FAM. FREJ OF STOCKHOLM

旅行前の節約

３月にエジプト、4月にポルトガルに行く事にしたので、当分は無駄なショッピング禁止！！の筈だったが、　やっと現れた太陽に油断してしまったのかフトコロがつい緩んでしまった。冬中ずっと外を走れなかったのは、不安定な天気で地面は氷の上に雪が積もる、という最悪な状態だったからだ。雪だ、と思って踏み出すとつるり！　となり、　最近特に臆病風の吹いているFrejaは数年前に買ったぼろぼろで使い物にならなくなった冬用シューズを見ながらため息をついて一冬過ごしてしまった。最近少しずつ日が長くなり、時には日光がまぶしいほどだが地面はまだ凍っている。とかなんとか色々言い訳をしてが、私の足に合う冬場とトレイル用のシューズを見つけてしまった！値段もそうだが、ぎょっと目を剥くようなカラーである。ちなみに配色は間違ってもFrejaの好みではない。店で散々けちをつけてから3週間以内だったら使っても返してよい！という保証付だ。そうだ、ショッピング禁止令中なのだ。　3週間使って返すか。さっそく翌日会社から20km　歩いて帰ってみたが最高の履き心地で、　返そうという気は全く無くなった。ただ、今後会社から走って帰宅する積りなのだ。今使っているリュックは大きくて肩がすれる。そういえば家の近くにリュック屋が開店したそうだ。ちょっと見てみるだけ。おっと店の兄ちゃんはなかなかイケメン。おまけにこの高嶺の花だったランニングリュックは超軽いしウォーターリュックとしても使えるとか。まずいまずい。　　これ以上買い物をするとエジプトではラクダに乗れなくなるし、水中カメラも買えなくなる...リュックを試したまま鏡の前で迷った。え、800円まけてくれるって？それに店の前を走るたびに手を振って声援してくれるって。じゃあ決まりだ！でもラクダもカメラも欲しいから、この埋め合わせはいつも通り食費の節約でまかなわれる。

格闘の後には

数週間前からジムのボクシングクラスに週１回行っている。大昔行っていた事があったが、膝を痛めてからしばらくご無沙汰だった。腕と手首の強化の為に行きたいと思っていたが、私と同じサイズのパートナーが見つかったので一緒に始めた。パートナーはムキムキのバンクマンで、戦闘意欲バツグン。　銀行の仕事でかなり欲求不満がたまっているのだろうか...。時々格闘も入るが、本気のレスリングになるのであちこちあざだらけだ。倒した相手を床に押さえつけてパンチを見舞う、というのは強盗に襲われた時にも使えそうだ。こんな感じた。　やった！写真が載せられるようになった。蹴りも一杯、合間にジャンプ、腕立て伏せ、シットアップスがショッチュウ入るのでかなりハードなトレーニングだが、ストレス解消には最高のトレーニングである。何たって外はまだ氷の世界で怪我が怖いFrejaはなかなか走れないでいる。週一では物足りず、家で次男を相手にスパーリングも始めようかと思案中である。モチロン次男はパンチとキックを受けるだけの相手で、彼には打たせないのだ。最近ガールフレンドが出来た次男には、彼女が来る時に家を汚くしておくぞ、という脅しが効くので便利である。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。ボクシングは金曜の夕方だが、土曜にはエクレアの作り方を教えて欲しいという友達を呼んで家で試した。出来た量が多すぎて家族で持て余すので数年ぶりである。一回目、なぜか膨らまず。クッキーとパンのMixのような物になった。　クリームを入れると味はまずまずだが、もう一度作り直す事にした。二度目は何とかうまく行った。形の不ぞろいは友達が作ったので、私のせいではない。二回の合計で30個近く焼いたが、その後話をしながら味見をしているうちにいつの間にか12個しか残っていなかった。という事は一人9個食べた事になる。夕食がすすまなかった訳がこれで分かった。

行きたいところ？

毎年恒例の大忙しだ。今年のクリスマスは大した準備はせずに楽に過ごそう、と思った（毎年の事ながら）が、ナガイ休暇を取って日本に行ったつけが回ってきたのかいつものごとく忙しくなってしまった。おまけに外は毎日悪天候でここしばらく外を走っていない。　今転んでまた怪我をしたら困るからだが、屋内のトレーニングには最近ケニアから来たエリートランナーが混じるようになったのでハード過ぎる。　と言う事でしばらくさぼりと言うわけでFrejaはフラストレーションのカタマリである。そのせいか珍しくショッピングで憂さ晴らしをする事にした。この金のない時に！ビンボウな長男には凍死しないようにダウンジャケットとズボン下を買い（これはクリスマスプレゼントの代用にするしかない）、　次男には凍傷にかからないようブーツ（彼はスニーカーしか持っていない）を買った。なにせマイナス10度以下の日が続き、おまけに毎日雪だ。ついでに勢い余ってダンナにまでクリスマスプレゼントを買った。　はるかな島の地図帳これは遠くかなたにある行ってみたいが行けない島の地図を丹念に描いて説明を付け加えた本だが、地図が何と言ってもきれいだ。見ながら行きたいなあ、と空想するための本である。なんたってこれらの島々は実際には存在しないからだ。ロビンソンクルーソーの島、行ってみたいなあ冬眠中に夢で見るか

ラッキ－な受賞者

昨日のノ－ベル晩餐会の一こま3年ぶりに晩餐会に出席した王女マデレ－ヌをエスコートしながらDr.Yamanaka　は晩餐会で最もラッキ－な一人だったに違いない。マデレ－ヌと話がはずむ, というかDr.が話しっぱなし？世界的な学者でもやっぱりにやける時はにやけるんだなあ。

