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テーマ:おすすめ映画(4068)
カテゴリ:アメリカ映画
スティーヴン・キング原作を映画化されたものは数多くあります。原作は一冊も読んだことありませんが、映画化されたものにはB級作品もあるけど好きなものが多いです。 この作品は『キャリー』や『シャイニング』と同じく怖い。ただ、その怖さはこの2作品と少し質の違った怖さかもしれません。 「ミザリー」シリーズで人気の作家ポール・シェルダンは、猛吹雪の中車ごと雪道から転落してしまう。元看護師のアニーから助けられ足を負傷し身動きの取れないポールは、彼女の家で手厚い看護を受ける事に。しかし、「ミザリー」シリーズの熱狂的ファンのアニーは、最終シリーズでミザリーが死ぬ事を知り、死なないようにポールに書き直す事を要求する。そして… 雪の中身動きが取れないシチュエーションは『シャイニング』に相通ずるものがありますが、本作は相手が人間、それも自分の思い通りにならないと狂気を帯び何をしでかすかわからない、自分の作品のファン。自分の身体が思うように動かないというのは何とも心細く、もどかしい。そしてアニーから何をされるかわからい恐怖は、観ている側にひしひしと伝わってきて、アニーがポールの部屋に入ってくるたび「ドキッ!」とさせられるのです。 ポールが窓から外を見る。アニーがいない間に脱出したいのにそれが出来ない焦り。彼女に隠れて部屋をあさってみると・・・。アニーが帰って来てやっとの思いで部屋に戻る時、テーブルの上の置物の位置がちょっと違うの映し出されるシーンが心に残っています。「あ~、これで彼女にバレるんだ」と、その後の展開が想像できるのです。 それともう一つは、アニーがベッドの回りに話しながらオイルをまくシーン。例の片方の足の粉砕シーンも、もちろん怖いですねー。 ほとんどがベイツとカーンのふたりだけの手に汗握る心理的恐怖に圧倒されるのですが、そこに保安官夫婦のやりとりが唯一ホッとさせてくれます。 キャシー・ベイツの怪演が実を結び、アカデミー賞主演女優賞を獲得したのですが、納得ですね。あの表情は思い出すだけで背筋がゾーッとします。 MISERY 1990年 監督:ロブ・ライナー 脚本:ウィリアム・ゴールドマン 原作:スティーヴン・キング 出演:ジェームズ・カーン、キャシー・ベイツ、リチャード・ファーンズワース、フランシス・スターンへイゲン、ローレン・バコール 【古本】ミザリー/スティーヴン・キング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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