|
テーマ:おすすめ映画(4068)
カテゴリ:アメリカ映画
運命的な出逢いをした若きロックミュージシャンの父親と、期待のチェロ奏者の母親。しかし、死んだと思っていた我が子は実は養護施設で育っていた。その子11歳のエヴァン(オーガスト)は、絶対にいつか両親と逢えると信じ続け、両親を探すために施設から逃げ出しニューヨークへ向うが・・・ 7月に映画館で観たのですが、今頃のアップになってしまいました。実は、邦題が何となくひっかかりあまり期待していなかったのですが、友人が凄く観たがるのでついて行った、と言う感じでした。ところが、観終わったら感動してしまっていたのです。 両親は早い段階で引き裂かれてしまっているので、親子の誰もそれぞれの今を全く知りません。しかし、運命に導かれるように、というか音楽に導かれたと言った方がいいのかもしれませんが、ラストに向って3人の向う方向は繋がっていきます。ご都合主義、と言えば確かにそうです。あまりにトントン拍子かな?と思う部分はあるし、そんなに上手くいくはずはない、と思うのですが、これはファンタジーとして観れる映画ですね。私は好きです。いいな、この雰囲気。 主人公のフレディ・ハイモアは、『ネバーランド』や『チャーリーとチョコレート工場』などヒット作品に出続けていますが、ここでも名子役振りを発揮しています。音楽の才能に溢ているという役で、ギターをかなり上手く弾きこなさなくてはいけないのですが、実際にマスターしたらしいですし、イギリス人の彼はアメリカのアクセントも完璧にマスターしたそうです。そして、指揮。本人は指揮のシーンが一番難しかったと言っていますが、これも上手かったですね。スクリーンの中でしかフレディを見た事がないので普段の雰囲気はわかりませんが、それでも何となくこの少年は所謂ハリウッドの天才子役と呼ばれる、呼ばれてきた子達とはちょっと違うのではないか、と言う感じがします。誠実そうな、というか・・・まあ、あくまでも私が受ける印象なのでわかりませんが。 両親と息子、この3人が同じ場面に登場することはほとんどないのですが、ルイスとライラには想いがあり、その想いがエヴァンへと繋がっているスピリチュアルな部分が感じられます。そして、エヴァンの絶対に両親と逢える、と言う気持ち。この揺るぎない想いが奇跡を呼んだとしたら、確かに『奇跡のシンフォニー』なのかもしれません。ただ、何も知らずにこのタイトルを見ると「又どうせ・・・」と言う気が起きなくもないです。実際私が観る前はそうでしたから。好きなのです、「どうせ・・・」と思っていたけど、こんな映画は。でも、同じようなものばかりがちょっと多すぎるかな、と思う昨今、少々食傷気味ですからそういう感想を持ったわけですが、それでも、見終わったら非常に気持ちの良い映画でして。このホンワカとした雰囲気は、さすがジム・シェリダン監督の、私がこれも意外にも気に入ってしまった、『イン・アメリカ 三つの小さな願いごと』で共同脚本をつとめたジムの娘、カーティス・シェリダンの監督作品だったのです。 そして、音楽にも相当満足しました。クラシック、ロック、ブルース、ゴスペルと様々な音楽が奏でられます。特に教会でのゴスペルは圧巻(ホープ役の女の子上手過ぎ!)、ジョナサン・リース=マイヤーズが実際に歌っている曲の数曲にとても気に入っているものがあり、タイトルがわからないのでCDが欲しいな、と思っているところです。 ネタバレになるので詳しい事は書けませんが、一箇所ちょっと不満なシーンがあります。ライラ、もうちょっと感激してもいいんじゃない・・・? 10月にはもうDVDが発売されるらしいです。今はDVD化されるのが本当に早いですね。 AUGUST RUSH 2007年監督:カーティス・シェリダン 脚本:ニック・キャッスル、ジェームズ・V・ハート 音楽:マーク・マンシーナ テーマ曲:ハンス・ジマー 出演:フレディ・ハイモア、ジョナサン・リース=マイヤーズ、ケリー・ラッセル、テレンス・ハワード、ロビン・ウィリアムズ、ウィリアム・サドラー 他 DVD サウンドトラック お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[アメリカ映画] カテゴリの最新記事
|
|