リハビリで
酷かった我が家の胃腸炎も、何とか乗り越えてくれまして。
心配していた弦人は、一日しっかり休養したお陰で何とか悪化せずに復活。
今日は楽しみにしていた学校での校外学習の日なので
いつもの元気100%ではないけど、何とかゆるりゆるりと参加出来たかな。
良かったね!
一番酷かった遥音は、食事を3日程食べられなかったので、体力の消耗が激しい。
フラフラだったけど、ようやく少しずつ食べられる様になりました。
何とか脱出できそうで、明日にはようやく学校へも行けそう。
私もホッと一安心ですわ。
話しは変わるけど・・・
少し前のリハビリの時の話。
いつもの様にリハビリに行くと、若いお姉さんがやって来まして。
「今日弦人君のリハビリを見学させて下さい。」と。
どうやら、看護学生さんが現場実習をされている様です。
弦人は、途端にニヤニヤ顔。
若いお姉さんにもにやけちゃうし、一緒にリハビリなんて照れちゃう。
そんなドキドキ嬉しそうな顔をしていました。
「弦人君、よろしくお願いします!」なんて言われて
張り切って右手がさーっと上がってたよ。
リハビリはマッサージ中心なので、弦人にすれば極楽リラックスタイム。
いつもお任せ~って感じで、されるがままにウトウトしている。
それが!
やっぱり若いお姉さんの前では、張り切っちゃうねぇ(笑)
上になっている方の腕をぐーーーっとお姉さんの方に伸ばし
握手を求めて手を広げて伸ばす!
おぉ~!(私だけの時は、そんな事した事ないぞ)
更に、本を読んで欲しいと、本をお姉さんの方に押し
お姉さんと一緒にめくろうとする!
おぉぉ~!(ナンテ意思表出が分かりやすい!)
指もしっかり伸ばし、指の力でページをめくろうとしている。
更に更に!
お姉さんの動きが止まると、
「あー!あー!(早くやろうよ!)」と催促までする(笑)
言葉がなくたって、初めての人にも分かる程の要求っぷり。
お姉さん効果で、完全に出来る子になり切っています(笑)
リハビリの先生は、弦人が1歳の時から担当して下さり
これまでの彼の成長や色んな悩みなどを見て下さった一人ですが。
「今日の弦人君は張り切ってますねー(笑)」と言う程
若い看護学生のお姉さんと遊びたい!の意欲で溢れていました。
本をめくろうとすると、腕が伸びる。
これがいいリハビリになる。
少し前までは何かしようとすると、肩が後ろに引けてしまって
なかなか前に伸ばす事が出来なかったけど
目的物まですっと伸びる様になったのは、日頃の学習の成果だね。
リハビリの先生が、彼の体の歴史(?)を看護学生に解説してくれて
そういえばそんな事もあったなぁ~、と振り返っていました。
弦人君は普段は低緊張ながら、
何かしたい時や刺激に対して強く反り返る動きがありました。
音や見たいものに対して、過敏に情報が入り体が反応してしまう。
小さい頃は刺激に過敏で泣いている事が多い子でした。
呼吸も苦しくなる事が多く、一時はエアウエイを検討していた事もありました。
苦しい呼吸や強い緊張で、胸郭のせり上がりや首の狭まり、円背や湾曲、
股関節の脱臼や足の変形など・・・
小さい頃から将来の変形は免れないと思っていましたが、今現在大きな変形もなく
ここまで成長出来たのも、日々の頑張りのお陰です。
学童期に入り、学校やデイサービスを活用する様になり
漢方の効力もあって、力のコントロールを学習して上手になって来ました。
腕のコントロールや手の操作性も上がって来て、今は学校でも
手や声、視線入力などを使ってコミュニケーションの練習をしています。
・・・あんなこと、こんな事あったな~と。
私も横で聞きながら、ほほぉ~と聞き込んでしまいました。
まぁ、短時間でよくここまで弦人の事をまとめて下さいました(笑)
脳性麻痺児の体の事、ケアの事、何もかも分からない事だらけだった私は、毎回怒濤のごとく質問して、その度に丁寧に教えてくれた先生。
未来のナイチンゲールさん。
1時間だけですが、ご縁があって弦人と過ごしてくれて、ありがとう。
彼との触れ合いの中で、何を感じたでしょう。
色んな社会問題がありながらも、看護と言う道を選んでくれたお姉さん。
どんな想いで志され、どんな未来を目指しているのでしょう。
将来、どこの科に付くかは分からないそうですが
厚かましいかもしれないけど、
頑張ってね!立派なナースさんになってね!とエールを送りたい気分でした。
若い学生さんに、幸あれ!!
また会えるといいなぁ。