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カテゴリ:弦人11歳
久し振りに子供達みんなで体調を崩した。
先週からほのかが嘔吐と下痢で体調を崩し、体調が戻って2~3日後に白い便が出た。 そしてその後直ぐに、今度ははるとの嘔吐と下痢が始まった。 経験的に激しい嘔吐と下痢の症状、その後に白い便と来ると、感染症ウイルスだろうと。 しかし遥音の症状はかなり酷く、体力があるせいか、ウイルスも強敵だった。 嘔吐は一日に4回近く、下痢もドバドバっと。 やがて遥音の活力が一気になくなり、食べたら吐いてしまうので食も落ち ぐったりとして歩く事もままならない。 我が家で一番体の大きな遥音を、弦人の様に抱えるのはかなり至難の業である。 そして、一番移って欲しくなかった弦人へも、ウイルスは猛威を奮う。 何だか元気がないな・・・という朝だったけど、とりあえず学校へ。 すると2時間目が終わった辺りから、熱が上がり始める。 彼の場合は、先に熱から来た。 その日私はたまたま府中の方に出かけていて、そこへ学校から連絡が入った。 弦人の熱が38.5℃を超えたと。 38.5℃・・・・ それは、緊急体制に入る数値だった。 弦人は6歳の時に痙攣重責を起こしていて、その時も風邪を引いて熱が高い状態だった。 38.5℃は痙攣発作が又起こるかもしれないという、境界線。 なので、学校にも家にも痙攣止めのダイアップが常備されている。 もし38.5℃を超えたら、緊急事態。 直ぐにダイアップを入れる事。 これが彼の緊急ルールになっていたのだけど、それを発動する事態になってしまった。 学校から、私にダイアップ使用の確認電話が入ったのだ。 ダイアップを使うと、彼の体はクタクタになってしまう。 食事も取れない程の低緊張状態となり、体は別人の様になってしまう。 しかし、痙攣発作は起こしてはいけない。 私はダイアップを入れる事をお願いし、府中から学校まですっ飛んで迎えに行く事になった。 学校に着くと、弦人はぐっすり眠っていた。 熱は38度まで上がっていたが、嘔吐と下痢はなく、給食もまぁまぁ食べられたそう。 これから低緊張状態が24時間続くので、水分と栄養がお腹に入れられたのは、有難い。 低緊張状態というと、ちょっと分かりにくいかもしれないが、 ただの脱力状態ともちょっと違う。 ちょっと余談になってしまうけど 私達が全身の力を抜いて・・・と意識すると、だらーんと力を抜くことが出来る。 (ヨガの屍のポーズがそれに近いかな?) 人間どこかしら無意識に力が入ってしまうのだけど、 意識して手、足、目、口の中、額、眉・・・・と力を抜けば意識的に脱力状態を作る事が出来る。 しかし、このダイアップでの低緊張状態とは、それとは又違う状態になる。 何というか・・・体の中の筋肉まで、力が抜けてしまうのだ。 人間の意識できない、体の内部の筋肉までが作用されてしまう様だ。 一番厄介なのが、喉の緊張が落ちる事で 人間の体はある程度呼吸をする筋肉があって、気道が保たれているのか 低緊張状態になると、喉のお肉が寄って来て気管が塞がってしまう。 なので、呼吸がとても苦しそうになる。 シュルシュル・・・・とまるで細いホースの中をようやく通る位で、 時々止まりそうになりながらも、何とか呼吸をしていた。 舌の動きも悪くなり、本人は食べようと口を開けるけど 舌が重たく垂れ下がり、どうにも動かせられないみたいだ。 試しに少し飲み物を口に入れると、上手く飲み込む事が出来ない。 もっと厄介なのが、自分の唾液の処理が出来なくなる事。 いつもならゴホン!ゴホン!と咳き込めば出せていた痰や唾液が 咳き込む力もないのか、ゴボ・・・・ゴボ・・・ゼロ・・・と 苦しそうにしながらも、咳き込めずにゼロゼロしている。 将来力がなくなって、肺炎で亡くなる人が多いのは、咳き込む力が無くなるからなんだろうな・・・と思ったり・・・・。 家に着くと、熱はグングン上がり40度になっていた。 水分を取らなくては、脱水になってしまう! 彼の目が覚めるのを待って、経管栄養に切り替える事にした。 これまでも体調が悪い時や、ご飯が飲み込めない時には 鼻から胃までチューブを通して、経管栄養をしてきた。 しかし、小学生になってからずっと元気をキープしていたので これまた久し振りの、経管栄養である。 ドキドキしながらも、手順の紙をもう一度読み返し、準備をする。 初めて見る聴診器や注射器に、ほのかも興味津々な様子だった。 兄想いのはるとは「絶対に苦しくさせないでよ!」と 半泣き状態になって、横でものすごい睨みを掛けて来る。 頑張って~! いざ管を通そうとすると、多少抵抗したけど 吸引器で少し慣れてくれたせいか、一回で無事に胃まで通す事が出来た。 良かった! これで脱水にならずに、入院にならずに過ごせる! 水分を入れると、40度の熱がシュルシュルと下がり 37℃台になった。 水分って大事だよな~。 経管栄養のお陰で、いつもは酸っぱくて食べられない、フルーツジュースも。 苦くてイヤイヤ飲む漢方の薬も。 経管だとスルスル入れられてしまう。 いつも一口ずつ1時間かけて頑張って食べているけど、 短時間で胃まで簡単に届ける事が出来る。 体調が悪い時には有難い救世主ですね。 翌朝、ついに弦人も下痢発生。あちゃー。 直ぐにかかりつけの病院へ行きまして。 まだ嘔吐とぐったりしている遥音も、二人一緒に受診です。 まぁ、胃腸炎でしょう・・・・と。 吐き気止めと、整腸剤を二人とも貰い、 二人で仲良く寝る事に。 早く良くなるといいな~。 そうして、きっかり24時間。 ダイアップの効力が切れまして。 いえーい!! 低緊張状態、脱出~ 経管栄養も取れました! お鼻がスッキリ 熱も下がって、食欲も戻りつつあります。 このまま元気になりますように! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.05.15 18:23:33
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