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カテゴリ:アメリカ映画
≪辛酸をなめた男達と見放された馬が奇跡を起こす感動物語≫
やっぱり泣きました。 日本ダービーの日記でも書きましたが、競馬はしないけど馬は大好きです。 この映画が公開された時映画館に観に行けなかったのですが、やはりこれは映画館で観るべきだったと実感しました。 大恐慌時代のアメリカ。自転車屋から身を起こし西部の自動車王となったが、最愛の息子を自動車事故で亡くし妻にも去られてしまったハワード。近代化の波で時代の遅れのカウボーイのトム。裕福な家庭に育ったが大恐慌で一家離散の目に合い、幼い頃から1人草競馬を渡り歩くジョッキーとなったレッド(ジョニー)。この3人の男達が、良い血統ながらも怠けもので小柄だという事から見放されてしまった一頭のサラブレッドに出会う。そして彼らは馬主、調教師、騎手としてこの馬シービスケット共に次々と記録を塗り替えて、東部の名馬とマッチレースをするまでに至るが、そのレース直前に悲劇が… 不況にあえぐアメリカで無名の馬が活躍し信じられないような奇跡を起こし、国民に勇気と希望を与えたという、まさにアメリカらしいドラマですが、これが実際に起こった出来事なのですからより感動を呼びます。 成り上がると周りのものが見えなくなりがちですが、辛い目に遭った故に寛容で優しいオーナーのハワード。足が悪くて処分されようとしている馬を「ちょっと具合が悪いだけで排除する必要はない」と引き受けたトム。時に荒れて乱暴ながらも教養あるジョッキー、レッド。この3人が同じように運に見放された馬に引き寄せられるようにして出会い、愛情を持って育てていく。そしてそれに応えるべく一生懸命に走るシービスケット。やはりこの四者があっての競馬なのですね。 お互いに怪我をして足に包帯を巻いたレッドとシービスケットが対面するシーンには涙します。 どの俳優も名演ですが、DJのウィリアム・H・メイシーが早口でいろんな小道具を駆使して放送するシーンはいつも笑ってしまいました。又忘れられがちですが、ハワードの二度目の妻も男性達と同じように愛情を持っていつもシービスケットを見守り、男達を見守り、陰なる功労者ではなかったでしょうか。 3人がシービスケットに出会う前の話はあまり多く描かれていませんが、それは小説を読んで補う事にしたいと思います。 一つ気になるのは、レッドは別れた家族達とその後会うことはなかったのでしょうか。 音楽もすばらしく、そして、馬が鬣をなびかせて疾走する光景は美しく迫力があります。これは大画面で観たら更なる感動だったかと。 SEABISCUIT 2003年 監督/脚本:ゲイリー・ロス 原作:ローラ・ヒレンブラント 出演:トビー・マグワイア、ジェフ・ブリッジズ、クリス・クーパー、エリザベス・バンクス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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