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2014.06.06
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カテゴリ:ふる里忘れがたく

 

      で、熱中症はどうしたかというと、葬儀場が特に冷房がきつかったのに、長い時間そこにいることに

      なってしまった。隣に座った従姉妹のK子ちゃんと、寒いね~ここ風がもろに当たるねと話していた。焼

      香台が5列なので、焼香はすぐに終わるよとK子ちゃん。農家は農繁期に入ったし、多くの人は日曜の

      通夜の弔問で済ませたんだろう。親類縁者の他の人数はそう多くはなかったので、告別式は早く終

      わった。しかし告別式の前の、3人の僧侶による葬儀の読経やらなんやらの、失礼かもしれないが仰々

      しい儀式の長いこと長いこと…。葬儀で僧侶がやっていることを、あそこまでしげしげと見ていたのは初

      めてだった。普通なら頭を垂れて読経に耳を傾け、故人を偲んでいるんだろうが。


      僧侶三人…さぞかし大枚が必要だろうなぁ。あの一連の儀式の順番と教と動作を覚えるんだ、お坊

      さんて。30諭吉だよね、最低ラインが。でも、最低ラインじゃないだろうし、たぶん真ん中の僧侶が格

      が上なんだろうから、配分は均等じゃないんだろう。真ん中の人が20~30諭吉。両わきを固める助さん

      坊と格さん坊が、10諭吉ずつって感じで、さらに戒名でドーンか…もう、うっしっしだな。丸儲けとはよく

      言ったもんだ。他宗教の人は戒名などなくても、ちゃ~んとあの世へ行けるわけですが…。てな不埒な

      ことをず~っと考えていた歩く不謹慎の私。罰が当たったみたい…( ̄ー ̄;) 


      冷えてガチガチに硬くなった肩や首がつらかった。告別式が終わるほんの少し前になって、葬儀社の

      女性がひざ掛けを配ってくれた。いや、ひざ掛けをもらったと思ったら、すぐ告別式が終わった。膝じゃ

      なくて肩にかけたかった。ちゅ~か、葬儀の進行加減は把握してるはずなんだし、ひざ掛けがあるなら

      もっと早くほしかったばい…ε=(-。- ;)


      この後お清めの会食なんだけど、火葬場で待つ間お寿司をいただいて、それから3時間後ほど。

      どうにも何も入りそうにない。それどころか、再び体調が変になってきてしまった。茶碗蒸しだけは何と

      かいただけたんだけど、しだいに座っているのもつらくなってきた。横になりたい…こりゃまずい。

      思えば31日夜のあの状態から、今ここによくぞ私がいられたものだ。

      迷惑をかける前にホテルに戻ることにして、Mちゃんの奥さんの妹さんに送ってもらった。


      食べられたなら夕食代もいらないので、仕出し料理はそのままホテルへ持ち帰る。母の長姉が私のた

      めに、給仕の係の人からプラスチックのパックをもらい、炊き込みご飯を詰めてくれた。

      やさしい人達の間にもっと身を置きたく、名残惜しかった。とても、とても…。亡き母とおばちゃんとが、

      私にもたらしてくれた幸せの時間だ。これからこんなふうに一人、また一人とあまり間を空けずに、伯

      父や伯母たちが召されていくんだろうと思うと、これは私にとってどんなに貴重で、かけがえのない時

      間かもしれないのだった。


      さあ、これまた大変だ…。翌日は家に戻らなきゃならないというのに。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いってな

      もんで、あの葬儀がもっと短かったら、散会の後も滅多に逢えない親戚と夜まで話せたかもしれない

      し…。これで私の宗教的儀式嫌いが加速するのは間違いない。


      陽のあるうちは部屋の窓を開けても暑いので、冷房をかければゾクゾクと寒い。めまいと悪寒吐き気、

      また発熱してしだいに上がるのがわかる。ベッドにもぐり込んでひたすら耐える。家なら薬もあるが、出

      先では…。時間的にまだ眠ってしまうには早い。でも眠ってしまえたら楽だなと思うほどなのに、少し経

      つと身の置き所がなくて、ずっと横になっていられない。冷房を入れたり切ったり。横になったり起きた

      りを繰り返していた。


      とにかく何か少しでも手立てはないものか。フロントに解熱剤はないか電話で訊いてみる。総合感冒薬

      しかありませんとフロントの若い女性。電話口で女性がその薬の効能書きを読む。その中に「発熱」が

      あるじゃない。あ、発熱があるなら一応それをいただけますかと言うと、「はい」と女性。


      …ん?お部屋までお届けしますじゃないんだ。それと、こういう時は大丈夫ですか?の言葉くらいはか

      けるもんだよお嬢ちゃん。時期的に新人なんだと思うけど、サービス業じゃなくてもね。

      言う元気なかったけどさ…( ̄ー ̄;)


