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テーマ:映画レビュー(894)
カテゴリ:アメリカ映画
≪トスカーナの青い空は傷ついた心を癒してくれます≫
イタリアという国は観光するのに非常に魅力的な国だというのは多くのみなさんが周知のとおりだと思います。 私も大好きな国の一つで、イタリアが舞台の映画と聞くとそれだけで観たくなってしまいます。 作家のフランシスは離婚で家を失い、慰謝料も払わなければならずとても傷ついていた。親友からプレゼントされたイタリア旅行で訪れたトスカーナ地方。観光しているうちにこの土地に魅せられて、コルトナという町の築300年の売家を衝動的に買ってしまう。 それにしても、旦那の浮気が原因で離婚するのに、女性の方が稼ぎがあるからって家も渡し慰謝料も払わなきゃならないなんて変なの。 フランシス・メイズという作家の自伝的小説が基になっているのだそうですが、ストーリー自体はそんなに目を見張るようなものはありません。離婚で傷ついた主人公が新しい土地で家を買い、その家の修復にあたり土地の人たちとの交流や、新しい出会いを通して再生する物語です。 目を見張るようなものじゃないと言っても、旅行先でいきなり家を買うという行為は普通の人はしないと思いますが。 どこかエッセイを読んでいるような雰囲気があります。 言葉の壁、習慣や国民性の違いに戸惑いながらも、のんびりとしたトスカーナの時間と空気の中で、フランシスは自然に癒されていく。 特筆すべきはやはりトスカーナの美しさでしょう。こういう所だったらのんびりと好きな事をして暮らして行ける余裕のある人には最高な場所でしょうね。行きたいな~。 ダイアン・レインは人生の苦楽を経験した良い女性を演じられる女優さんになりました。額のしわはちょっと増えたけど、やはりきれいです。 いつも花を捧げに来る老年の男性が最後の方でやっとフランシスに向かって微笑んでくれたのは嬉しかったです。いくら陽気なイタリア人、というステレオタイプのイメージがあっても人見知りの人も、気難しい人もいろんな人がいる。当たり前の事だけど、そういう事も感じました。 美しい風景を堪能できただけでも嬉しい映画でした。コルトナもポジターノも素晴らしい! UNDER THE TUSCAN SUN 2003年 監督/脚色:オードリー・ウェルズ 原作:フランシス・メイズ 出演:ダイアン・レイン、サンドラ・オー、ヴィンセント・リオッタ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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