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テーマ:映画レビュー(894)
カテゴリ:アメリカ映画
≪大自然をバックにアメリカの古き良き時代の家族愛の物語≫
制作は1963年なのでその頃が舞台なのでしょうが、同じくその当時が舞台の他の映画の若者の感じ、街の風景とはあきらかに違うアメリカの山間の村の生活、風景が出てきます。 父親が入植して子供9人を育てた村。そこで長男のクレイもまたたくさんの子供達に恵まれて暮らしている。ただ、教育を受けなかった為石切り場での仕事、そして貧しい生活でおまけに子沢山。長男のクレイボーイが成績優秀で大学進学を勧める教師や牧師たちのおかげで大学へ。ただいろいろあってお金がいるのです。自分が出来なかった事を息子にはさせてあげたいと言う思いで、父親や一生懸命になって借金を頼みますが上手くいかず、結局自分の夢を諦めて・・・ 子供の為に自分のことは顧みず一生懸命になってくれる親。こういう話にはジーンと来てしまいます。 昔のアメリカは、やはりこういう時代があったのです。細かい事をいろいろそんな風に考えられる映画でした。 大自然をバックに繰り広げられる家族、近所の人々とのつながり。ほっとさせられます。 ヘンリー・フォンダの父親役がすごく良かったです。一生懸命で、頑固で、でも家族をとても愛している。 ただ、奥さんや子供達、祖父母がとってもこぎれいで、貧しさがいまいち伝わってこないのですよね。部屋もとってもこざっぱりとしています。先日の『リトル・ダンサー』よりも早くこの作品を観ていたのですが、いい作品だと思っていたけど、『リトル・ダンサー』を観たらこれはリアル感に欠ける気がしてちょっと物足りなくなったのも事実です。 『サウンド・オブ・ミュージック』のトラップ家の末っ子グレーテル役で出ていたキム・カラスがここでもかわいい子役でセリフもいっぱいしゃべって可愛さを振りまいてます。 SPENCER'S MOUNTAIN 1963年 監督/脚本:デルマー・ディヴス 原作:アール・ハマー・ジュニア 出演:ヘンリー・フォンダ、モーリン・オハラ、ジェームズ・マッカーサー、ドナルド・クリスプ、ウォリー・コックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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