ニューヨークタイムズ紙も絶賛

ビタミンの謎

明日はスキー90km大会のバーサロッペットだ。先週末は同じところで30km、45km、90kmオープンスタートのレースが開催され、私以外のトレーニング仲間達は皆さっさと出かけて行った。スサンヌは10時間で90kmを達成し、懲りずに今週末も10時間切りを目指して本当のバーサ大会に出る。彼女の踵と指は一面靴ずれでしっかりテープで覆われている。初挑戦予定のFrejaは？といえばソファーで大会の中継を見るだけだ。なんてったって一番最近のドクター達がまったく違う事を言い始めたからだドクター達、というのは診療所のうら若き新人ドクターと大学病院の整形外科大御所お局様（古い言葉？）の二人のキャリアウーマン達である。新人ドクターのサラは、分厚い眼鏡をかけたいかにもガリ勉の内気そうな女の子だが、さすがに最新知識には長けている。経験だけで診断するお古ドクター達にうんざりし始めたFrejaは最近は若いドクターにかかる様にしている。サラはFrejaをレントゲンだけではなく骨の強度の測定に送り、その結果Frejaは骨の密度が標準以下だという事が分かった。だから骨もいつまで経ってもくっつかないのだ今までスポーツをずっとし続けてきて骨は鍛えられてるはずで骨折などした事の無いFrejaにはマッタクのである。サラが言うには｢ビタミンDが全然足りないのよ｣血液検査でもカルシウムは通常でもやっぱりビタミンDが通常の半分しかないと分かった。日光の少ない所で産まれ育った北欧人に比べ、南のほうから引っ越してきた移民の体は日光からビタミンDを作る能力が劣っている、と最近分かったそうだその後やっと順番の回ってきた大学病院の整形外科ドクターは、こんなギプスブーツを二ヶ月も履けと言った寝る時とシャワー時だけはずして良い、と言われたが交渉の後、水泳中もはずして良いと言われた、というかスイミングはしても良いと言われた。今までの話をまとめると、最初のヤブ１がギプスをはめるべきだったらしいが、5ヶ月も経過してから固定して役に立つのだろうか？　という私の質問には分かんないけど一応試してみましょう、とそっけないお答え。こんな拘束衣、いや拘束ブーツをはめられたらFrejaの生活はタイヘンな事になる。第一外はまだマイナスで雪、アイスバーン、泥、駅の階段、などこんなブーツでは危険が一杯で足は凍え、靴の中は会社に着く前にびしょぬれか凍っているに違いない。それにこんなブーツではなんのトレーニングも出来ないではないか（スイミングはFrejaにはリラックスでトレーニングには入らない）一応試す、だけの為にこんな苦痛を強いられるのはゴメンだ、と判断しブーツはさっさとお払い箱へ。お払い箱、というのはオフィスだ。仕事中だけ着用し、ボスの所に行く、などという肉体労働は避けられるという仕組みであるたかがビタミンD,　されどビタミンDである。ビタミン剤を沢山飲んでいるが、サラに言わせると一番良いのはやっぱり強い日差し、だそうだ。特に冬にホリデーで暖かいところに行く、のは魚肉卵や肝油を大量に取るよりずっと効き目があるそうだ。体がなまらないうちにポルトガルかスペインだ！

プリンセス誕生！

2月23日にスェーデン次期女王のビクトリアに女の子が産まれた予定では3月の始めだった上、病院に着いて数時間で産まれたので、パパラッチ達は見事に出し抜かれたそれでスェーデン中は沸きあがり、各地で祝砲が鳴り、庶民は仕事をサボりながらネットニュースにかじりつき、カフェーではプリンセスケーキが大売れに売れた今日は王家存続支持率がグンとアップ二年前に彼女がジムのインストラクターのイケメンダニエルと結婚した時にも大金が掛かったにもかかわらず支持率は急上昇その後、国王のはしたないスキャンダルでダウンそしてプリンセス誕生で又アップ分析すると父王の尻拭いをいつもビクトリアがしているようなものだ。ビクトリアは次期の女王、つまり国の長の承継順位は一番目で弟と妹がいるが、彼女の娘が承継順位2番目になる。　つまり弟のカールフィリップと妹のマデレーヌのランキングが下がった事になる。愛子様と同様だ。もし日本でも天皇が女性でも良いとなればの話だが。　昔は女天皇がいたような気がするが私の記憶違いだろうか？　とにかく大事なプリンセスなので、国民もメディアも名前が気になる意見は王家の伝統的な名前を期待する保守派と庶民的な名前を望む革新派に分かれたようだ。名前なんて両親が勝手に決めて良さそうなものだと思うが、色んな評論家やその道の歴史家なんかがいろいろ口出しするし、メディアも賭け屋も興味を煽り立てるような宣伝。王家伝統派が推察した名前は、デシレー、クリスチーナ、エリザベト、などつまんない名前ばっかり。革新派は尋ねた人によって勧める名前が違いすぎるのできりが無いが、ファティマ（中近東で多い）、とかガガ、とかプーマとか真面目に答えていたのがちょっと笑えた。フシギな事に、FrejaもFrejaの本名（ありふれた名前なのに）も候補にはなかった。　残念。今日になって名前の発表が国王からされた。｢Estelle エステル｣ヒぇー、これは意外！皇族の名前でもホトンド聞いたことが無い上、庶民の名前でもない。もともとはフランスの名前で由来は｢星、スター｣　で、昔の伯爵夫人にこれと同じ名前の人が一人だけいたそうだ。大騒ぎした庶民も評論家やエキスパートも裏をかかれたって感じだ。でもエステル、なんてなかなか響きの良いきれいな名前だと思うが。まさにスター誕生って所か

寒中ホリデー

やっと気温がまとも（マイナス6度）になってきたが、　Freja一家は明日から4日間もっと寒いところに行く計画を立てていた。いや、計画を立てた時点では暖かい所に行く積もりだったが、天気予報を見るとブダペストの方が今は寒くなってしまった。天気に恵まれないホリデーはFreja家の宿命である。しかし長男はハンガリー大好き人間なので寒さに文句は言わない次男は文句は言うが、末っ子なのでオヤに従う。　それに学校を二日もサボれる私はスパやいわゆるウェルネスセンターでお湯の中を泳ぎたいから文句は言わない旅行の計画を持ち出したけちなダンナは、ハンガリー通貨が安くなったのでほくほく顔だ悪経済で苦しんでいるハンガリー人には申し訳ないが、スェーデン人旅行者（日本人もそうだろう）にとってはブダペストはパラダイスである。借りた中心部のホリデーアパートも80平米でキッチン、リビングとベッドルームが2つ、それにバスルームまで２つも付いて一日4000円くらいだ　ストックホルムでは4000円ではトイレしか借りられないだろう。こうなるとハンガリー人の為になるべく沢山食べて、飲んで、お金を落としてくる意気込みであるただ、ダンナの本心は、不動産価格ががた落ちのハンガリーで、首都の中心にアパートを買いたいなあ。やっぱり！地中海のビーチも安くなったって大声でアドバイスしたのに当人はマッタク耳をかさず、どうしても首都のど真ん中にアパートが欲しいらしい。もうすでに2ヶ所の不動産屋とアポまで取ったらしく、最低4件のアパートをみるつもりである。そんな事でせっかくのホリデー時間をつぶされてなるものか。私は既に7件のお風呂屋を（スパ）をチェック済みだ。

