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カテゴリ:アメリカ映画
≪いくつになっても恋をすると不安になったり、キラキラ輝いたり≫
恋愛に適齢期はあるのか? ありませんよね。それは前からそう思っていたことです。ただそのお相手はどうなんだろう。50、60代になってものすごく若い人と結婚する男性は、特に芸能人などには多いですが、女性の場合その年齢で10も20も若い男性との恋愛、特に結婚はあまりないように思います。 50代半ばの離婚暦ありの劇作家エリカは、娘のボーイフレンドのハリーが63歳で、30歳以下の女性にしか興味を持たないプレイボーイの業界人だと知って驚く。そのハリーがエリカの別荘で心臓発作を起こし、そこで静養する事になった。何と、駆け込んだ病院の青年医師から一目ぼれされるエリカ。そのエリカは勝手気ままなハリーに対しちょっと困っていたが、お互い次第に惹かれあっていく。 ハリー、ちょっとくたびれたあの感じのジャック・ニコルソンがなんでそんなに若い女性にもてるのでしょう。最初はどうしてもそこが納得行かずに嘘っぽくって仕様がなかったんだけど、エリカの娘の「ちょっとした時にすごく優しい」と言うセリフと、ハリーとエリカが海辺を散歩するときの雰囲気で、なんとなくハリーのモテモテぶりもわかるような。海辺のシーンはこの二人がとても自然でステキです。 一方、エリカのダイアン・キートンは相変わらず魅力的で、スタイルも良く、白いパンツとタートルネックのセーターがすごく似合います。泣き叫びながらパソコンを打つ姿もかわいい。 酸いも甘いもかみ締めてきたはずの熟年の男女も、恋におちると又初心者マークに戻ったように、不安になったり、ハイテンションになったり、ときめいたりと、それは若い人の恋と変わることはない、という映画でした。 病院でお尻出して歩くハリーや、彼とエリカの血圧云々のシーンはおかしかったですね。でもお互い老眼鏡を出して時計を観るシーンは微笑ましくて、こういう恋人同士もステキだと思いました。 キアヌの方が絶対いい、と私は思うけど、ニコルソンがアマンダ・ピットとどうも不釣合いだと感じたように、どんなにステキなダイアンでもキアヌとはやっぱり恋人同士と言うより、親子にしか見えませんでした。ラストはいかにもハリウッド的ですが、あれがしっくりいくのかな。最初はモテモテのエリカにすごく都合の良いラブコメかと思ってみていたのですが、パリのシーンでこの映画とても好きになりました。 キアヌかわいそうだけど、「大丈夫あなたにならステキな女性があらわれるって」。キアヌ普段なら主役級のはずですが、ここではしっかり脇に回って好青年を演じていてステキでした。 SOMETHING'S GOTTA GIVE 2003年 監督/脚本:ナンシー・メイヤーズ 出演:ジャック・ニコルソン、ダイアン・キートン、キアヌ・リーヴス、アマンダ・ピット、フランシス・マクドーマンド お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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