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カテゴリ:アメリカ映画
幼い恋の物語で『小さな恋のメロディ』と並んで大好きな作品。これもビデオ所有。(DVDではないんです) パリに住む少年ダニエルは、ある日ベルサイユ宮殿でアメリカ人の少女ローレンと出会う。お互いに好感を持った2人はデートをするようになるが、ローレンの両親は近々アメリカに帰国するらしい。ふとした事で知り合った老人から、「ベネチアにある"ため息橋"の下で日没の瞬間にキスをした恋人は永遠の愛を手にする事が出来る」と聞いたダニエルとローレンは、その老人と共にある行動に出る。 13歳同士の恋。まだまだ幼い恋とは言っても『小さな恋のメロディ』よりはちょっとだけ年上なので、このローレンとダニエルの方が言う事考える事がちょっと大人っぽい、というか生意気だったりします。でも、やっぱりどこかに幼さが残っていて、行動はどこか間が抜けていたりもするんですが。 この作品でダイアン・レーンはデビューしたのですが、可愛いです。本当に可愛くて、でも知的な感じを既に持ち合わせています。彼女、幼い頃から顔があまり変わっていませんね。 それに比べると、相手役の少年がちょっともの足りないのですが、あまり美少年過ぎなかったからかえって良かったのかもしれないし。私としてはもうちょっと…というところですが。 パリやベニスの街の美しさを見せながら、彼らと共に旅しているような気分にさせられます。"ため息橋"の下でのサンセットキッスはすごく印象的でした。 そしてこの若い恋人達をきっちりサポートしているのが、老人ジュリアス役の名優ローレンス・オリヴィエ。このジュリアスが切ないんです。ローレンとダニエルの初々しい恋人同士とともに、この映画でオリヴィエの印象がとても強く、例のシーンでは涙が出てしまいます。 これは『明日に向って撃て!』や『スティング』と言ったいかにもアメリカ的な作品を撮ったジョージ・ロイ・ヒル監督の作品なのですが、ロケ地はもちろん、オリヴィエと共に全編に流れるいかにも"ヨーロッパ"と言った感じの音楽、ギターの調べがヨーロッパ作品のような雰囲気を醸し出しています。 ラストシーンは何度観ても泣けてきます。そしてよく考えたりしたものです。数年後にローレンが大学生くらいになってパリに帰ってきた時、2人は再会するのだろうか?…なんて。 切なくて、でもとても清々しい、忘れられない作品。 A LITTLE ROMANCE 1979年 監督:ジョージ・ロイ・ヒル 脚本:アラン・バーンズ 原作:パトリック・コーヴァン 音楽:ジョルジュ・ドルリュー 出演:ダイアン・レーン、ローレンス・オリヴィエ、テロニアス・ベロナール、アーサー・ヒル、サリー・ケラーマン お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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