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テーマ:大好きな映画(8)
カテゴリ:アメリカ映画
アメリカ北東部の沖合いでソ連潜水艦が座礁。艦長は副艦長に8人の水兵を連れて上陸を命じ、グロスター島に上陸する。この島で夏休みを過ごしていた脚本家のウォルトは家族と朝食を取っていたが、そこにソ連兵が現れソ連軍が攻めてきたと勘違いし大騒動に・・・ この映画、実は私は小学生か中学生の頃テレビで観て、面白くて又観たいと長年ずう~っと探していた映画なのです。子供の頃偶然観た感じだったのでタイトルも、キャストも全く覚えてなくて、ただ、ソ連の潜水艦の乗組員が間違いでアメリカに上陸してきて、そこでアメリカ人の勘違いとかいろいろあって、恋もあって、でも最後はハッピーで、と言うぐらいの記憶でした。だから探しようもないし、その後テレビで観た事もなかったのですが、このブログをはじめるようになってからです。ある日、好きな映画の事を調べていたら私はノーマン・ジュイソン監督の作品を好んで観ていたことに気づきました。たまたま好きな作品を調べるとジュイソン監督だった、というのが続いたのです。それで監督の作品を調べていたら『アメリカ上陸作戦』と言うのがあって、これは知らないけどなんか気になる、と思ってストーリーを読んでみると、何とまさしく私がずうっと探していた、又観たいと望んでいたあの作品ではありませんか!もう、嬉しかったのなんのって。 そこでDVDを探したのですがこれはDVD化されておらず、VHSもちょっと手に入らない様子。それでNHK-BS映画にリクエストをもう随分前にしたのですが、私のリクエストが通ったかはわかりませんが、先日放送したのですよ。いや~、本当に嬉しかった。インターネットって本当に便利です。 作品自体は、ただソ連兵はボートが欲しいだけなのに、攻めてくると勘違いしたアメリカ人達は、パラシュート部隊が降下してきたとか、飛行場が占領されたとか、噂話は尾ひれがついてとんでもない方向に発展し、群集心理や噂話を皮肉っぽく描いたドタバタコメディ。そこにソ連兵とアメリカ娘の恋も絡んで冷戦時代の「本当はこんなんだったいいのにな~」的な描かれ方がしてあります。ちょっとシニカルなドタバタコメディですね。 登場人物はどの人も個性があり、又子供の頃から“憎きソ連”と言うレッテルが浸透しているのが当時のアメリカ人はそうだったのかと、改めて思い知らされます。でも、そんな事さえも理解できないもっと小さな子達は、何人だろうが関係ない、銃を持っていようが何だろうが目が合えば「ハ~イ」と言ってしまう無邪気さ。やっぱり子供は天使っていう事も描いている。 当時も思っていたのですが、ソ連兵役は何となくロシア人っぽい顔をしているのです。そういう顔立ちの役者を探したのでしょうか。 ちょっとネタバレになってしまいます。 私は一つ勘違いしていたのが、ソ連兵コルチンとアメリカ娘が恋をしてソ連兵はアメリカに残った、と思っていたのだけど、それは違っていました。いつか又逢える、と言う希望を残し笑顔で潜水艦へと帰っていきました。確かにソ連兵がアメリカに残れるはずはない、いくら映画の中の話でもそこまでは無理か。そして、アメリカ娘もコルチンをとても愛していたように昔は思っていたのですが、今回観た印象は、どちらかと言うと彼女は冷静でコルチンの方がのぼせ上がっていました。彼女は、冷戦真っ只中の時代こんな恋は許されないし、無理だとどこかで分かっている、と言う雰囲気がする。 でも、ソ連兵とアメリカ人との緊迫した状態から、子供が高い塔から落ちそうになるのを一緒になって助けると言う事から、今度は彼らを護衛してまで潜水艦に返すと言う、あり得ないけど、今観ると「こんな時代があったんだな~」と、感慨深いです。でも、当時のアメリカ人も憎きソ連ではあっても、冷戦が終わる時代が来るとは思ってはいなかったかもしれませんが、どこかで彼らと親しく出来たら、と言う思いは強かったのではないか、と思えます。 エヴァ・マリー・セイントが出ていたのですね。覚えていませんでした。主役はウォルト役のカール・ライナーでしょうが、何といっても、ロシア語訛りの強いアラン・アーキン演じる副艦長が最高でした。 あ~、長年の夢が叶ったし、爆笑ではないけどやっぱり面白かった! 英語の原題も面白いでしょ、いかにも慌てている感じがしますよね。 THE RUSSIANS ARE COMING, THE RUSSIANS ARE COMING 1966年 監督:ノーマン・ジュイソン 脚本:ウィリアム・ローズ 原作:ナサニエル・ベンチリー 出演:カール・ライナー、エヴァ・マリー・セイント、アラン・アーキン、ジョン・フィリップ・ロー、ブライアン・キース、セオドア・バイケル 他 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.07.28 17:23:45
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