バースデープレゼント

マイナス15度の中、例の落書きを見に行った。暖かくなる前に消されてしまうリスクがあるからだ。環境問題にうるさい長男にはぴったりの願いまで書きなぐってあり、長男はさぞ満足であろう環境問題で収まってくれれば良いのだが、人権問題にはもっと口やかましい長男は暖かい軍隊用の古テントが欲しいと私たちには言っていた。夏用のテントは持っているし、寒がりの長男が冬用のテントを欲しがるなんてどうせろくな事を考えていないからだ、と決め付けて無視していた。テントを欲しがった理由は昨日初めて知った。ストックホルムの街中にあるスェーデン銀行（日銀みたいなものだ）の前にある小さな芝生の上では、例のオキュパイ運動家達（ウォールストリートから始まった）が数ヶ月間プロテストキャンプを張っている。昨日はデモがあって2万人位参加する予定だったが、寒さの為10分の１の2000人位しか集まらなかった残りの1万9千人は家の中でぬくぬく、を選んだ訳だ環境党や左翼の政治家達も参加する大人しいデモなので、体が温まらないからかもしれないが、同じ日のもっと寒いモスクワの100万人デモに較べたら何とも情けないハナシだ。長男はこのデモに参加する為、私が大事に取っておいたホッカイロまでちょろまかして出て行ったが、一時間くらいで寒さに耐え切れず帰宅。体脂肪の無いベジタリアンにはかなり堪えた様で、帰りには私が玄関ホール用に欲しがっていた小さな電気ストーブまで買って来てくれた。｢軍隊用のテントでも寒くてたまらないだろうなあ｣その呟きから、長男はテントを手に入れたらオキュパイ族に混じってキャンプ生活をする積もりだったと分かった。根性のない若者に、ロシア人を見習え！と言いたいトコロであるが、落書きを見に行く30分の散歩で凍死する思いをした私にはなかなか口に出せない。去年も一昨年ももっと寒い中でのランニングを欠かさなかったが、この冬は暖冬で始まったせいか急な寒さが余計身にこたえる。もしかしたら暖冬のまま春になるのでは...というはかない期待が断ち切られたので精神的なショックが大きいのかも。

ウォーターランニング

最近お気に入りのわさびナッツ。　中身はピーナッツなのに健康食品と同じ棚で売られている。　効き目は何だろう？　エキゾチックと書かれているのがちょっと笑える。　一袋500円位。ちょっと前のブログで、オー マイ ゴッド ドクターの｢足が痛くなかったら何をしても良い｣　というハレルヤ助言を聞いていい気になったFrejaだが、実際ジョギングではなく本当に走ってみると足が痛む事に気が付いた。それまでは痛くなかった（走らなかったせいか？)ので、この発見は思いもかけない大ショックである。痛くなけりゃ何でも来い、という言葉だけをうのみにして、痛かったらどうすれば良いのかを尋ねるのをすっかり忘れていた。かと言って、その答えを聞くためだけに又3万も払うのは嫌だ。そんな時、やっぱり前にブログに書いた若いイギリス人の手術が嫌いな外科医から呼び出し状が来た。こっちはアブナイ医者だがタダだ。スェーデンでは医者代や処方箋のある薬代を一年に一定金額まで払うと、フリーカードを貰え、残りの年は公的機関の医者、薬代はタダになる、という都合のいいシステムがある。ただしプライベートの医者や歯医者、それに処方箋以外の薬には使えない。この不自由ではないが壊れている足の為に散々医療費を払ったのでFrejaは今年の6月までの医者代フリーカードが貰えたのだ。　嫌々払っている高い税金もこんな時には役に立つ。一応専門医なのだから信用しなくても何かの役に立つかもしれない、と思いFrejaは呼び出しに応じて病院に言った。又レントゲンを撮り、ヤングドクターは驚くことに｢手術しようか？｣ええ？　ボクは手術はしたくないって前回はごねたくせに。手術をしたらしばらくは何のトレーニングも出来ないではないか。こんどは私がごねる番である。　今更したくない。結果はもう一ヶ月様子を見ることにしたが、ドクターは何故かやる気満々だ。もしかしたら練習代に使われるのではそんなこんなで走ると足が痛む、とはついに言い出せずに終わってしまった。4月には50kmの山道ウルトラレースを密かに計画しているので、それまでに何とか痛みに消えてもらわないと困る。そのハナシを新しいフィジオのクリスティンにしたら、彼女は呆れ顔で50kmレースは無理だがウォーターランニングは良いトレーニングになると教えてくれた。リハビリだけではなく、最近ランナーの間で密かに流行ってるやつだ。水中で体型を維持できるベルトをつけて走る。こんな感じだ。残念ながらこの写真はFrejaとは何の関係も無い。　でもこのトレーニングでこんな体が出来るのかも。。早速行き付けのプールでベルトを借りて試してみた。足がプールの底に着かない様に走る。　走ってるつもりだが他人が見たらかなり滑稽にみえるだろうなあ。しかし結果は、水の抵抗力でかなり効き目あり。足腰、と言うよりは腕の筋肉が痛くなった。ランニングのインターバルとスイミングを合わせるとちゃんとトレーニングをしたような気になる。今日は90kmスキー大会が一ヶ月後に迫っているスサンヌに勧めて再度挑戦。たった25m走るのに50秒もかかるし、プールの端にたどり着いた時には息ハーハーである。後のサウナも合わせて当分はこれで遊べそうだ。マラソンに挑戦をしようと決意しても、なかなか外を走りたがらない日本のエリート達にもおススメである

