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カテゴリ:アメリカ映画
≪暗闇なら怖くない≫
オードリー・ヘプバーン主演のサスペンスです。 空港で見知らぬ女性から人形を預かったサム。実はその中にはヘロインが隠されていた。もちろんそんな事は知らないサムは人形を家に持ち帰る。その人形を取り戻すために闇の組織の人間ロート、そしてマイクとカルリーノがサムの家に集まるが、そこへサムの妻スージーが帰ってくる。実はスージーは盲目で、その事を知った3人は一芝居うつことに… ブロードウェイのヒット作の映画化で、その舞台のほとんどがアパートの一室と言う密室劇。 3人の男達はスージーに気付かれないように息を殺していますが、スージーはいつもと違う雰囲気をすばやく感じ取ります。「何か変だ…」 サムの友人の振りをして訪ねてくるマイク、刑事の振りをするカルリーノ、そして謎の老人、その息子の振りまでするロート。最初はすっかり騙されるスージーですが、そのからくりを見破り必死で抵抗する様子に、ハラハラドキドキしながらずうっと目は画面に釘付けになります。 目の見えない人は音に、そして匂いにも敏感だと言いますが、その様子が至る場面で巧く活かされていて、オードリーが目の見えないスージーの心理状態を巧く演技しているのですよね。 又いろんな場面が伏線として用意されていて、それが最後まで活かされます。 いかにも舞台劇という感じはするのですが、映像にも見事に再現されています。 目が見える者にとって暗闇は不安な場所ですが、盲目の人にとってはそれ日常。なるほど、この作者実にいい所に気付いたと思います。 今回のアカデミー賞で助演男優賞を取ったアラン・アーキンがワルのロート役で出ています。そう言えば盲目のスージーに対して完璧に二役を分けて変装するシーンには、よく考えたら不思議なんですが…他の人に見られた時の用心の為か。 オードリーはこの作品の後10年近く映画から遠のくのですよね。 彼女の映画にはお決まりのマンシーニの音楽、そして当時のファッションにも目を惹かれます。 もしこの映画を目を閉じて観たら、きっとちょっとした物音にもスージーのように敏感に反応するかもしれません。 タイトルの付け方も巧いなあ。 WAIT UNTIL DARK 1967年 監督:テレンス・ヤング 脚本:ロバート・ハワード・カリントン、ジェーン=ハワード・カリントン 原作:フレデリック・ノット 出演:オードリー・ヘプバーン、アラン・アーキン、リチャード・クレンナ、ジャック・ウェストン、エフレム・ジンバリスト・Jr.、ジュリー・へロド DVD お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.03.07 16:46:01
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