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カテゴリ:アメリカ映画
≪ロマンス仕立ての極上のミステリーサスペンス≫
これもビデオ所有なのですが、すごく安くでDVD出るらしいのでそれをゲットしなければ、と思っています。 ヒッチコック監督作品はそんなにたくさん観ているわけではありませんが、かなり印象深く好きな作品です。 元刑事のジョンは犯人を追跡中同僚を墜落死させた事で高所恐怖症に。それが原因で警察も辞めてしまった。 ある日学生時代の知人エルスターから連絡が入る。最近奇妙な行動をとる彼の妻マデリンの監視をして欲しいうとの依頼だった。最初あまり乗り気でないジョンだが、美しいマデリンに魅了され監視を続ける。 先日感想を書いた『媚薬』と同じジェームズ・スチュアートとキム・ノヴァクの共演です。 タイトルロールでの目のアップとあの渦巻きのような映像。そして暗闇で屋根づたいに逃げる者と追う者。助けようとして逆に落ちてしまう警官。最初から画面に惹きこまれます。 キム・ノヴァクは大根とも言われていますが、ここでは二人の女性を巧く演じ分けてますし、とにかく妖艶で美しいので、マデリン役にピッタリだと思います。 ここで彼女が着る数々の衣装がステキです。色の妙というか、インパクトのあるそれぞれのコスチュームが、それぞれのシーンと共に強く印象に残ります。グレーのスーツは印象が弱い感じがするのですが、そこを巧く利用したところがヒッチコックの、さすがと言わせる部分でしょうか。 高所恐怖症のジョンから見た階下の様子、その恐怖を煽るカメラワークも絶妙です。最近の映画と比べるとテンポが良いわけでもないし、CGを使っているわけでもないので物足りなさもあるかもしれませんが、謎と高所恐怖症というジョンの弱点をついた要素を巧く利用し、観ている側にこれは夢か現実か、めまいを起こさせるのかもしれません。 ジョンが途中から人間が変わっていきちょっと変質者っぽくなるのも、最後にたたみかけるように追い詰めていくシーンも見もの。 途中で何となく犯人は判るのですが、ラストは衝撃的です。 それにしても、キスシーンをなんときれいに撮るのでしょう。昔の映画はその辺が今と比べて数段巧いと感じるのです。 サンフランシスコの街並みが、どこかヨーロッパ的でステキでした。 VERTIGO 1958年 監督:アルフレッド・ヒッチコック 原作:ピエール・ボワロー 脚色:アレック・コッペル、サム・テイラー 出演:ジェームズ・スチュアート、キム・ノヴァク、バーバラ・ベル・ゲデス、トム・ヘルモア お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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