年代のポップな音楽もたまらなくいい。 誰もが通り過ぎる人生の過程をサーフィンを通して描かれた秀作。 久しぶりに観てきっと若い頃には感じていなかっただろう感想を持ったと思います。 胸キュンですが、とても後味の良い映画です。 アー良かった… ジャン・マイケル・ビンセントもウィリアム・カットも最近観ませんが、どうしているのでしょう? BIG WEDNESDAY 1978年 監督:ジョン・ミリアス 脚本:ジョン・ミリアス、デニス・アーバーグ 出演:ジャン・マイケル・ビンセント、ウィリアム・カット、ゲイリー・ビューシー、リー・パーセル、パティ・ダーバンヴィル お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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