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テーマ:旧い旧い洋画(394)
カテゴリ:アメリカ映画
炭鉱町を舞台に、六男一女の兄弟の末っ子ヒューの回想を通して語られます。 ウェールズの炭鉱町。モーガン一家は末っ子のヒューを除き男達は皆炭坑で働いていた。皆の給料は父親が保管し、家族のために決められたものに使う。いつもモーガン家は明るく平和だった。しかし、経営者が労働賃金を下げた事で、平和な町も、そしてモーガン家も少しづつ変わっていく。 19世紀末か20世紀初頭の話でしょうから現在と比べように比べる事は出来ませんが、炭鉱町というのは不況や石炭の時代が終わりになる頃には、世界中どこでもこういう事が起こっていたのです。 賃金が下がれば生活は苦しくなる。ストをするかしないかで家族の中でも意見が割れる。そういう中で実は一番逞しく、そして家族みんなの支えになるのが母親であり、母親の為なら仲たがいしていた家族もよりを戻す。温かい家庭と厚い信仰心。 昔の話なのに、何故か懐かしい気持ちにさせられる場面が数多く出てきます。 家族の仲たがい、職場での確執、学校でのいじめ、姉と牧師の愛、家族との別れ、などいろんな事を経験して大人になって行くヒューは、50余年の年月を経て自分もこの谷を去ろうとしています。そこで改めて過去のことを振り返った時、やはり自分にとってはかけがえのない場所だと言う郷愁の思いに、ほのぼのとした思いと同時に切なくちょっぴり哀しい気持ちにもさせられました。 家族愛、郷土愛、大きな愛に包まれている作品です。 HOW GREEN WAS MY VALLEY 1941年 アメリカ 監督:ジョン・フォード 脚本:フィリップ・ダン 原作:リチャード・リュウエリン 出演:ドナルド・クリスプ、サラ・オールグッド、ウォルター・ピジョン、モーリン・オハラ、ロディ・マクドウォール DVD お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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