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テーマ:映画レビュー(894)
カテゴリ:アメリカ映画
≪悲しみを負った人々がとった行動とは≫
結果的には観終わって「何じゃこれ?」という感想なのですが、見方を変えれば非常に深い話なんでしょうね。 ペンシルヴェ二アの深い森に囲まれた小さな村で、人々は自給自足の生活を営んでいた。町とは完全に離れた生活。町に行きたくても森を通らねば行けない。しかしその森には何か得体の知れないものが住んでいる。その「何か」と村人はお互いに不可侵の契約を結んでいて、何もしなければ襲ってもこないのだ。しかし、ある一人の青年が町に行きたいと申し出た事から、その「何か」が… どんよりとした深い森から聞こえるうめき声、忌まわしい色とされる「赤」、いろんな伏線が序盤から出てきていろいろと想像を掻き立てられます。しかし、あることをきっかけにその「何か」が分かってきだすと、これはサスペンスとかホラーとか言うよりも人々の悲しい過去への苦しい決別の物語。 だけど、それにしてもその「何か」をああいう形で見せられると心の中で盛り上がっていたものが一気に冷めてしまうんですけど。『サイン』の時も宇宙人の姿を見せてしまった時に感じた脱力感と同じものを感じてしまいましたが。 あんなに広いアメリカだったら、あの深い森の奥にこういう暮らしがありそうな気もする、なんてことはちょっと無理な想像でしたね。だって時代もその移り住んだ理由、そこで生活すると言う事に無理があるような気がして。 シャマラン監督の独特の世界観を描いてはいるのですが、やっぱり『シックス・センス』が一番いいでしょう。 THE VILLAGE 2004年 監督/脚本:M.ナイト・シャマラン キャスト:ブライス・ダラス・ハワード、エイドリアン・ブロディ、ホアキン・フェニックス、シガニー・ウィヴァー、ウィリアム・ハート お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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