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カテゴリ:アメリカ映画
≪楽しくて、楽しくて! 思わず微笑んで踊りたくなるなるミュージカル≫
私の記憶では、初めて観たミュージカル映画はこれだったと思います。 大人たちが観ているテレビ番組が面白くなくて、当時両親の部屋にあった小さな白黒テレビ。時代がわかりますが、ポータブルテレビなどと言っていたような。そんなテレビで観たこの作品だけど、楽しさがその小さな画面がから溢れんばかりで、私はその夜随分興奮したのを憶えています。本当に強烈な印象を残す映画でした。 ジーン・ケリーとオコナーのハリウッドで人気の映画スターと音楽家。映画界はサイレントからトーキーの時代へ突入していた。それまでケリーの相手役でスターだったジーン・ヘイゲンは悪声でおまけに性格も悪くケリーは手を焼いていた。そこにコーラスガールとして現れたデビー・レイノルズと恋仲になったケリーは、ジーンの吹き替えにデビーを使い、後はデビーを次の時代のスターにさせる計画をするが… サイレント映画からトーキーの出現でハリウッドは大騒動。その当時の俳優達の舞台裏を描いた作品ですが、声が悪いとか、話し方の変な俳優にとっては大変な事だったでしょうね。 この映画、何と言ってもジーン・ケリーのあの雨の中で唄い、踊る有名なシーンは素晴らしいです。曲も良し、ダンスも良し。雨降りがあんなに楽しそうなのも珍しいくらいジーンははじけてます。何度観てもこのシーンは嬉しくて仕方なくなります。 でも、嬉しくて仕方ないと言えば、この映画のダンスシーンはどれも素晴らしくて、楽しくて嬉しくて、っとこんな事ばっかり言ってますが、それしか言い様が無い位、まさしく”ザッツ・エンターテイメント”なのです。 ケリーは言うまでもありませんが、ドナルド・オコナーのダンスも又素晴らしくて、息をするのを忘れる位画面に集中してしまいます。軽い身のこなし、おどけた表情、感動しますよ。 ケリー、オコナー、レイノルズの3人で唄い踊る「グッド・モーニング」も素晴らしいですね。3人がソファーを踏んで回すシーンが面白くて、一度従妹や妹達と一緒に挑戦し、失敗して怒られた思い出があります。 サイレント映画も素晴らしい作品がたくさんあり、チャップリンの作品などは大好きですが、トーキーになる時期というのは、ハリウッドの俳優達も映画会社側もいろんな葛藤があったのでしょうね。 今月はちょっと忙しくて映画を観る暇はなさそうなので、書ける時はまだ紹介していない作品のレビューをしたいと思います。 ミュージカルが苦手な人も、この作品は観る価値あり。私もこれが最初のミュージカル映画だったからミュージカルが好きになったのかもしれません。 でも今ではこんなにダンスシーンの多い、所謂ダンスミュージカル映画ってありませんね。ダンスミュージカルムーヴィーを観たくなったら、昔の映画を観ろ、って事でしょうか。 ああ~、久しぶりにこの映画観てはじけたい気分! SINGIN' IN THE RAIN 1952年 監督:ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン 原作/脚色:アドルフ・グリーン、ベティ・カムデン 音楽監督:レニー・レイトン 出演:ジーン・ケリー、ドナルド・オコナー、デビー・レイノルズ、ジーン・ヘイゲン お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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