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テーマ:おすすめ映画(4068)
カテゴリ:アメリカ映画
これも大好きな映画です。 先日アップした『ミザリー』でキャシー・ベイツは強烈な印象を残しましたが、彼女の出ている作品を思い浮かべると、その『ミザリー』そして次に来るのが今日の『フライド・グリーン・トマト』です。 エヴリンは中年の専業主婦。子供も独立し夫のと二人暮らしだが、夫はテレビの野球中継に夢中でちっとも彼女に構ってくれない。自己開発セミナーに通うも効果は得られず、中毒になるほどチョコレートを食べる毎日だった。そんなある日、夫とおばのお見舞いに出かけた老人ホームで、二ニーという老女に出会う。二ニーは昔話を始めたが、その話は面白く興味をそそられ、エヴリンは話の続きを聞くために度々ホームを訪れるようになった。その話とは、1920年代から30年代にかけてのアラバマのふたりの女性の話だった… 夫に構ってもらえない、自分もどんどん太っていく、そんな時に聞いた二二ーの義姉とその親友の話。まだまだ封建的だった時代、しかも南部ですから封建色はより強いわけで、そんな時代に男勝りのイジーが全く違うタイプのルースと店を始めます。その店の名物料理が「フライド・グリーン・トマト」。 ふたりはいろんな出来事にめげずに立ち向かっていきます。 黒人への偏見、ルースの元夫のDV、ルースの息子の事故。そして何となく感じるイジーのルースへの想い。 エヴリンは二二ーの話に触発され自分も変わりたい、「夫が構ってくれない」ではなく、自分自身がもっと明るく積極的になろうと思うようになってくるのです。 映画の冒頭シーンから謎を含んでいるのですが、それは最後に全容が明かされます。考えるとぞっとするし、最近似たような事件もありましたから、冷静に考えればとんでもないことなのですが、何故かこの映画は観終ってスカーッとするのです。怖ろしく、悲しい出来事もたくさんあるんだけど、陰湿ではなく、明るさと希望がある。 南部って封建的なところだと聞きますが、何故かあの南部独特の家々や雰囲気に惹かれ、南部が舞台の作品は好きなものが多いです。 どの女優もそれぞれの持ち味が活かされていて役柄にしっくりとなじんでいるし、昔の時代の調度品やイジーとルースの服が又いい! 途中から感じていた二ニーの事。ラストで「やっぱりそうか」と膝を叩き、とってもいい気分。爽快感アップ! 女性はきっとこの映画好きな人多いと思うな。 FRIED GREEN TOMATOES 1991年 監督:ジョン・アヴネット 脚本:ファニー・フラッグ、キャロル・ソビエスキー 原作:ファニー・フラッグ 出演:キャシー・ベイツ、ジェシカ・タンディ、メアリー・スチュアート・マスターソン、メアリー=ルイーズ・パーカー、シシリー・タイソン お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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