三日坊主とは

ジムが一杯だ。いつ行っても、どのマシンもグループトレーニングも一杯でトレーニングに集中できない。新年にジムが混むのは毎年の事だが、　新顔達にはさっさと新年のホウフを諦めて怠惰な生活に戻ってもらいたいものだ。我が家はヘルシーフードの誓いをちゃんと一日で破ったではないか。一月二日にはピザが食べたいと言う家族が3人。　3対1で彼らの意見を聞かないと民主主義の基本が崩れるから仕方がない。ともかくビギナーにバーベルを左足に落とされるのが怖いFrejaは、先週末は３連休だったにも関わらずジムには一度しか行かなかった。クリスマス休暇に何も出来ないだろう、と先走りして買った4冊の本がまだ残ってるので、ソファーでチョコレートをつまみ、テレビのスキー中継を見ながら読書にふけった。　こういう時女性はいくつもの事を一度に出来る能力に長けている、と我ながら感心である。4冊はポケット本だが、　写真の大きな本はダンナへのクリスマスプレゼントのトランストローマー(注.2011年ノーベル文学賞）の詩集だ。　すでに本棚の飾りになっている。ポケット本はネットセールで半額で適当に買ったが、一冊はノルウェー作家の推理小説、もう一冊はデンマーク人、後はニューヨークのハナシとプエルトリコの話で大変国際的だ。プエルトリコはHunter S. Thompson　のThe Rum Diaryで、実は長男も少し前に読んだらしいが、偶然今月末にストックホルムではJonny　Depp主演で映画の封切りになるハードなストーリーが好きな人にはおススメだ。ついでにクリスマス前に届いていた小包みを郵便局に取りに行った。以前の仕事関係の友人だったアンナレナからのプレゼントだった。ノルウェー国境に近い田舎に住んでる彼女は手作りのプレゼントをビンに詰めてきれいにクリスマス包装して送ってくれた。自家製チョコレートと珍しいクルースベリージャムと乾燥北欧きのこだ。もったいないのでまだ手付かずで飾ってあるが、チョコレートは本を読んでいるうちにいつの間にか消えている運命だ。　甘いものはそれ程好きではないFrejaだが、チョコレートは抵抗無く平らげる。気が付くと30cmｘ50cm位ある大箱には半分くらいしか残っていない。なんかの記事で読んだが、砂糖と脂肪はバツグンの組み合わせで、一度手を伸ばすとなかなかやめられないそうである。　ピーナッツやポテトチップスを考えるとと塩と脂肪もそうかもしれないが。そして砂糖プラス脂肪中毒は依存度がコカイン中毒なんかより強いという。ああ、あれは肥満に関する記事だっけ。最近は甘いもの中毒の患者が激増して（日本ではない）ギャンブル依存やショッピング依存症なんかと同じ扱いになっているらしい。やっぱり読書はテキトウに切り上げてイモ洗いのジムに行こうっと。

2012年ヘルシーフード

2011年の締めくくりを鴨の胸肉オレンジソースソテー（周りのポテトは長男のデコレーションなのでバランスが取れていない）で終えた後、2012年にはヘルシーな食事をたまにしようという事になった。これは自称ベジタリアンの長男に気付かないうちに洗脳されたからかもしれないが、　クリスマスの間に摂取したカロリーボンブがお腹の周りにしっかりたまり始めた上、ヘルシーフードはジャンクフードより高くはつかない、と知ったからだ。それに12月にはヘルシーフードの代表とこちらでは思い込まれている寿司の講習会に長男と参加した。以前パン焼きコースに行った同じ学校だ。　一晩で一人一万位かかるので（ヘルシーフードは安上がり、という前の文は取り消しだ！）、コースでは高い材料ばかりを狙って寿司を作ろうと前に打ち合わせをしておいたが、数日前から長男はお腹の調子が思わしくない。学校のキッチンに行ってみると私たちを含めて10人位の参加者である。講師は恰幅の良さそうなヨナスである。始めに講習に来た目的を一人ずつ簡単に言わされる。こんな時、　日本人もそうだが、スェーデン人はキンチョウしてかくそ面白くないそんな真面目な挨拶のあと、長男は｢ボクは日本人の名前と顔をしてるから、このコースで寿司をマスターしたらどこの寿司屋でもアルバイトに雇ってくれるかと思ってさ。｣3時間半でマスターする積もりなのか、料理も初心者の若造のくせに！と口には出すかわりに講師のヨナスは｢一人前の寿司職人になるには9年かかるそうだよ。　最初の三年は米とぎだし。｣そりゃあ日本の本場の寿司屋ではそうかもしれないけど、ストックホルムの寿司バーでは実際にこのコースに通って板さんになった中国人もいるってハナシである。　中華料理からそんなレベルのスシバーに転向した店が多い。　長男の言葉に半分呆れながら今度は私の番だ。｢実は私は15年間スシ職人をしていましたが。｣ヨナスの顔が引きつったように見えた。｢冗談だって。　講師をキンチョウさせる為にここに来たんじゃあなくて、見栄えの良い寿司がつくれるコツを教えてもらおうと思ってさ。｣そんなこんなで寿司飯の作り方からかんぴょうやしいたけの煮方など、結構本格的だ。だけど私はかんぴょうもしいたけも苦手だし、この後いくらやトロは出てくるのだろうか。長男はなかなか真面目にやっている。寿司飯が出来た後、最初は軍艦巻きだ。いつのまにか私は長男のアシスタントだ。イクラやうにの代わりにザリガニとからしマヨネーズ。　がっかり。ここまでは他のド初心者8人に較べて私たちは手際が良すぎるので早く出来てしまったからか、ヨナスはスシに関係あること無い事ひんぱんに聞きに来る。なんでも昔日本に招待されて連れて行ってもらった料亭の数々が忘れられないらしいが、京都の何や、とか東京のどこの寿司屋、と尋ねられても私にそんな事は分かるはずがない。ザリマヨ軍艦は今ひとつ次は海苔巻きだ。長男はカリフォルニアロールが作りたいし、私はもっとアート的な見栄えの良い巻きものを作りたいが、かんぴょうとしいたけ以外にまな板に乗ったのはアボカドとカニボーとたくあんではないか。一万もするコースなのに材料は随分ケチってるんだなあ。ここで期待がはずれたが、もう一つ困った事になった。プロのスシ職人になる予定だった長男が急に腹痛に襲われたのだ。顔が真っ蒼で冷や汗までかいている。キッチンにそんな病人がいると目障りになるので、仕方なく長男をロビーまで連れて行き、ダンナに迎えに来てもらう。まだコースの前半戦だったが、この様子では無理。5千円分が水に浮いた。30分くらい無駄にして戻ると、もう海苔巻きは終わってしまっていたまあいいか、最後の握りで美味しいネタが出るに違いない。握りは特別に締まったノルウェーサーモンとタイとたこ。トロはもう諦めていたのでサーモンを狙おうか、と思ったが講習生たちは白身の魚とたこを敬遠。とにかく満腹になるまで握って、すこしでも講習費の元を取らねば。と思ったが、ヨナスがひっきりなしに邪魔しに来る。日本料理の分厚い本を持って来て、これは食べた事があるか、作った事があるかと限りが無いので、なかなか握りははかどらない。サーモンのスライスの仕方は誰もうまく出来なかったので、私が他の講習生の分も切らされた。コースの終わりに近し、というのに私はまだ空腹だ急いで2－3個握って口にほおばると直ぐにセンセイ！が邪魔しに来る。余程知識のアップデートが必要ならしい。ちなみにこのセンセイはここでスシコースを20年も教えているだけではな、　他の料理の講師もしている。アジア、フランス、イギリス、スェーデン料理、それにコック学校の教師でもある。教えていないのはパン焼きとベジタリアン（体格から見ると）位かも知れないベテランだ。それは良いが、話しているうちにもうサーモンも無くなってしまった。そこで何を作った事が無いか、と尋ねられ（私はスシは上手に作ったためしは無いが）、ついうっかり卵焼き、と答えてしまった。後悔するまもなく、ヨナスは自分のバックから四角いフライパンと卵を出してきた。ここで厚焼き玉子なんかを作っていたらコースの時間はそれで終わりだ、と思ったが後の祭りである。初めて本気で取り組むが、ただでさえも面倒なのに、電気コンロでは非常に難しい。ああ、これでコースは終わってしまったそれでも、途中で帰った長男の為にと、授業で残ったご飯やたこ、たくあん、もろもろを特大ドギーバックにしてもらい、何となく得した様な気にもなったから不思議である。

