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カテゴリ:アメリカ映画
≪孤独なボーンはいつまで逃げればいいのか≫
記憶をなくしたCIA諜報員を描いた『ボーン・アイデンティティー』の続編。シリーズモノって2作目は上手くいかないことが多いですが、これは前作同様、もしかしたらそれをも凌ぐ面白い作品になったのではないでしょうか。 過去を捨て恋人マリーと共にインドで潜んで暮らすボーン。まだ記憶は完全に戻っていないが、いつも夢にうなされる。その夢に過去の自分を解く謎があるのではないか、と思うある日、街で怪しい男に気付き逃げるがマリーが殺されてしまう。ちょうどその頃ベルリンではCIA女性諜報員ランディらが内部で起きた公金横領事件の調査をしていたが、何者かに襲われ関係資料を奪われる。 前作でひょんな事から逃げるボーンの道連れに一緒に逃げ回った事で恋人になったマリー。しかし、今回彼女はあまりに早く死んでしまい残念。 時折フラッシュバックする記憶の断片を確かめる為に、又ヨーロッパの各所を訪れますが、一見普通の男性っぽいボーンが、記憶を失くしてこそいるけれど訓練された本能は忘れてはいず、土壇場の所でその本能を活かして逃げ伸びるシーンに目を見張ります。 インドやモスクワでのカーチェイスは前作同様迫力があり、片時も目を離せません。 少しずつ過去が蘇えるたびに自分のしてきた事を知り、悔やむボーン。華やかなイメージの諜報員の映画が多い中、悲壮感漂う孤独で知的なボーンはマット・デイモンに合っていると思い始めました。前作ではイマイチこの役彼には似合わないかも、と思っていたのですけどね。 女性諜報員ランディのジョアン・アレンが、クールな役どころをさすがに上手く演じていました。 内容が少々複雑なので前作を観て、こちらを観た方がいいと思います。 原作は三部作と言う事ですから次が又楽しみです。 THE BOURNE SUPREMACY 2004年 監督:ポール・グリーングラス 脚本:トニー・ギルロイ、ブライアン・ヘルゲランド 原作:ロバート・ラドラム 出演:マット・デイモン、ジョアン・アレン、ブライアン・コックス、フランカ・ポテンテ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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