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テーマ:おすすめ映画(4068)
カテゴリ:アメリカ映画
≪モノクロの映像と荒涼とした大地、そしてこのストーリーが切なくてたまらない≫
1950年代初頭、テキサスの小さな田舎町。親友同士のソニーとデューエンは高校卒業前に将来の目標を決めかねていた。この町の唯一の古い映画館のオーナー、サムは彼らが父親のように慕っている、町の男の子達から憧れられている存在。そしてその映画館はこの町唯一のデートスポットなのだ。 デューエンは美人でお金持ちの娘ジェイシーと付き合っているが、どこか彼女に物足りなさを感じている。ソニーはひょんなことから人妻と付き合い始めた。そんなある日、ソニーが急死したのを境に町のようすは変わってしまう。 モノクロで、荒涼とした町のようすが何とも言えない切なさを感じさせます。大した職もなく、お金も無いソニーやデューエンの楽しみは映画館でのデート。でも恋はなかなかうまくいかず将来の希望も見えずに過ごす日々。 10代の若者達の輝きや悩みは、今も昔も似たようなものかもしれません。そして若者だけでなく、昔の恋愛を懐かしんだり、今相手にされない孤独感など中年男女の葛藤が同じように描かれているのも又切なく、良いのです。 『アメリカン・グラフィティ』や『ニュー・シネマ・パラダイス』が大好きなのですが、この映画にはこれらの作品に共通する切なさやさがあります。でも、このラストだと希望が持てるようで持てないような。そこの所が前出の2作品よりもっと切ないと感じる所以かもしれません。 演技派揃いの豪華なキャストでこのストーリーを深みのあるものに仕上げていますし、美しいシビル・シェパード、若き日の、でもすぐに彼だとわかるジェフ・ブリッジスが観られます。 20年後位の彼らを描いた作品もあると知ったのですが、それも観てみたいです。 THE LAST PICTURE SHOW 1971年 監督:ピーター・ボグダノヴィッチ 原作:ラリー・マクマートリー 脚色:ラリー・マクマートリー、ピーター・ボグダノヴィッチ 出演:ティモシー・ボトムズ、ジェフ・ブリッジス、シビル・シェパード、ベン・ジョンソン、クロス・リーチマン、エレン・バースティン、アイリーン・ブレナン お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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