神に出会った日

元旦のストックホルムの湾。　ここはまだ氷はうっすらとしか張っていない。暖冬で南に引っ越していない白鳥が数羽、　散歩人を見かけると餌欲しさにやって来る。今朝方までのドンちゃん騒ぎのあとで、新年の朝のストックホルムはブキミなほど静まり返っている。全国民二日酔いのここでは、新鮮な気持ちで元旦の朝を迎えるという習慣は無いので一月一日は皆家でだらだらして過ごす。寝坊しても良い日に限ってFrejaは早く目が覚めてしまうのが玉に瑕だ。9時に起きて朝日を眺めながら初ジョギングでもしてみようか、という気になったが、新年早々疲れてもショウガナイと思い、だらける事にした。日本の新年とは正反対の気構えだが、業に入ったら郷に従えと言うではないか。ジョギング？そうそう、昨年、もう2週間も前の話だがFrejaは神に会ったのである。いろんな医者の間を巡礼した後、足を曲げるなとまで言われてしまったが、その神は年のころ60歳、ありふれた名前のありふれた容貌で、神にでもすがる思いだったFrejaは最初は気抜けしてしまった。最初に色んなポーズで撮ったレントゲン写真を超拡大で見せながらドクターは言ったのだ。｢ここにカルスが出来てるだろう｣あ、本当だ！　折れた骨の端にちいさなもやもやがいくつも出来ている！Frejaは感動しながら骨のベイビーを見つめた。三ヶ月も経ってからようやく骨は成長し始めたのだ。｢いつになったら足を曲げてもいいでしょうか？｣ドクターは不思議そうな顔をする。｢今だって曲げてるじゃあないか。｣そりゃそうだ。　ここまで歩いてきたんだし。　足は普通は曲がってるんだ。｢じゃ、普通に歩いても大丈夫？｣｢ああ、タンゴも踊れるだろう｣？？　｢私はタンゴなんて古いダンスは踊れませんが、じゃあジムトレーニングは？｣｢足が痛くなけりゃあ大丈夫だろう｣でも写真ではまだ骨は折れてるのに...いや、余計な事は聞かないほうが良いか。｢じゃあ、クリスマスにスキーをしても大丈夫？｣ちょっと飛躍しすぎたかな？｢ああ、足が痛くなけりゃアルペンでもクロスカントリーでも大丈夫だ｣！！｢じゃあ、ランニングは？｣ドクターは少し考えてから言う。　ランニングとジャンプは禁物のハズだった。｢足が痛くなきゃ大丈夫だろう。｣　ドクターに後光が差しているのが見えたでも直ぐにでも診察室を出て走ろう、と私の顔に書いてあったのか｢でも始めはランニングマシンか散歩位にして、痛くないように慎重にしなさい。｣と付け加える。｢じゃあ、痛くなかったらマラソンも大丈夫？｣｢痛くなかったら大丈夫だろう。わたしゃあマラソンは走れないけどね。｣つまり痛くなければ何をしても大丈夫って事らしい。｢ドクターだって今からトレーニングすればマラソンも無理じゃあないって。｣骨が元の状態に戻るのには一年かかるが、衝撃で骨が飛び出したり、又折れたりと言う事は無い、とドクターは言い切った。3万もの大金を払った価値があったFrejaは喜びのあまり目頭が熱くなりドクターに抱きつく所だったが、直ぐに考えを変えてかわりに診察室を飛び出しジムの自転車こぎのパスに行った。クリスマスにスキーで7,5kmのルートを周ったが足は痛くならなかった。　雪があったのが一日だけなのが残念な所だ。マシンで2kmだけ試しに走ってみたが、足は痛くならなかった。ただ足首が固くなって、走り方をすっかり忘れてしまったようだ。昨日は湾まで20分だけジョギングをしたが、左足を引きずって走っている。リハビリには相当時間が掛かりそうだ。初心者レベルのFrejaになってしまった訳だが、足は痛くないと呪文をかけて春までにはなんとかまともに走れるようになりたいものだ

