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テーマ:映画レビュー(894)
カテゴリ:アメリカ映画
≪まあ、しょうがないかな・・・≫ 香港映画『インファナル・アフェア』をリメイクしたハリウッド版。 警察に潜入したマフィアと、マフィアに潜入した捜査官の話。ハリウッド版はご存知スコセッシ監督で、舞台は香港からボストンへ。香港マフィアはアイリッシュマフィアへと言う風に変わってストーリーは展開します。 オリジナルを観ていなければ、楽しめたと思います。でも仕方ないんですよね、比べないで観てみようと思っても、どうしてもと比べてしまいますから。 リメイクをする意味って何なんだろう?ハリウッドもネタ切れで、海外の良い作品をハリウッドで作ってしまおう、って事になるので仕方がないのですが、そこにはオリジナルの持つ意味が全く反映されなくなってしまっているものが多いです。これは文化や習慣の違いがあるからどうしようもないのですが、この作品は、オリジナルが香港と言うアジアのあの土地柄が紡ぎ出す雰囲気を、ボストンで補う事が出来なかった、と言う点と、オリジナル作品の『無間』と言うテーマが全く見えなかった点でどうしても軽く、というかあっさり感じられました。「あっ、やっぱりハリウッド映画だな」と。 永遠に続く緊迫感の中で、今歩んでいるそれぞれの道を修正したいと願っている立場が逆の2人の男。その緊迫感がイマイチ足りない。 タイトルを観た時にある程度予想はついたのですが、ラストが・・・。これが、スコッセッシ風、ハリウッド風なのですね。『インファナル・アフェア3 終極無間』のあのラストこそが、この映画の本質『無間地獄』なんですけど。 豪華キャストで、観てみようとは思っていました。ジャック・ニコルソンはもう際限なく下品だし、その存在感は圧倒的。ディカプリオとデイモンは・・・んー、やっぱりト二ー・レオンとアンディ・ラウと比べて観てしまうのですよ、だからやっぱり、残念ながらちょっと落ちる。 アカデミー作品賞か・・・ THE DEPARTD 2006年 監督:マーティン・スコセッシ 脚本:ウィリアム・モナハン オリジナル脚本:アラン・マック、フェリックス・チョン 出演:レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン、マーク・ウォールバーグ、マーティン・シーン、アレック・ボールドウィン 他 DVD お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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