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ある日どこかで

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2006.04.08
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カテゴリ:アメリカ映画

≪反感から友情へ…お互いを認め合うことの大切さ≫ 

 シドニー・ポワチエの代表作の一つであるとともに、私の好きなノーマン・ジュイソン監督の作品でもあります。

 

アメリカ南部の片田舎で発生した殺人事件の容疑者として、駅で列車を待っていた黒人男性が身柄を拘束された。しかしこの男性(ポワチエ)は、フィラデルフィア警察殺人課の優秀な刑事だった。この町の警察署長(スタイガー)は黒人のポワチエに反感を覚えながらも、経験の少ない殺人事件への協力を頼み捜査を進めていくが… 

 

60年代、白人の黒人に対しての扱いは今とは全然違っていたでしょう。特に南部はそうだし、相手が優秀な黒人ともなれば更にその感情は複雑なものがあったと思われます。南部にいる白人の自分達よりも、北部で多くの報酬をもらうエリート黒人。偏見だらけの署長やこの土地の白人達の言動や行動はすさまじい。でも、当時は実際はこれよりもっとひどかったかもしれません。

又ポワチエ扮するこの刑事にも、南部に対しての強い偏見もあります。お互いに何かしら偏見を抱いたままぶつかり合いながら捜査をしていきますが、この刑事は人種差別を受けながらも毅然とした態度で立ち向かい、そしてその確かな捜査能力に署長のポワチエへの態度も次第に変化していきます。その辺りのポワチエの演技も素晴らしいですが、署長の心の変化も自然でスタイガーが上手く演じています。

ラストシーンでの署長の態度、言葉が全てを物語っていますが、人種に関係なく認め合う事の大切さを謳った素晴らしい作品だと思います。その認め合うという第一歩がなかなか難しいのでしょうけど。

脇の個性も存分に引き出され、レイ・チャールズが歌う哀愁ある曲も忘れられません。

 

IN THE HEAT OF THE NIGHT
1967年
監督:ノーマン・ジュイソン
脚本:スターリング・シリファント
原作:ジョン・ボール
出演:ロッド・スタイガー、シドニー・ポワチエ、ウォーレン・オーツ、リー・グラント、スコット・ウィルソン

 

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Last updated  2006.04.08 12:07:15
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ETCマンツーマン英会話@ Re:『マイ・レフトフット』(05/09) 『マイ・レフトフット』を調べていてこち…
hoshiochi@ Re:☆君を想って海をゆく☆(03/18) はじめまして、こんばんは。私もこの映画…
Maria@ 残念ですけれど… まだまだ未読の映画レヴュー…少しずつ読め…
伊場拓也@ Re:Somewhere in time!(03/24) 同じ思いかも?考え所ですかね。
こぶたのベイブウ@ Re:Somewhere in time!(03/24) リラさんのブログ、今まで楽しく読んでい…

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