今年最後のアート

芸術Freja一家の今年最後のアートは長男のジンジャークッキーハウスだ。クリスマス前に建築したので最後とは言えないかもしれないかも知れないが、今年のFreja家はアートには無縁だったので今年一杯（今日一杯）芸術なしで過ごす事には誰も苦痛を感じないはずだ。芸術家とは言っても自称リベラルミュージシャンの長男はスーパーから出来合いのクッキー生地を買ってきて、お菓子作りの得意な友達のサンドラに手伝わせたので、本格的とは言えないがクッキーハウスの入り口は口。壁や屋根にはグミを砂糖で貼り付けてこげた部分を隠す。張り付いたサボテンが美味しそうだ。　おっと屋根の設計はいまいち？　これでは雨漏りがしそうだ。屋根は黒焦げになったため色砂糖で厚化粧。家族はこげたクッキーより貼り付いているお菓子に手を出したくてうずうずしているが、この調子では長男の許可が下りるころには2012年に入り、ほこりが積もっているに違いない。今日のストックホルムはまだ雪も積もらず芝生も緑だ。不思議な天気のまま今年ももう終わりだ！

これがないとクリスマスとは言えない

12月22日から26日までダーラナ地方のスキー場であるセフセンという所に行った。セフセンで親戚とクリスマスを過ごすのは5回目だが、こんな暖冬は初めてである。　気温がマイナスにならない！　12月末のスカンジナビアのスキー場とはとても思えない。　雪がほとんど無い！それに湖に張った氷が薄いと氷の上を歩けず、親戚のクリスマス恒例の氷を割っての水浴が困難になるではないか。仕方なく今年は桟橋の下の氷を割った。　厚さは10cm位しかなかったので、氷に乗っての作業は命がけである。いつもは氷を割るのに、のこぎりや斧で3時間くらい汗だくになるが、ことしは30分で出来上がり。美しい仕上がりだが、水はやっぱり冷たそう。　飛び込み禁止の標識がミソである。桟橋からの水浴なので、親戚は順番にすばやく飛び込む。いつもの様にぐずぐずする者もいなくて、裸で順番待ちをする必要も無い。長男は初参加。　もちろん頭までつかる。手が凍えてシャッターがうまく切れない。　だから写真は皆手ぶれである。常連の次男は風邪の為今年はパスである。余裕のある者は詩の朗読まで。9歳のクララは今年で二度目の参加だ。ルーキーは2歳のイルマだ。　見ているうちに自分もやりたいとごねだしたので、足だけ浸かった。水浴の後はサウナでビールとアクアビット、というのがFreja一族のクリスマスのしきたりである。寒すぎて氷が水底まで張り穴を開けられなかった数年前のクリスマスは、バイキング一族の華やかな歴史上の大きなバッテンとなっている。

闘病、じゃあないか闘怪我日記　続編

驚くことにまだストックホルムには雪は無い。今日の午後からダーラナ地方のいつものスキー場に5日間行く。そこで親戚一同と恒例のクリスマス。　食い意地の張った親戚と酒池肉林の世界、と言った方がふさわしいだから本当はブログを書いてる時間など無く、荷作りをして、プレゼントも食料も買わなきゃいけないのだが、3時の出発に間に合うだろうか?まあ無理だろう12月の始めのある晩、コネで急に郊外の病院の整形外科医に会える事になった。コネで割り込んだので、お金が掛かるかと思ったが、タダで見てくれると言う。だから夕方からのデートさえもキャンセルして電車で急ぐ。医者はうら若いイケメンのイギリス人だ足を曲げたりひねったりしてからうなずく。これは名医かも。　そういえばネットで調べたら手足の手術の専門だ、と書いてあったところが｢ハナシを聞いて、触感ではジョーンズフラクチャーの感じだなあ｣ええっ？｢でもジョーンズではこんな丈夫な所は折れないんじゃあ....｣｢いや、そんな感じだ｣と言いながら、ヤングドクターは紙に骨の絵を描いて、疑い深い顔をしている私に説明する。｢ジョーンズはここがよく折れるんだ｣ちょっとへたくそな絵なので分かりにくいが、私は首をかしげる。｢折れたのはここじゃあなくって、ここだってば。｣｢ボクはレントゲン写真を見てないからよく分かんないけど｣何だ、じゃあハナシにならないではないかでももし本当にジョーンズだったら（注＊ジョーンズフラクチャーを知らないランナーは、ネットで調べると将来役に立つかも知れない）、最初の医者がぎっちりテーピングしてギプスをはめるべきだった。急に不安になる。　なんたってもう折れてから2ヶ月も経ってるから下手すると手術だ｢もしそうだったらコンプレッションスクリューですか？｣｢その手もあるけど、ボクはなるべく手術はしたくないから次回まで待って見よう。｣それじゃあ今までのドクターと同じじゃないか。　ただ待つなんて。｢トレーニングは？　前の医者は足を曲げるなって言ったけど｣｢スイミング位だったら大丈夫だと思うよ｣少々進展か？｢もし手術になったら...？｣｢ボクは慎重だからなるべく手術はしたくないんだ。｣でもネットでは手足の手術専門って書いてあったけど...。無礼者のFrejaは尋ねる。｢ドクターはコンプレッションスクリューの手術はしたことがあるんですか？｣非常に一般的な簡単な手術だ（と思う）。ヤングドクターはむっとしたフウで答える。｢勿論あるさ。｣そして付け加える。｢2回手術したよ。　ボクはなるべく手術は避けたいんだ｣2回っきり？　なあんだ。　じゃあ初心者同様じゃあないか手術専門って書いてあったのに手術をしたくないなんてこの忙しいときに大変な時間の無駄をしてしまった。続きはスキー場から帰ってから。

