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カテゴリ:アメリカ映画
≪この世には何も役に立たないものないのです≫
ジョン・アービングの小説の一部を基に作られた映画です。 アメリカ、メイン州の小さな町でとても小さな赤ちゃんサイモンが生まれた。彼を取り上げた医師はサイモンは長く生きられないだろうと言ったが、彼は行き続け、人々はそれを奇跡と呼んだ。彼は12歳になり、私生児としていじめられていた親友ジョーといつも一緒に遊び、野球をして楽しく過ごしていた。彼を無視し続けた両親だったが、サイモンにはジョーや美しくて優しい彼の母親レベッカが心の拠り所だった。しかし、ある日の野球の試合でサイモンが打ったファウルボールがレベッカに当たり、彼女は死んでしまう。 サイモンは「神様がぼくに小さな身体をくれたのは何か使命があるからだ」と信じて疑いません。12歳位の子供は普通こんな事は考えないと思いますが、サイモンは両親の愛情を受けずに育った為こういう風に考えない事には生きる目的がなかったのかもしれません。いつも小さな身体でジョーの横や後ろを歩くサイモンの姿が目に浮かんで、心が揺さぶられる思いがします。 ジョセフ・マゼロが成長しているのに驚きました。『ジュラシック・パーク』や『マイ・フレンド・フォーエバー』の時は身体も小さかったし、姉や友達に頼り守られていた役柄でしたが、今回はマゼロが友達を守る逞しい少年になっていました。内容は『マイ・フレンド・フォーエバー』に似たものがあり、それぞれの親の関係もどこか似ています。 原作の一部だけを膨らませて映画化したもので、原作ではサイモンはもっと多くの神様の計画を実行しているのだそうで、そっちの方に興味が湧きました。 ジム・キャリーが大人になったジョーをちょっとだけ演じナレーターも務めていますが、これが又静かな深い口調でとってもいいです。 そして、アシュレイ・ジャッドがこれまたとっても美しかったです。 美しい風景をバックに人生の悲喜こもごも、そして2人の少年の友情を爽やかに綴ったファンタジー。余韻の残る作品でした。 SIMON BIRCH 1998年 監督/脚本:マーク・スティーヴン・ジョンソン 原作:ジョン・アーヴィング 「オーウェンのために祈りを」 出演:ジョセフ・マゼロ、イアン・マイケル・スミス、オリヴァー・プラット、アシュレイ・ジャッド、デイヴィッド・ストラサーン、ジム・キャリー お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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