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テーマ:おすすめ映画(4068)
カテゴリ:アメリカ映画
最近あまり映画を観に行ってもいないし、DVDも観ていない。 でも、今までに観てきてまだアップしていない作品がたっくさんあって、もうどれからアップしようか、と思っているうちに時間が過ぎてしまった・・・なんて事もあった。ここ最近アップした映画はわりと考える系統のものが多かったので、今日は考えさせられる、でも、とっても楽しい映画の感想を。 ニューメキシコに住むフーヴァー家はみんなバラバラ。そんなある日、9歳の娘オリーブに念願の美少女コンテスト大会出場のチャンスが舞い込む。経費節約の為に、一家はオンボロの黄色いミニバスに乗り込みいざカリフォルニアへと出発!しかし・・・ フーヴァー家は、負け組みを否定し自己啓発本の発売に向けて懸命なパパ、しかし本人は破産寸前。ヘロイン常習で老人ホームを追い出された不良のグランパ。ニーチェに心酔し沈黙を続ける長男のドウェイン。ママの兄でゲイで自殺未遂の伯父さんフランク。ちょっと太めで、到底無理なミスコン出場を夢見ているオリーブ。みんなばらばらな家族をまとめようと孤軍奮闘する、一番まともなママ。こんな一家だ。 カリフォルニアへ出発してからハプニングの連続。極めつけは・・・なのだが、旅の間のハプニングを一つずつ乗り越え、悲しみも乗り越え、やっと着いた美少女コンテスト会場。しかし、ここでもなかなか思うようにはいかないよね~。 でも、家を出発する時より確実に一つにまとまった家族。負け組みが何だ、勝ち組が何だ、そもそも人生に勝ち負けなんてあるのか!?そんな気にさせられる。 『本当の負け組みは、何も挑戦しないしない人の事だ』 という台詞があるが、本当にそうだと思う。 私も人生の半分を生きてきて周りのいろんな人を見てきたけど、成功もし、お金もたくさんあって、良い結婚をし、子供にも恵まれて、一流大学を出て、一流企業に就職して、って一応こういうのが勝ち組、と思われているのかもしれないが、人生一生経ってみないとわかりません。途中どんな事が起きるかわかりません。 勝ち負けとかいうよりも、どういう風に生きてきたか、が重要だと最近つくづく思うもの。 この映画、一見ドタバタ風に見えるけど、その実深い作品だと思う。 低予算だったらしいが、俳優達の芸達者振りといろんなエピソードや、個人の性格の掘り下げ方もとても深く練られている事に気づく。いい脚本だと思う。 アカデミー助演男優賞を受賞したアラン・アーキンは、不良の言いたい放題のエロ爺さんが実に巧かったし、オリーブ役のかわいいアビゲイルは助演女優賞にノミネートされた。授賞式当日のドレス姿もキュートだった事。でも、トニ・コレットが私は印象的だったな。 美少女コンテストでおじいちゃん仕込のダンスを披露するオリーブ。ちょっと目も当てられない結果になったけど、なんかかわいいお色気があって微笑ましかった。 LITTLE MISS SUNSHINE 2006年 監督:ジョナサン・デイトン 脚本:マイケル・アーント 出演:グレッグ・キニア、トニ・コレット、アラン・アーキン、スティーヴ・カレル、ポール・ダノ、アビゲイル・ブレスリン 他 リトル・ミス・サンシャイン(DVD) ◆20%OFF! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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