ぐずぐずせずに実行せよ1

蘭（いつの間にかダンナの物になったらしい）は5鉢に増えた。　ダンナが出張中は私はスプレーでシュッシュッする様に言われているが、そんな面倒な事は私はサボるに違いないと思っているので心配でたまらないらしい。さて、おとなしく順番待ちをする事をやめたFrejaは早速整形外科医を求めて知人、友人のコネを探し始めた。　お得意の割り込み作戦だダンナの会社の理事長の奥さんは市内の病院の看護婦であるその会社の同僚のワイフも同じ病院の事務をしているフェイスブックの仲間にも医療関係者はいるトレーニング仲間にも大学病院の看護婦が何人かいる会社のボスのワイフは郊外の病院の医者の秘書だ考えると回りには医療関係者がワンサといるのに、どうしてどこも順番待ちの行列があるのか不思議でたまらないとにかく皆に訴えて同情を買って、彼らの知り合いの整形外科医（いればの話だが）に頼み込んで時間を取ってもらう。　だが、整形外科医は今ものすごく忙しいらしい。最近のジョギングブームのせいだからだろうかこれで道が凍ったり、スキー場が混み始めたらますます忙しくなるだろうフィジオのミーアからプライベ－トの足専門の整形外科クリニックが近くの病院内にある事を聞いた。ホームページで見ると、すごい経歴のドクターが勢ぞろいしているらしい。早速電話を入れる。なんと、予約が直ぐ取れた。と言っても不思議ではない。何たってそのクリニックは健康保険が利かないのだ。リッチ様か会社重役なんかで特別な健康保険を持ってる人達の御用達クリニックの様だ。でもこのチャンスを逃す訳にはいかない。レントゲンと一回の診断で3万円。クリスマス前で苦しいが、わらにもすがる思いのFrejaはここの医長のフット大ベテランドクターに行くことにした

これは困った２

捨てるに捨てられないとんかつソースの空パック。日本食料品店に唯一あった中濃ソースを家族にはそれと告げずに出していた。思ったとおり、グルメのFREJA家では誰も違いに気が付かない。ところがある晩食事中に長男がじっとボトルを見つめてつぶやいた。｢ママ、このボトルにはとんかつ、って書いてないよ｣おおっと！　長男はまだ幼児の時にならったひらがなを覚えていたのか！｢そこには漢字でとんかつって書いてあるんだよ。｣とごまかし、長男は納得。この味音痴は一体どこから来たのだろう。（次男は豚、牛肉の区別が付かない事が時々ある。私からの遺伝ではない。まずい学校給食のせいかもしれない）。。。。。。明日はノーベル賞授賞式で最近はFreja　は大忙しだ。その上トレーニングが全くできず、ストレス解消もできないというのはレントゲンの結果、骨がまだくっ付いていない事が分かったからだ最後の医者にはトレーニング全くストップ、年末まで待て、と言われますます不信感を抱き始めたFREJAは自分でレントゲン写真とレントゲン医師のカルテを取り寄せた。スェーデンの医療は切り詰められるところまで切り詰めた効率優先のシステムなので、救急以外は最初から専門医には行けず、地区診療所の医師にかかる。レントゲンは医師からの依頼を受けた専門のクリニックに行って撮り、レントゲン医師が診療所の医師に結果を告げ、診療医がそこで整形外科医に電話をして支持を仰ぐ。　なんちゅう面倒なシステムだ!少ない専門医への殺到を防ぐ為だが、毎回会う医師が違うので、フォローアップに問題があったか、どこかにヤブ医者が潜んでいたのかもしれない。　なんてったってまだ専門医(整形外科医）には会っていない。それでも骨折患者の10％位は骨の形成に問題があるので、今までは大人しくしていたが、なんとなく話のツジツマが合わないような気がしたとにかく医師の指示通りに底の厚い平らな靴（げっつ、こんなの欲しくなかったのに！）を1万5千円はたいて買い、今まで撮った三回分の写真をみると、治癒していないどころか全く骨がくっつきかけてる形跡も無い！！三回分、全く同じような写真でカルスという新しい骨の元も全然見当たらない！！って事は折れたままの骨でフィジオでリハビリしていた事になる、そしてバーベルトレーニングや自転車こぎに行っていた事になるだって医者の一人がフィジオにかいた依頼状には良好に治癒中、って書いたあったんだからレントゲン医師もカルスについては一言も述べていない。　ただ全然治っていない、としか診断書には書いていない。このヤブ医者達にかかっていては治らないどころか足をダメにされる、と感じたFREJA　はどんな手段を使っても整形外科医にかかることにした　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　続く

