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カテゴリ:アメリカ映画
≪11歳の依頼人は弁護士と共に苦境を超えることができるのか?≫
『マイ・フレンド・フォーエバー』でブラッド・レンフロのファンになり、その後の彼の作品は『スリーパーズ』『セブンティーン』『ゴールデンボーイ』までは観てたのですが、肝心のこのデビュー作を観ていなかったので、「やっと観れた」という感じです。 マークは弟のリッキーと近くの森で偶然に1人の男の自殺を目撃する。その男が死ぬ前にある秘密を聞かされたマークは、FBIと州知事を目指す野心家の連邦検事から証言を求められるが、しゃべったらマフィアから命を狙われる事を知っていた彼は、女性弁護士レジー・ラブをわずか1ドルで雇う事にした。 人気作家グリシャムの作品を映画化したものです。 冒頭のシーンで母親の話を聞きながらも、目は彼女のタバコへ行くアップシーン、最初からちょっとドキドキさせられます。この子は普通の少年じゃないな、と。 アメリカ映画やドラマには、このマークのような生意気でこましゃくれた、大人のような口をきく子供がよく出てきますが、本当にこんな子がいるのかな?と不思議な気もします。でも、きっと本当にいるのでしょうね。 このマークの生意気さに大人の対応をして、でも本人も結構生意気なのが弁護士レジーのスーザン・サランドン。まさにはまり役という感じでした。この人はどんな役でもカッコイイのです。 検事役のトミー・リー・ジョーンズ。最近日本のCMに出ていてよくテレビで顔を見ますが、さすがにこの作品から12年も経って、老けましたね。この人は憎まれ役が多いですが、最後に結構いい人っぽくなる得な役も多い人。この作品でもそういう役どころです。 スーザンとジョーンズの一騎打ち的場面は、なかなか面白いです。 そして子役のレンフロが、憎らしい程生意気で悪賢い役どころを物怖じせずに、名優相手に全くひけをとらない素晴らしい演技。噂どおりでした。度胸が据わってます。 ストーリーは多少無理に感じる所はあるものの、始終ハラハラ、ドキドキしながら見ることが出来ました。 わずか1ドルで仕事を引き受けた事を暗示した彼女辛い過去。父親がアル中で、それが原因で離婚し、母親と弟を守っていくためにマフィアから逃れる為にFBIの証言を拒否するマークの必死な様子は、レジーに母親の役割を思い出させたのか。実の母親とレジーとのやりとりや、ラストシーンはそんなレジーの思いが垣間見えます。 依頼人と弁護士との次第に信頼し合えていく様子や、立場を超えた友情を上手く描いていて、楽しめました。 それにしてもレンフロ、ここ近年ではプライベートでゴタゴタ続きのようです。上手いんだから、もったいないから、それにカッコイイんだから、どうかきちんと更生して又スクリーンに戻ってきてちょうだい! THE CLIENT 1994年 監督:ジョエル・シューマカー 脚本:アキヴァ・ゴールドマン、ロバート・ゲッチェル 原作:ジョン・グリシャム 出演:スーザン・サランドン、トミー・リー・ジョーンズ、ブラッド・レンフロ、メアリー・ルイーズ・パーカー、アンソニー・ラパグリア、アンソニー・エドワーズ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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