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カテゴリ:アメリカ映画
≪世の政治家がデーヴみたいだったらね≫
小さな人材派遣会社を経営するデーヴはミッチェル大統領に瓜二つで、大統領の物まねを得意としている。その彼が一夜限り大統領の影武者となった。しかし同じ日大統領は脳梗塞で倒れてしまい、デーヴはそのままミッチェル大統領として生活する事になる。 キャプラの『スミス都へ行く』を彷彿とさせる善良な、思っていたよりずっと良い映画でした。 ケヴィン・クラインっていい役者ですよね。ここでも本物の大統領にはない誠実で温厚な人柄で国民から人気を得ていきます。こういうコメディだとハチャメチャにやりすぎる傾向がありますが、やり過ぎずに抑えた部分も良かったと思います。 実際にホワイトハウス(日本でもそうだが)の中ではどんな事が起こっているのかわかりません。相当な策略もあるだろうし、悪者もいる。その悪者としての大統領補佐官が実に悪が効いていて、善良なデーヴと好対照だったのも面白かったです。 どの役もその役者の個性にあっていて、キャスティングも脚本も上質だと感じます。 いくつか印象に残る言葉もありました。 デーヴが国民に向かって言うシーン。 「私はわすれてしまってました。国民の皆さんに雇われている身だということを」 こんな言葉今の政治家言えますか?こういう気持ちが彼らにあったなら… そしてもう一つ。ボディガードのデュエインがデーヴに言うシーン。 「あなたの為なら死ねる」 ここまで言わせる人間的魅力を持ち合わせたデーヴに、ファーストレディも心が揺らぐわけですわ。 そしてその後、まさかデーヴがそう出るとは…私は予想してなかったんだけど、そうなったらラストはお決まりかな、とは思うもののとても気持ちの良い作品でした。 DAVE 1993年 監督:アイヴァン・ライトマン 脚本:ゲイリー・ロス 出演:ケヴィン・クライン、シガニー・ウィーヴァー、フランク・ランジェラ、ケヴィン・ダン、ベン・キングズレー、ヴィング・レイムス デーヴ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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