      フラフラとフロントまで薬をとりに行った。たぶん、解熱剤じゃなくて「頭痛薬」と言えばよかったかもしれ

      ないと後になって思った。若い子は頭痛薬が解熱剤だということを知らないだろうし。そう、たぶん地球

      が丸いのもおばさんが悪いんだ…。


      なんてこった…。こんな状態の時に夕方になって窓の外から聞こえたのは、散歩を催促する犬の鳴き

      声と、窓の下に工務店のような店があって、そこからグラインダーの音。3月に来た時は一度も聞こえ

      なかった。これではまるで在住の場所…。日ごろの行いが祟ったのね、泣きっ面に蜂が団体さんでお

      越しに。さらに、3階だったんだけど部屋に蚊が入ってきて満員御礼。ああああ…これで熟睡はできな

      いことが決定…(-_-;)


      仕出し料理、もったいないなぁ…。蓋をあけてもみなかったので、どんなものかわからなかったけど、炊

      き込みご飯は大好きなのに、”足が早い”ので明日までは持たないだろう。明日になっても食べられる

      かもわからない。どうしよう、ホテルの部屋に置いて行ってもいいのかな。とりあえず掃除係りの人宛て

      に、こういうわけなのですみませんとメモを書いておいた。


      時間が経ったので、吐き気がするのに肉体的にお腹がすいてきた。鬱病で、もう散々経験した状態

      だ。風邪薬、やっぱり効いた感じはしないなぁ…。 


      体調の悪い事実をやり過ごすためになのか、ベッドの中でぐるぐるといろんなことを考えていた。この

      時間に開いてる病院はないだろう。救急車を呼んでもらうことにならなければいいけど。明日もし帰れ

      そうになかったら、最悪もう1泊して病院へ行くしかない。フロントに空き部屋があるか確認しておいた

      方がいいかなぁ。


      どうなるかはわからない。朝はゆったりしていたいので、帰れる時のために荷物をちょこちょこと整理し

      ておく。一人旅は気楽だけれど、こんな時は不安だ。自宅から持ってきた市販の胃薬を飲むために、

      少し炊き込みご飯を食べようか。パックの3分の1くらい食べられた。と言うか、ただ無理やり突っ込ん

       だ。


      フロントに蚊取り線香なんて置いてるかなぁ…。ぼ~~~~っと考える。何度も寝返りを打ちながら、し

      んどくて思わず助けてとマスターの名前を口にする。もう慣れてるよ、こんなの。でも、勘弁しろよぉ…。

      1日なんか、うれしくって念願のソースかつ丼がペロッと食べられてしまったのに。食堂のご主人や奥

      さんと想い出話までしてさ。「はす向かいのあのラーメン屋さん、昔アルバイトさせてもらったんですよ」

      なんて。


      その後で、黄昏の中をそこからほど近い出身小学校へ行ってみたり。懐かしかったなぁ…。柏の木、ま

      だあるじゃないの。2代目だとかって誰かからか訊いたような覚えが…。あ、あの藤棚の藤は、株が2本

      でできていたのか…。流石にもう株元をぐるりと柵で囲ってある。「お世話になりました」校舎に向かっ

      て声に出して一礼したら、なんだか泣けてきた。子どもの頃より校庭が狭く感じるのは、周りの木々が

      成長したからじゃないだろう。すっかり涙腺がもろくなって帰ってまいりました。だいぶ成長しました…横

      にですが。


      うと…うと…あ、今あまり眠ると…でも、眠れるなら…。 

      1、2時間は眠れたようだった。起きてみると、お!少し良くなってるし食欲が出てきたので、仕出し料理

      のふたを開けてみる気になった。メニューは覚えてないけど、なんと炊き込みご飯も残さず食べられ

      た。良く効くのよねぇ、ガスター10は。


      マスターはガスターじゃなくてσ(^_^;)オレオレ こんな感じだったけど。(冗談ですけどね。マスターの)

      もう本当に、あの世の皆さん、ありがとうございますっ。思わずお礼を言っていた。後は眠剤で少しまと

      めて眠れたら、明日は大丈夫かもしれない。

 

あなたに熱中症 3

 

*☆*:*☆*:☆*:☆*:☆*:☆*:☆*:☆*:☆*:*☆*


真似する人のダンスを見れば見るほど、

マイケル・ジャクソンというオンリー・ワンの存在のすごさがわかる。

彼の手、彼の足、彼のセンス、彼だからこそなんだと。


★ Michael Jackson, Justin Timberlake - Love Never Felt So Good ★






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最終更新日  2018.04.15 08:26:48
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