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カテゴリ:アメリカ映画
≪腐敗した政治の世界に真っ直ぐな気持ちで一人立ち向かう熱き青年議員≫
政治の世界、日本でもお騒がせな問題がいろいろあります。 あの永田議員だってきっと、「世の中を良くしたい」という気持ちで政界入りしたんだろうけど、今回はとんでもない事をやってしまいました。今でもその気持ちは変わらないのだろうけど(多分)、ちょっと目立ちたいという思いもあったのではないかと、事の流れを見るとそう思ってしまいます。 日本だけじゃなくって政治の世界って腐敗してますね。世界の政治のニュースを聞くたびに思い出すのがこの映画。 アメリカのある州の上院議員に空席が出来、政財界の大物達はある程度自分達が操り易い人物として、少年団のリーダーを務める青年スミス氏を担ぎ出した。しかし議員達のもくろみをよそに、彼は熱心に行政にあたりやがて議員の汚職問題を知る。はじめは田舎者と小ばかにしていた秘書のサンダースも彼の人柄に魅せられて、的確なアドバイスをしてくれるようになる。 政治の事を何も知らないながら突然ワシントンへ放り込まれたスミス。しかし理想に燃える彼は、周りのもくろみを真正面から受け止め、真実を得る為にサンダースの手を借りながら一人多人数の議員、議会に立ち向かいます。 あまりにきれいごと、理想主義に思われるかもしれません。世の中正義がまかり通らない事は充分承知しています。でも、この映画を観るとスカッとするんですよね。 アメリカの良心と言われるキャプラ監督。『素晴らしき哉、人生!』も道徳的な話でこれもそうですが、やもすると説教くさい話を、ジェームズ・スチュアートという俳優はいかにも普通の善良なアメリカ人をいやみなく演じていて共感できるのです。 そして脇役達がそれぞれにいい味を出して、スチュアートをより引き立てています。 「熱いねー」と思いながら「どの議員も最初はきっとこんな気持ちだったんだろうか」なんて考えてしまいます。 それにしても1939年制作の作品、それから70年近くたっても政治の世界って大して変わっていないことが嘆かわしい。 MR.SMITH GOES TO WASHINGTON 1939年 監督:フランク・キャプラ 脚本:シドニー・バックマン 出演:ジェームズ・スチュアート、ジーン・アーサー、クロード・レインズ、エドワード・アーノルド お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.03.06 17:00:06
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