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カテゴリ:アメリカ映画
≪物言わぬだけ、何でもわかっているのです。優しくしてあげて≫
読んではいないのですが本のタイトルは聞いたことがありました。アンナ・シュウェルの児童文学の映画化作品です。 19世紀末のイギリスを舞台に、一頭の美しい黒馬が生まれるところから、母親や仲間達と楽しく過ごした平和な時代を経て、次々と待ち受ける苦難を乗り越えて行く様子が描かれています。 牧場を疾走する本当に美しい黒い馬。生まれるところから、段々大きくなっていく様子はどうやって撮影したのだろうかと思います。特に馬同士、会話しているような場面や、病気にかかった時の場面など。 動物を撮影する時って本当に難しいと思うのですが、悲しかったり辛かったりするシーンは本当に痛めつけているのではないかと心配する位、物言わぬ馬でもその辛さが伝わってくるから不思議です。 優しい飼い主もいれば、ただの物としか思わないような扱いをする飼い主もいる。ブラックビューティーが語り手となって自分の心情を言いながら進んで行くので、虐待される場面は本当に観ていて辛かったです。 優しい少年ジョー役には、『秘密の花園』でディコンを演じた少年が出ていました。そう言えばこの監督、『秘密の花園』や『シザーハンズ』,『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』の脚本を書いた人だそうですね。 昔まだ交通手段が馬だった時代、馬はただの"物"だとして扱っていた人が多い中、同じ生き物として優しく接していた人間ももちろん多くいたはずです。この作者もきっとそういう人の中の一人だったのでしょうが、作者から世間に向けたメッセージだったのかもしれません。 ラストは良かったね~、と思わず涙しました。 これはアメリカ映画なのですが、『秘密の花園』同様イギリスの香りが色濃くて、特に盛り上がりがあると言うわけではないけど、お子さんに見せるのにはいいと思います。 調べていたら、イギリス映画でマーク・レスター出演の『黒馬物語』があるようです。そう言えば何となくそういう話は記憶にあるような…。そっちも観てみたいです。 BLACK BEAUTY 1994年 監督/脚本:キャロライン・トンプソン 原作:アンナ・シュウェル 出演:ショーン・ビーン、デヴィッド・シューリス、アンドリュー・ノット、ジム・カーター、ピーター・クック お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.02.02 15:27:35
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