人間の巨大化について、考えてみた。 その2
1の続きパターン2は「増殖巨大化」。巨大化する際に、細胞が増殖して大きくなっていく。だから、パターン1とは違い身長が伸びれば、体重も増えるということ。パターン1と同じ例にすると、身長が12.5倍だから体重は約1953倍なの?ということは、109,368kg、約109トン?う~ん、これなら歩くたびに地響きがして、地面に足跡が付きそうですね。皮膚も厚くなっているから、ビリビリと破れたりしなさそうだし、電柱程度では穴もあきそうにないですよね。多少の強風では、グラリともしません。さて、2パターンを比較したときに、映画で出てくる巨大人間は「パターン2」のほうが有力ですが、この手の映画では最終的には元の大きさに戻るのがセオリーですよね。では、元に戻ることを考えると、どちらのパターンで大きくなった方が無事に戻れるのか?を、考えてみたいと思います。パターン1では、細胞の数は増えず、配列が変わることによって大きくなる、としました。このパターンのデメリットは、ペランペランになる、としましたが、もとのサイズに戻るにはこの条件が非常に有利に働くと思われます。なぜなら、元に戻る際、配列も元に戻ればいいわけですから。では、パターン2は?パターン2は細胞が増殖して巨大化しています。ズシンズシンと地響きを立てながら町を練り歩き、威風堂々とした感じですよ。ところが、この細胞増殖っていうのは、元のサイズに戻ろうとすると、非常に邪魔になる。何せ細胞が増殖してしまっているから、もとのサイズに戻ろうとしても超常現象でも起きて細胞の存在自体が消えてなくなってしまわない限り、数はそのまま。つまり、身長160cm、体重が109トンの超デブが完成するだけなんですねえ。骨密度は異常に高いから、骨粗鬆症の心配はまったくないですけどね。とはいえ、まあ生きてはいないでしょうねえ。そんな状態では。じゃあ、細胞数を減らして無事、元のサイズに戻るには?代謝これしかないでしょう。猛烈に代謝して、細胞を老廃物として処理することによって、細胞数を調節し元のサイズに戻れば、何事もなくもとの生活に戻れるのではないか、と。まあ、ようするに大量の垢が出るってことですよね。想像してみましょう。元のサイズに戻る時が来ました。すると、体に急激な変化が!!体中が急激に熱くなり、滝のような猛烈な汗をかき出した。その汗は、スポーツをしているアスリートのように、湯気となり身体を被い、やがて周囲の景色が霞みだす。やがて、体中からグレーの粘土質のものがはがれ落ちだす。垢だ!足下にあった自動車が、巨大な粘度と化した垢に押しつぶされる!大量に増えた髪の毛は、本数を合わせるために大量に抜け落ちる。自然なカツラを作るメーカーが、この大量で普通では絶対に手に入らないような長い髪の毛が、大量に、しかもタダで手に入るとあって、巨大な垢に押しつぶされる危険も顧みず、社員総出でかき集めている!体内の腸などの細胞は、当然ウンコとして処理されるが、猛烈な便意に襲われても、駆け込むトイレがないため、当然、その場で大爆発!骨のカルシウム分は、やっぱり尿に混じって吐き出される。こちらも、急激に膀胱に溜まり続けるためガマンしきれずその場で大噴射!地上から焼く10メートル付近から流れる大量の滝は、アーチを描きつつきれいな虹も描き出した。街の人々は、突然できた虹に一瞬見とれるが、当然街の中に突然滝が流れ出せば、大洪水!黄色い激流とアンモニア臭から、慌てて逃げ惑う!当の本人は、元のサイズに戻るや否や、自分が起こした混乱に乗じてその場からドロン!というわけで、本人がうまく逃げることまで考えるならば、この超代謝が理想的な訳です。さて、次回はいよいよ最終回。食べ物はどうするの?に続く。