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カテゴリ:アメリカ映画
≪女子野球リーグのメンバー達の一生懸命さを観てください≫
『プリティ・リーグ』という邦題からして、女子野球をおちゃらけた感じで捉えたコメディー映画だろうと思っていて長いこと観なかった作品でした。ところが、心温まるヒューマンドラマでした。 第二次世界大戦中多くの男性は招集され困っていた大リーグは、穴埋めとして女子野球リーグを作る事にした。オレゴンで出征中の夫を待ち農業に勤しみながらソフトボール選手として活躍していたドティのもとにもスカウトが来る。乗り気でなかったドティだが、妹のキットは野球をやりたくて彼女に強引に説得されてキットと共に本拠地へと向かう。そこには全米から集められた多くの女性たちがいた。そしてドティたちはピーチズへ入団。そこには個性的な仲間達がいて、又監督も元大リーガーで足を痛め引退し今は酒びたりのジミーという一筋縄ではいかない人物だった。 ドティ役のジーナ・デイビスが大柄で、野球をやっている時の動きも本当のスポーツ選手のようで、又チーム全体をまとめる姉御肌な感じもとても役柄にあっていました。 そしてマドンナ。ダンサー出でちょっとワルな感じのメイ役がこれまたうってつけ。ハスッパな物言いやしょっちゅうガムを噛んでいる様がとっても似合う。又ダンスホールで踊るシーンはさすが! どうしても良い人っぽさが出るトム・ハンクスですが、大声怒鳴り散らして悪態つく様子は観ていてイヤになりましたから、これは成功? その他脇を固めるチームのメンバー達の個性や彼女達のいろんな事情も丁寧に描かれています。 文盲のメンバーをさりげなく助ける様子、戦死したと知らされるメンバーを慰める様子などは、細やかに女性的な部分がよく分かっているな、と思ったら、監督は女性ですか? 姉妹愛、チームの結束、友情や実際の野球のシーンも思ったよりも迫力ありきちんと描かれていました。 ドティとジミーの間に流れるちょっと怪しい雰囲気も、抑え気味で感じが良かったです。 実際に1943年から1954年までこのリーグは実在したという事ですが、エンドロールでプレイしているおばさま達は実際その時のメンバーなのでしょうか?皺は出来、体型は大きく崩れてはいるものの、ボールさばきやバッティングはお見事で実にカッコイイです。 それにしても邦題はまずいんじゃないですかね。 A LEAGUE OF THEIR OWN 1992年 監督:ペニー・マーシャル 原作:キム・ウィルソン、ケリー・キャンディール 脚本:ローウェル・ガンツ、ババルー・マンデル 出演:ジーナ・デイビス、トム・ハンクス、マドンナ、ロリ・ぺティ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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