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カテゴリ:アメリカ映画
≪オリジナルをカラッと明るく仕上げた西部劇の名作≫
言わずと知れた黒澤明監督『七人の侍』のリメイク版です。『七人の侍』とこの『荒野の七人』どちらのレビューを先に書こうか迷いましたが、私が見た順番どおりに書くことにしました。 最初に観たのは小学生の頃。その時は『七人の侍』のリメイク版という事は多分知らなかったと思います。黒澤明が誰なのかも知らなかっただろうし。 メキシコのとある村。度重なる山賊の作物の強奪に戦う事を決めた村人。武器となる銃を買うために国境のアメリカの町に来た村人は、そこで男気のあるガンファイターと出会い、彼に助けを求める。彼(ユル・ブリンナー)は集めた6人と共に村に行き敵と戦う備えを始めるが。 ここでは『七人の侍』と比べる事はせずに、あくまでも西部劇の一作品としての感想を書きたいと思います。 一言、私は大好きな作品です。とにかく面白い。カッコイイ。音楽がいい。当時既にスターだったブリンナーはともかく、後の面々はこの映画で飛躍した人が多いようです。これが出世作になったという事ですね。 個性的な七人で、子供の頃私が好きだったのは一番若手のチコ。今考えるとちょっと伊藤英明のような顔をしていましたね。でも、その後何度か観ていくうちに、好きなファイター達も次第と変わっていき、今現在の一番は誰かと聞かれれば、ユル・ブリンナーの役なんですよね。渋くて冷静。コバーンもブロンソンも良かったし、マックィーンは当たり前に好きだし、この作品の中でもステキでした。 山賊との派手な銃撃シーンや、ラストの二人が馬に乗って去っていくシーン、そこで流れるあのテーマソングは思い出しただけでも鳥肌ものです。 ブロンソンと子供達とのシーンも好きでした。「銃を持って戦う俺より、毎日畑を耕し家族を守っているお前達の父親の方が偉い。」と言うようなシーンがありましたが、それは今の世でも充分に言えることですね。でも、こんな事言う西部劇ってそれまであったのでしょうか。 「勝ったのは農民」というブリンナーのセリフも(まあ、これはオリジナル版の方からの引用ですが)、西部劇のヒーロー達も、弱さを持った1人の人間だ、というそれまでの頑強なヒーロー達とは一味違った、人間味溢れるヒーローなのでした。 『七人の侍』を観た後では少し感想が変わってきますが、今日はこの作品が好きだ、と言う事で終わりにしておきたいと思います。 THE MAGNIFICENT SEVEN 1960年 監督:ジョン・スタージェス 脚本:ウォルター・ニューマン 音楽:エルマー・バーンスタイン 出演:ユル・ブリンナー、イーライ・ウォラック、スティーヴ・マックィーン、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーン、ロバート・ヴォーン、ホルスト・ブッフホルツ、ブラッド・デクスター お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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