ある日どこかで

≪彼女達のカレンダーが英国の白血病研究の寄付金として使われているのだそうです≫



イギリスの50，60代の女性が自分達のヌードのカレンダーを作ったという実話をベースにした作品です。
すごいですよね。この話を聞いた時「ホントの話！？」とまず驚いたのが事実でした。




ヨークシャーの田舎町に住むクリスとアニー。二人は地元の婦人連盟のメンバーの親友同士。ある日クリスは、白血病で亡くなったアニーの夫を偲び、自分達のヌードカレンダーを作る事を思いつく。最初は婦人連盟幹部の許しをもらえなかったり、なかなかカレンダー作りに参加する事を拒んでいたメンバーもこの企画に参加していく。そしてカレンダーは完成し、イギリス中で大反響を呼ぶ。



元々アニーの夫がお世話になった病院の椅子がとても硬くて、看病に来ていたアニーがゆっくりと座ることができなかったのが原因で、その病院に皮のソファーを寄付できたら、と思ったことが発端でこのカレンダー作りを思い立ったのでした。
それにしても何と大胆な発想でしょう。日本人じゃ絶対に真似できないでしょうね。

はじめは恥ずかしがっていた女性達も、生き生きと輝きを帯びてカレンダー作りに精を出していく様子がまぶしかったです。それぞれの女性のエピソードも丁寧に作られていて、クリスの家族の葛藤もよくわかるし、ケーキを焼いたりブロッコリーの育て方ばかり勉強するのはもう嫌だ、というクリスたちの気持ちもよく分かる（笑）。
ちょっと年齢のいった女性たちを生き生きと描いた作品は大好きで、自分も歳をとったらあんなふうになりたい、と映画を観て思うことも多いのです。50，60代になってヌードになろうとは思わないだろうけど、その心意気がステキ！イギリスのおばちゃまたちはパワフルだわ。

ご主人達が又理解があって、応援しているからすごい。もちろん実際もそうだったからカレンダーが出来たんでしょうし。

そして舞台となったヨークシャーの美しいことと言ったら、素晴らしい！
そしてその美しい風景の中太極拳をする女性達、気持ち良さそうでたまりません。

「私はもう55歳。今脱がなくていつ脱ぐの？」
粋な言葉ですね。


CALENDAR GIRLS
2003年
監督：ナイジェル・コール
脚本：ティム・ファース、ジュリエット・トウィディ
出演：へレン・ミレン、ジュリー・ウォルターズ、ぺネロープ・ウィルトン、シアラン・ハインズ