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テーマ:おすすめ映画(4068)
カテゴリ:アメリカ映画
≪限られた時間の中ふたりはとても輝いていた≫
久々に“とってもステキなラブストーリーを観た~!”という感じです。 ブダペストからウィーンへ向かう列車で隣り合わせたアメリカ青年ジェシーとフランス女性セリーヌ。何となく気が合って話していたが、セリーヌはパリへ帰る途中、ジェシーは翌朝ウィーンからアメリカへ飛び立つ予定だった。ウィーンで一度別れたものの又セリーヌの元へ戻ったジェシーは、「アメリカへ帰る飛行機に乗るまでホテルに泊まるお金も無いから、一晩中ウィーンの街で過ごすつもりだが付き合ってくれないか」と誘う。ジェシーに惹かれて列車を降り、二人はウィーンの街を歩きながらいろんな事を語り合う。 初めはお互いに言葉を選びながら慎重に語り合うふたり。 レコード店の視聴室で、観覧車の中で、近づきたいのに近づけないふたり。 "What?"の繰り返しで少しずつ距離を埋めていくふたり。 そしてレストランの電話遊びで本音を語るふたり。 恋のはじめ特有の緊張感や嬉しさが、二人のおしゃべりだけで、二人の演技だけでとてもよく伝わってきます。 残り14時間という短い時間しか一緒にいれないという思いが、普通の恋よりも相手に対する想いもより大きなものになってしまうと思うのですが、その限られた時間でお互いの事を一つでも多く知りたい、分かりたいと思うようにふたりは話し続けます。その会話がとっても自然で台本じゃないのでは?と思うほどです。 ふたりの人生観や価値観は何気ない会話のようで実は哲学的な要素を帯び、惹きつけられました。 アメリカとフランス。もう二度と逢えないかもしれない。別れのときは刻一刻と近づいて、切な過ぎるお互いの想いをもう隠し切れません。 旅先でのこんな恋、若い時なら誰もが憧れるんじゃないでしょうか。 ジェシーのような瞳でジーッと見つめられたら、誰でも恋におちそうです。 ウィーンの街を歩きながらほとんどふたりの会話だけで成り立っている映画ですが、とってもステキでした。 イーサン・ホークってそんなに好きではなかったんですが、この映画での彼はとてもチャーミングです。ジュリー・デルピーもキュートでちょっとフランス訛りの英語もこの役にはまってました。 続編の『ビフォア・サンセット』も観たいと思ってますが、それは9年後の話。9年も待てないけど、今すぐでなくもうしばらくして観る事にしましょう。その方がリアリティがあるかもしれません。 BEFORE SUNRISE 1995年 監督:リチャード・リンクレイター 脚本:キム・クリザン、リチャード・リンクレイター 出演:イーサン・ホーク、ジュリー・デルピー お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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