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カテゴリ:アメリカ映画
≪ハリウッド版だとこうなる!≫
日本のオリジナル版が大好きなので、この作品がハリウッドでリメイクされる事に誇りと不安と両方感じていたわけですが、リチャード・ギアが出ているという点がハリウッド版を観るのに一役買いました。 ほとんどの点で日本版に忠実に作られています。数々出てくる特徴あるシーンはそのままだし、登場人物も日本版に近い設定です。もちろん日米の文化の違いがありますから、微妙な違いもある。それは実は多々あることも事実ですが。 日本で社交ダンスを習う、踊ると言う事はどこか気恥ずかしさが伴うものです。家族にも同僚にも隠れ隠れダンス教室に通う、そしてコッソリと家で練習する、そういったどこか滑稽な部分が日本版全体の要素としてありそこに共感できたのですが、ハリウッド版はどうなんですかね。彼らにダンスを習う事の気恥ずかしさとかが存在するのか?その辺は日本とは違うんじゃないかと思うのですが。あくまでも日本では "dance" でなくて "ダンス" なんじゃないかと。 日本版ではみんな最初本当に下手でしたよね。でもハリウッド版ではすぐに上手くなる感じがします。でも日本人より彼らの方が実際にそうでしょうからこれは仕方ないですね。 何と言っても妻の設定が日本とアメリカでは全然違うし、私は実はサランドン演じた妻の方が魅力的で、あんな感じになりたいワ、と思いました。日本版はちょっとかわいそうな妻でしたから。 アメリカでは高校生の時からプロムとかで踊っているわけですから、元々ダンスをする、と言うことに対して日本人ほど思いっきりが必要でもないでしょうから、全体として明るい感じに仕上がっていると思います。それはそれでいいし、日本版は日本人にしかわからないような微妙な感覚、繊細さがあって良いと思います。 リチャード・ギアがタキシード着て薔薇の花を持ってきたりしたら、そりゃあもう『プリティ・ウーマン』みたいで決まりすぎてかっこいいですけど、日本人のサラリーマンの夫がこれをやったらおかしいでしょう。それこそ観ている方が恥ずかしいですから。 役所広司もステキだけど、ギアはもっとステキ。草刈民代の冷淡な感じよりロペスはもっと親しみ易く、たま子先生の上品な感じよりあの先生はちょっとハスッパな感じ。 いろいろと比べてみるのも楽しいです。 オリジナル版のほうがもちろん良いんですけど、ハリウッド版はそれはそれで結構良かったと思います。違いはあるけれど、オリジナル版を尊重して作られている感じが見てとれました。 でも、竹中直人と渡辺えり子のおかしさ、特に竹中直人の気持ち悪さとブッチギレタおかしさにはいい演技はしていたトゥッチでしたが、やっぱりかないませんでしたね。 Shall We Dance? 2004年 監督:ピーター・チェルソム 脚本:オードリー・ウェルズ 原作:周防正行 出演:リチャード・ギア、ジェニファー・ロペス、スーザン・サランドン、スタンリー・トゥッチ、ボビー・カナヴェイル DVD オリジナル・サウンドトラック お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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