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カテゴリ:アメリカ映画
≪陽のあたる場所にいたかった青年が行かなければならなかった場所とは≫
実際にアメリカで起こった事件を基に書かれた小説「アメリカの悲劇」の映画化作品。 ジョージ・イーストマンは貧しい家庭に育ちホテルでボーイをしていたが、水着製造工場を経営する伯父に会い、彼の工場で働く事になった。伯父の家で富豪の令嬢アンジェらを見て心を奪われたジョージだが、彼女は全く遠い存在。彼が働く工場の同僚のアリスと次第に深い仲になって行くが、そんな折伯父の家のパーティーで再び会ったアンジェラ。なんと彼女の方もジョージに惹かれていくのだ。そんな時アリスから妊娠したとの告白を受ける。 有名な映画ですからご覧になっている方は多いと思います。 昔の映画ですが、内容は最近でも聞いた事のあるような、実際起こり得るものです。 お金も学も無い人間に恋人が出来た。そこへ自分が憧れていた富豪の令嬢、しかもとっても美しい人から告白される。そうしたら恋人は邪魔になるのだが彼女は妊娠してしまい、おまけにしつこく結婚を迫られて… ありそうですね、そこから先に起こる悲劇。 何と言ってもここでのエリザベス・テーラーが美しい!どの角度から見ても完璧なんです。この時リズ・テーラーまだ20歳前。でも随分大人っぽくて憂いがありこんなに美しくって、今じゃこんな女優いませんね。 こんな美しい人から好きだと言われれば、そりゃあ舞い上がってしまうでしょう。恋人が邪魔に思えるかもしれない、その気持ちがわからなくもないです。 若いからすぐに婚約だとかアンジェラは言い出すんだけど、アリスを捨ててアンジェラと結婚できたとしても上手くいくかは…?やっぱりあまりに住む世界が違い過ぎる相手とはどこかで無理するでしょう。結局アリスの方が良かったって思うかもしれないし。 アリスもね、あまりにしつこく結婚迫ってますからちょっと怖いんですよね。でもその辺がものすごく迫真の演技で素晴らしかったし、ジョージがちょっと優しい言葉をかければ本当に少女のように喜ぶアリスは可愛かった。この映画の後も名バイプレイヤーとして活躍したウィンタースですが、昨年でしたか、亡くなったんですよね。この作品の他に『ポセイドン・アドヴェンチャー』での彼女は印象に残っています。 又最初はアリスから、その後は警察から追い詰められていき、段々落ち着きが無くなり恐怖におびえるクリフトの演技も素晴らしかったです。彼の心理描写、表情はさすが舞台で鍛えられただけあって正統派の演技者でした。 最後にジョージに会いに行くアンジェラ。あのシーンがいいのですが、実際問題もし私がアンジェらの立場だとしたら会いに行けるでしょうか。無理かもしれません。 1951年度アカデミー賞で、監督賞をはじめ6つのオスカーを受賞しました。 A PLACE IN THE SUN 1951年 監督:ジョージ・スティーヴンス 脚色:マイケル・ウィルソン、ハリー・ブラウン 原作:セオドア・ドライザー 出演:モンゴメリー・クリフト、エリザベス・テイラー、シェリー・ウィンタース スタンダード・エディション スペシャル・コレクターズ・エディション お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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