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テーマ:おすすめ映画(4068)
カテゴリ:アメリカ映画
古くて大きな屋敷と言うだけで、何かあるんじゃないか、という気がしてきます。この映画は最初から、そういう見るからに怖そうな何かを画面から感じる事が出来ます。 第二次世界大戦末期のイギリス、ジャージー島。グレースは広い屋敷に娘のアンと息子のニコラスの3人で暮らしていた。夫は出征したまま帰って来てはいない。そして、使用人たちも最近突然いなくなった。新しい使用人を募集しようと思っていた矢先、3人の使用人になりたいという男女が訪れ彼らを雇うが、それ以来屋敷で奇妙な現象が起こり始める…。 面白いですね。私はこういう恐怖を感じられる映画は好きです。ジワジワと恐怖が襲ってきますけど。 子供達が光アレルギーのため、日中はカーテンが引かれ薄暗い部屋の中、部屋を移動する時の決まりごと。そして、時折聴こえる物音。いわくありげな外観と、そして話が進むうちに、やっぱりここには何かがいる、と感じる恐怖。 細かな描写を重ねながら、少しずつ観ている側を恐怖へとかりたてるストーリー展開はとても上手いと感じます。 映像もいい。深い霧に包まれた大邸宅、暗い家の中と、カーテンを開けた部屋に入る太陽の光の美しさの対比。この屋敷の中は外の世界とは明らかに違う、と実感するのです。 そして、二コール・キッドマンが美しく、でも、いかにも神経質そうな母親役を演じていて、彼女の大きな目が見開かれると恐怖も倍増。 多くを語れませんが、○をわかっていないっていう感覚、これが…ですね。(あ~、言えない)結末は似たような映画はいくつかありますが、私はそれでも最後まで騙されました。でも、それで良かったかな。こういう作品は、途中でオチがわかってしまうと興醒めですから。 ラストシーンの窓に立つ3人の母子の姿が何とも物哀しいのです。 THE OTHERS 2001年 アメリカ/スペイン/フランス 監督/脚本:アレハンドロ・アメナーバル 出演:ニコール・キッドマン、フィオヌラ・フラナガン、クリストファー・エクルストン、エレイン・キャシディ、エリック・サイクス、アラキーナ・マン、ジェームズ・ベントレー DVD お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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