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テーマ:最近観た映画。(40092)
カテゴリ:アメリカ映画
昨年でしたか、この映画が話題になった時とても興味を持っていたのですが、WOWOWでは数ヶ月前から放映していてやっと観ました。 ある日、巨大な宇宙船が南アフリカ共和国、ヨハネスブルグの上空に飛来したが、そこに浮かんだまま動こうとしない。政府はヘリコプターで偵察隊を派遣。その宇宙船の中は不衛生極まりなく、エイリアンたちは衰弱しきっていた。さしあたりの対応として、ヨハネスブルグの第9地区の仮設住宅にエイリアンを住まわせる事にした。それから20数年後、下級市民として扱われるエイリアンの住む第9地区はスラム化し、彼らと市民たちの対立は激化し、エイリアンを第10地区に強制移住させることになったのだが…。 南アフリカ共和国、スラム街となるとアパルトヘイトを思い起こしてしまいます。確かに前半はそれを連想させるものがあります。社会派ドラマなのか、と。ただ、出てくるエイリアンは「エビ(Prawn)」と呼ばれ、かなりグロテスク。高等な生物とは思えないような行動や不衛生さで、確かに市民と共存するには困難な点が多くありそうです。でも、彼らには地球を襲うようにも見えない。何の為にここに来たのか、いや、ただ他の星に行く途中ちょっと地球に立ち寄ったら単に宇宙船が故障してしまったのか、その辺は全くわかりません。 主人公のヴィカスは少々おっちょこちょいなお人よし。対して、宇宙人の親子、特に父親は知的で落ち着いている。この対比も面白いのですが、数メートルも飛び跳ねるようなエイリアンが、巨大宇宙船を所有しているような彼らが地球人に虐められるのも、下等動物っぽく扱われるのも不思議。 前半は手持ちカメラを駆使したような映像でドキュメンタリーっぽく仕上がっています。しかし後半は・・・いろいろと・・・かなりグロテスクな場面が展開していき、B級映画色が満載と言った感じになります。なんか昔の「ウルトラQ」みたい。目を背けたくなるけどやっぱり観たい、と言うような。 監督も俳優も全く知らない人ばかりだったけど、B級映画の醍醐味を堪能しました。 それにしても、この3年後がどうなるのか気になってしょうがないのだけど。 DISTRICT 9 アメリカ/ニュージーランド 2009年 監督:ニール・プロンカンプ 脚本:ニール・プロンカンプ、テリー・タッチェル 出演:シャールト・コプリ―、デヴィッド・ジェームズ、ヴァネッサ・ハイウッド 他 【33%OFF!】第9地区 【WARNER THE BEST ¥1500】(DVD) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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