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カテゴリ:アメリカ映画
≪これを観てモンタナに行きたくなりました≫
私がブラッド・ピットを大好きになった、ロバート・レッドフォード監督作品です。 何度観ても、心にジワーッと来るものがあります。 ノーマンとポールの兄弟は、厳格な牧師の父親に幼い頃からフライフィッシングを教わった。 ノーマンは東部の大学へ進み7年後故郷のモンタナへ帰った時、ポールは地元の大学を卒業して地方新聞の記者をしていた。だが、ノーマンはポールが酒と賭けポーカーにはまっているのを知る。 エリートで真面目な兄と、自由奔放な弟。よくある構図ですが、この弟が自由すぎて賭けポーカーにのめり込み、意外な結末を迎えてしまいます。 特に大きな事件が起こるわけではないけれど、厳格な牧師の家庭の性格の違う、歩む道も違う兄弟、でもフライフィッシングで心通じ合う兄弟の静かな感動のドラマです。 モンタナの大自然が素晴らしく、特に釣りのシーンは息を呑むほど美しいです。自分の不在の7年の間に、弟のフライフィッシングは芸術の域にまで達するほどの腕前になっていた。それを半分羨ましく思いながらも、素直に口にする事の出来ない兄。兄弟ってライバルなんですよね。 川のせせらぎ、太陽の光、鳥の声、そしてポールの屈託の無い笑顔。 賭けポーカーに人生を落としながらも、釣りをしている時、家族といる時のポールの無邪気な笑顔にハッとさせられます。 若くて初々しい、でもどこか悲しそうな笑顔。 この映画でブラピはレッドフォードの再来のような事を言われていましたが、その意見も「なるほど」と思いながら、又一方で私がこれを初めて観た時、ブラピにジェームズ・ディーンを重ねて見ていたところもありました。美しいまま死んで行くところなんかも… ネイティブアメリカンの彼女とのダンスシーンはすごくカッコ良かった! 後に彼が缶コーヒー"ROOTS"のCMで踊るシーンは、ちょっとだけこの映画を思い出させるのでした。 古き良き時代のアメリカに、モンタナの自然の素晴らさ。その自然の中でどうやって人生を生きるか。 セリフも音楽も、そして映像も良くて、レッドフォード監督の人間賛歌を堪能できる映画です。 A RIVER RUNS THROUGH IT 1992年 監督:ロバート・レッドフォード 原案:ノーマン・マクリーン 脚本:リチャード・フリーデンバーグ 出演:ブラッド・ピット、クレイグ・シェファー、トム・スケリット、ブレンダ・ブレシン、エミリー・ロイド お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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