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カテゴリ:アメリカ映画
タランティーノ脚本でトニー・スコット監督作品です。 デトロイトのビデオショップで働くクラレンスは、ある年の誕生日に映画館で1人の女性コールガールのアラバマと出会い、お互い一目ぼれをしてすぐに結婚する。彼女の元ヒモの所へ行ったクラレンスは、そのヒモ、ドレクセルに殺されかけるが、逆に彼を殺してしまう。そしてアラバマの服が入っていると思い持ち帰った鞄には、何と多量のコカインが入っていた… 何もかもがこの二人のやる事は唐突で、危険で、おバカじゃないかと思えるような事ばかり。 エルヴィスやカンフー映画やマンガにものすごい執着を抱くクラレンスはどこかちょっとオタクっぽい。その彼が出逢ったアラバマは正に理想の女性だったのでしょうか。 私は観ながら「好きになった女が悪かったわね」と思っていたのですが、彼はそうとは全然思っていなくって、彼女の為に、彼女と一緒に生きていくために、そしてもちろん自分も幸せになる為に危ない橋を渡ります。純愛なんですよね、結局。この頃のスレーターは輝いていますね。 キレッ振りが又最高のアラバマ演じるアークエットもはじけてます。クラレンスがドレクセルの所から帰ってきた時に言う台詞"So romantic" はステキでした。あんなにボコボコにされてもひるまないアラバマはやっぱり只者じゃなかった。 そして何よりキャストが豪華、贅沢。ホッパー対ウォーケンのやり取りは迫力あるし、ゲイリー・オールドマンのキレッ振りは相変わらずいってて怖い。ブラピなんかあんな、って思えるようなイカレタ役だけど、すごくいい味出してました。 スピード感があって、どうなるかわからない展開にちっとも目を離せず、後半に行くにしたがってどんどん面白くなりました。突っ込みたくなる部分はかなりあるし、相変わらず暴力シーンの多いタランティーノの脚本だけど、結構好きです。 スコット監督の演出、ホテルのソファの中身が飛び散るシーンはあんな悲惨なのに何故か美しい。 ボニー&クライドみたいになるのか、と思っていましたが、このラストだからちょっとホッと出来るのかな。 それにしても、罪を犯したらメキシコに逃げるのは定番ですね。 TRUE ROMANCE 1993年 監督:トニー・スコット 脚本:クエンティン・タランティーノ 出演:クリスチャン・スレーター、パトリシア・アークエット、デニス・ホッパー、クリストファー・ウォーケン、ゲイリー・オールドマン、ブラッド・ピット、ヴァル・キルマー、クリス・ペン お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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