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カテゴリ:アメリカ映画
クリスマスに思い出す映画の一つです。 本当はクリスマスに間に合うようにこの映画のレビューを書こうと思っていたのですが、一日遅れになってしまいました。 ピアニストとして生計をたてるべく、故郷での薬剤師の仕事を辞めニューヨークにやって来たエディ。一度はオーケストラ入りを断られるが、資産家の令嬢マージョリーに見出されオーケストラで演奏できるようになる。次第に人気ピアニストになっていくエディ。そしてマージョリーとの間には恋が芽生え、結婚し、息子も出来、仕事も順調、家庭も幸せだったが、お産でマージョリーの身体は弱り、クリスマスの夜彼女は帰らぬ人となってしまう… 古き良き時代のアメリカを描いた、そして良い時代のハリウッド作品です。 エディの人生の半分までの順調で幸福な部分から、一転して辛く、深刻な後半。 何度も観ているのですが、主人公のエディ・デューチンが実在のピアニストで実話ベースの作品だと言う事は今回初めて知りました。そう思って観ると、波乱万丈だったエディの人生により同情もし、感動もします。 華やかなタイロン・パワーのエディ。エディの演奏はあのカーメン・キャバレロだそうです。心打つ音楽には彼の演奏は不可欠だったのだと思いますが、タイロンの演奏の演技は本当に弾いているようで素晴らしい。 そして又、華やかな令嬢に扮したキム・ノヴァクもうってつけです。 ニューヨークの美しい景色、素晴らしいピアノ曲やオーケストラの音楽に溢れた全編。ショパンの「ノクターン」を聴くとこの映画の事を思い出してしまいます。「風」がキーワードになっていて、その見せ方も巧い。 何度観てもジワーッと熱いものが込み上げてくるラストシーンは、もう見事! 夫婦、親子、家族、そして音楽への愛情がたくさん詰まった作品。原題はそのまま「エディ・デューチン物語」なのですが、この映画からたくさんの愛情を感じた邦題はいいですね。 THE EDDY DUCHIN STORY 1956 監督:ジョージ・シドニー 脚本:サミュエル・テイラー 原案:レオ・カッチャー 音楽:モリス・ストロフ ピアノ演奏:カーメン・キャバレロ 出演:タイロン・パワー、キム・ノヴァク、ヴィクトリア・ショウ、ジェームズ・ホイットモア お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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