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カテゴリ:アメリカ映画
≪魔女が人間に恋をしたら…『奥様は魔女』より大人のロマンティックコメディ≫
キム・ノヴァクという女優を最初に観たのがこの『媚薬』でした。確か中学生の頃のゴールデン洋画劇場で。ノヴァクの妖しげな美しさと魔女の話、という事もあって私はこの映画がとっても気に入り、それ以降ノヴァクの映画があると必ず観てました。 この『媚薬』は舞台劇の映画化だそうです。 クリスマスイヴのニューヨーク。1階はアフリカ美術の民芸品の店で2階はアパートというビル。1階の民芸品店の主人ギリアンは実は魔女。淋しくイヴを過ごすのかと思っていた彼女は、2階の住人で出版社を経営しているシェパードに恋をしてしまったらしい。魔法を使わずにシェパードを自分に振り向かせようと思っていたギリアンだが、ひょんなことから魔法で彼の心を自分に向けてしまう。ふたりは熱々の仲に。ところが現代の魔女に関する本を執筆しているシドニーが現れて、ギリアンの弟ニッキーが彼のアシスタントになった事で、シェパードに自分が魔女だと告白する羽目に… ストーリー自体は特にどうというわけでもなく、演出も素晴らしいものがあるというわけではないように思います。しかしキャストがいいです。ジェームズ・スチュアートやジャック・レモン。ニューヨークの街が似合う面々ではありませんか。スチュアートのスマートで洗練された雰囲気、ジャックのおどけたいたずらっぽい仕草(もっといたずらしてもいいんじゃないかと思う位)、白い雪で覆われたニューヨークの美しい街並み、そして魔女達のたまり場の酒場のゾディアックの独特の雰囲気。あの時代の映画のニューヨークと言うのは本当にステキです。タイムスリップして行きたくなるくらい。 そしてキム・ノヴァクのクールな美しさ。怪しい雰囲気の魔女の役にピッタリ!アフリカ民芸品もシャム猫のパイワケットも不思議さを倍増させて、ノヴァクがパイワケットに呪文を唱えれば本当に魔法にかかってしまいそうな雰囲気を醸し出しています。 弟のニッキーのジャックと叔母の魔女のエルザ・ランチェスターのどこかすっとぼけた感じがノヴァクと好対照です。 私は最初に『ショコラ』を観たときこの映画の事を思い出したんです。映画の冒頭ジュリエット・ビノシュの母娘が村に来た時の妖しげな雰囲気が、何故かこの映画を思い出させました。全然違うんですけどね。 ファッションもステキだし、ノヴァクの美しさにはウットリするし、やっぱり好きですわ。邦題も妖しくていいです。 懐かしいノヴァクの作品今後アップ予定です。 BELL,BOOK AND CANDLE 1958年 監督:リチャード・クワイン 原作:ジョン・ヴァン・ドルーテン 脚本:ダニエル・タラダッシュ 出演:キム・ノヴァク、ジェームズ・スチュアート、ジャック・レモン、エルザ・ランチェスター、アーニー・コヴァックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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