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カテゴリ:アメリカ映画
2001年9月11日。あの夜、二階の和室で洗濯物をたたみながら偶然につけたテレビに映し出されたのは、ニューヨークのワールドトレードセンターに旅客機が激突、ビルから煙が立ち上っている様子でした。「何で!?エンジントラブルか何かで操縦不能になったのだろうか」とそんな事を思いながら、手を休めてテレビに釘付けになっていると、又別の1機がもう一方のワールドトレードセンタービルに突っ込んだ様子が入ってきたではありませんか。これはもう、ただの事故なんかじゃない! 慌てて下へ降りると、「今呼ぼうかと思っていた」と言って、既に家族もその画面を食い入るように観ていました。 あの日、アメリカ国内の空港を飛び立った4機の旅客機はハイジャックされ、同時多発テロを引き起こしました。2機はワールドトレードセンターに、1機は国防総省ペンタゴンに激突、炎上。そしてもう1機は、目標に激突することなく、ペンシルヴェニア州に墜落したのですが、その墜落したユナイテッド93便を舞台に描かれたのが本作です。監督は『ボーン・スプレマシー』『ボーン・アルティメイタム』のポール・グリーングラス。 墜落した旅客機の全員が死亡。もちろん、今となってはその旅客機の中の様子を知る事は出来ません。本作のスタッフが、遺族や管制センターの関係者に入念な取材をして作られたドキュメンタリー風のフィクションです。 自分達の目的を実行に移すまでのテロリスト達の行動、罵声、そして異様な緊張感。彼らも又必死だったはず。事に気づいた管制センターの様子、自分達の立場を悟った乗客、乗組員の行動、焦りと苛立ち、しかし、何とか被害を最小限に留めようとする彼らの行動に手に汗を握りながら、一瞬たりとも画面から目を離すことは出来ませんでした。時にはテロリストの立場に身を置き、時には管制センターの人たち、そしてそのほとんどは93便の乗客、クルーの立場を疑似体験したような感じです。携帯電話で愛する人たちに最期のメッセージを残す彼らやその遺族の事を考えると、悲しみや怒りが押し寄せてきます。もし、自分があの飛行機にいたらどうだったんだろうか…。 フィクションには違いないのですが、おそらくあのような場面があの旅客機の中で繰り広げられたであろう事が想像できます。そして、そのほとんどが無名の俳優を使ったことにより、より真実味をかもし出しているのではないかと思うのです。 エンドロールの間中、呆然と画面を見ていました。 何ともショッキングな作品でした。事実と大変近いものだったろうとと受け止めたいと思います。 UNAITED 93 2006年 監督/脚本:ポール・グリーングラス 出演:ハリド・アブダラ、ポリー・アダムス、ルイス・アルサマリ、オバル・アラディン、デヴィッド・アラン・ブッシュ 他 DVD お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.02.25 17:46:24
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