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カテゴリ:アメリカ映画
≪一時も目を離せない展開はサスペンスのよう≫
脚本が素晴らしい名作です。 新進女優のイヴは、アメリカ演劇界の最高である賞を受賞し、喜びの受賞スピーチをしていた。しかし、彼女の事をよく知る先輩舞台女優のマーゴ達は、その様子を冷ややかな目で見ていた。わずか8ヶ月前、マーゴがニューヨークの舞台で公演していたの劇場前に毎晩立っていたイヴ。劇作家の夫妻が彼女をマーゴの楽屋に連れて行った事から、イヴは憧れの女優マーゴの住み込みの秘書となる。何にでも良く気がつくイヴの評判はすこぶる良かったが… よくあるバックステージものですが、最初のシーンで最高の授賞式を冷ややかに見つめる一テーブルの人々、そして回顧シーンと移りイヴとマーゴやその取り巻きの人たちとの関係がわかっていき段々引き込まれていきます。 自分の憧れの女優やその取り巻き、そして有名批評家までも利用して出世しようとする女優。どんな世界でも起こり得る話ですが、当人が一見純粋っぽく見えれば見えるほど、その実相当な野心家だというのは余計怖ろしい話でもあります。 マーゴ役のベティ・デイヴィスは、「ベティ・デイヴィスの瞳」と言う歌にもなったほど大きく垂れた目はインパクトがあり、きっと一度見たら絶対に忘れないような瞳、顔の持ち主。アン・バクスター演じるイヴよりも、マーゴのベティの方がアクが強いのですが、実は女優よりも女性らしく生きたい、と言う夢を持ち合わせていて、自分の事を舞台作家夫人のカレンに告白する所なんてかわいくもあります。 だから、かわいい顔して胸のうちは大いなる野望で燃え盛っているイヴとの対比も、この作品では的確に使われていて、イヴの表情が途中からだんだん醜くなっていくのも面白い。 ただ、因果応報というものはやっぱりあるもので、その辺がラストに出てきて又一段と怖ろしかったりする、上手い終わり方ですね。 新人女優役でマリリン・モンローがちょこっと出てくるのですが、やっぱりかわいかったです。 ALL ABOUT EVE 1950年 監督/脚本:ジョセフ・L・マンキーウィッツ 出演:ベティ・デイヴィス、アン・バクスター、ジョージ・サンダース、ゲイリー・メリル、セレステ・ホルム、ヒュー・マーロウ DVD お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.02.22 17:19:06
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