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テーマ:映画レビュー(894)
カテゴリ:アメリカ映画
≪人間はロボットに感情を持たせるべきなのか?≫
2005年4月。家事用ロボットとしてマーティン家に来たNDR114号はアンドリューと名付けられ、マーティン家の次女リトル・ミスと友達になり誠実にご主人に仕えていた。リトル・ミスも成長し結婚するが彼女との友情はずうっと続いている。マーティン家の主人、“パパさん”がすすめてくれていた読書をするうちにアンドリューは人間になりたいと思うようになる。自由を求めて旅に出た彼は発明家のルパートと出会い、自分もより本物の人間に近づく事ができるのを知る。 人間になりたいアンドロイドの話はよくあります。何も知らずにいれば、そのままアンドロイドで過ごせた方がもしかしたら幸せだったのかもしれません。ほんのちょっとでも人間の心をのぞいてしまったら、持ってしまったら、自分も人間になりたい、命令されたくない、自由でいたいと思うものなのでしょう。 何よりアンドリューが人間になりたいと思ったのは、決して老いることなく死ぬ事のないアンドリューが、彼の愛する人たちと同じ時を永遠に過ごせないという事。愛する人たちは年老いて、そしてみんな逝ってしまうという悲しい現実を目の当たりにした時でした。 ロボットが私達の周りにたくさんいる状態というのもそんなに遠い未来ではないでしょう。でも、もしアンドリューのようなロボットがたくさん出てきたら本物の人間は必要なくなるのではないでしょうか。この作品は、アンドリューが200年にわたり人間の心を育み、人間となっていく過程を描いていますが、そんな事をちょっと考えながら観てしまいました。 やっと人間となってから、そしてあのラスト。彼はきっと幸せだったのでしょうね。切なくてたまりません。 ンー、考えさせられました。 THE BICENTENNIAL MAN 1999年 監督:クリス・コロンバス 原作:アイザック・アシモフ 脚本:ニコラス・カザン 音楽:ジェームズ・ホーナー 出演:ロビン・ウィリアムズ、エンベス・デイヴィッツ、サム・ニール、オリヴァー・プラット お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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