冬の楽しみ

予定ではあと一週間でランニングを始められる事になっていた。ところが先週急に足が腫れて痛み出した。レントゲンの結果は．．．骨がマッタクくっついていない整形外科医は...あと6週間待つのだぞ。ついでにトレーニングは一切禁止　これまでは週4日だけ筋力トレと自転車こぎはOKだったがそれもダメ（痛み出したのは自転車漕ぎを始めてからだ）足を曲げるな、安定した靴を履いて安定した道を歩け6週間経っても新しい骨髄が形成されてなければ・・・手術という事はクリスマス休暇で行くスキー場では一体何をして過ごせばよいのだろう。これを言い訳に朝からワインやクリスマス料理でも食べてサンタを待つしかないのだろうか。酔っ払って転んで又怪我でもしたら良い笑いものだ。骨が全然くっついていない理由は医者はまだ分からん、というがもう2ヶ月も折れたままなんだからなんとかして欲しいものだ。　始めから手術して骨ネジなんかでで留めてくれればもう治っていた頃なのに。もしかしたら昔ダイビングのし過ぎで骨髄がいかれてるのかもしれない始めは3週間と言われ、その後6週間追加、そして　更に6週間　。　トリプルパンチだ。さすがのFrejaもかなり欲求不満が溜まって来て皆に怖がられ始めた、様な気がする　ビッチの究極に達する前にこの先6週間のイキガイを探さねばならない。白羽の矢を立てられたのは若い好青年マティアスである哀れな鴨の彼は長男のバイト先の健康食品会社の創立者、社長だ。健康食品と言っても怪しげななんとかエキス、なんて言うのではなく南米からの乾燥べりーとか、よく分からん穀物とかを輸入して国内で販売している。スェーデンは爆発的な健康ブームなのでそんな類のものは今注目を浴びている。火の車の我が家では今まで縁の無かった贅沢品である。会社は国内の食料品店やジム関係に商品を卸しているが、ネット販売もしている。そこでホームページを見たら、全然パッとしない第一写真が少ない上、知られていない食品を売るのに使い方や料理のレシピがあまり無い。皆(マティアス、長男、Freja)のお気に入りの商品はハンパの実。日本語ではなんというのか知らないが、簡単に言うとマリワナと同種の植物の種だ。でも同じような効果、いや、作用はなく、プロテインや体に良い脂肪なんかがぎっしり詰った、ベジタリアンやスポーツの後には最高で松の実にちょっと似ている。マティアスはベジタリアンだ。　ほとんど料理なんかしないタイプだからホームページにレシピを載せ様にもファンタジーがマッタク無いはずだ。頭が非常にきれる好青年だが、扱ってる商品は私の周辺にいるトレーニング好き女性消費者が好む物ばかり。ベジタリアン相手だけでは会社は伸びないぞ！と言う事で、ハンパの実とゴジベリー(日本名不明）をもらってレシピ開発する事にした。そして春になったら色んなレースで出店を出させて名を広めさせる予定もある。最初に試作したのがこれ。ちょっと遠めかな、　こっちの方が良いかな?やっぱり夜に写真を撮ると画像が今ひとつ。　明日長男のガールフレンドに一眼レフでちゃんと撮って貰おう。ハンパの実入りキャロットケーキ。　（白い粒々がマリワナの従妹）クリームの上にのってるのはゴジベリー。通常こっちでは砕いたアーモンドを入れるが味はあまり変わらず。作り方は超簡単で低カロリー、プロテイン山盛り...がこつ。さて今度は何に挑戦しようかな。

111111

今日の11時11分11秒には何も起こらなかった。去年の10時10分10秒も期待はずれに終わった。そういえば2000年0時0分もだ。来年2012年12月21日には本当にマヤ族が予言した様に地球は滅びるのだろうか。　怪しいものだ。やっぱりクリスマスプレゼントは用意しておいた方が無難かもしれない。先週まで調子の良かった働き者のFrejaだが、やっぱり長続きはしなかった。原因は2つある。１．先週土曜のウインターマラソンで朝早くから関係者、ボランティアの出欠簿とお世話係（タダ単に食べ物飲み物を渡し、彼らを待つべきところで待たせておくだけだ）をさせられた。最近はこの役回りが多い。関係者たちは毛色の変わった私を簡単に見つけられるからかもしれない。　この仕事は早く終わるのは良いが、その後次男がマラソンに参加したので、道端での応援、飲み物食べ物援助の為、寒空の中長時間立ちっぱなしである。　カーリング親である。　走るほうがずっと楽に違いない。24kmを過ぎたところで、次男は足の指の痛さにくじけて挫折したが、思わずこれで家に帰れる、とほっとした。当の本人は足の爪が抜けたかもしれない、などとおおげさにほざいていたが、家に帰って靴下を脱いでみたら爪の生え際に水ぶくれが出来ていただけだ。　最近の若い者は、という言葉はあまり使いたくないがこんな時は他にあてはまる文句がない。大金をはたいてアテネに行っていたらマッタクの大損だった。お陰で骨の髄までしみ込んだ寒さが一週間たっても抜けず、だらだらと過ごす羽目になった。もう一つの理由は、何故か足がまた痛み出したからだ。寒さのせいか、と思ったがフィシオに行ったら前より腫れていると言われ、そのまま医者とレントゲンに直行。もしかしたら骨がずれたか、又折れたかもしれない、と医者には言われたが、レントゲンの結果は月曜にならないと分からない。　昨日は自転車こぎに行ったが、特に痛みがひどくなった訳ではないので又折れた、という事はまずないと思う。だけど張り切って仕事や家事をすると、痛みが増してトレーニングが出来なくなるかもしれないので、控えめに。　という訳である。それに折れた骨の先っちょには腱が付いてくるぶしから引っ張られているので、無理をすると骨片が飛び出すかもしれないとフィシオに脅かされたので、　洗濯や掃除はちょっとパスしたいなあ。スサンヌは明日から始まる春の50kmトレイル特別トレーニングに申し込んだが、私は指をくわえて見ているだけだ。こんなに長引くのだったら始めから手術してプレートで骨をとめてもらったほうが早く治ったかもしれない。来年12月21日に地球が滅びる前に暖かい海外で走りたいものだ。ギリシャが破産してトルコかドイツに買われたら、クレタ島あたりに安い別荘を購入して冬にトレーニングが出来るかもしれない。

スグレもの

今朝の街中の気温はマイナス12度だったが、会社の同僚によると郊外はマイナス25度まで下がったそうだ。もう2月も末、日本では花見シーズンたけなわ、海開きも間近だっていうのに。　と家人に愚痴をこぼすがそれで気温が上がるわけではない。　マッタク非人道的な気候だ。　こんな寒い冬が2年も続くなんて。　地球温暖化の影響だろうか。こんな中で外を走るとき、重ね着にも工夫が必要になる。冬中世話になったスグレモノ達はそろそろよれよれか洗濯しても汚くなって来たので、春が来てお払い箱になる前に披露して誉めてやろう。　写真に撮っておけば来年の冬（考えたくも無いが）に又考える必要も無い。頭には耳の付いた暖かいフリース裏のキャップ(もらい物）、だけでは耳に隙間風が入って痛いのでフリースのヘアーバンド(長男のお下がり)。　ランナーに人気のあるメッシュのキャップは頭頂から湯気が立っているのが見えて笑えるが寒い。首、足首、手首の3弱点(知ってた？）をカバーする為、首にはバフ（バイクのライダーなんかが使ってる伸縮性のあるバンダナ見たいなもの）。　これは鼻の穴がひりひりする時は目元まで上げられるが、息で凍ると口の周りが凍傷になるかも。足にはレッグウォーマー、縞々はなんとユニクロ。　こっちには無いが妹に貰った。手首はテニスのサポーター(ダンナのテニス用）。　苦肉の策。　同じのが２つないので大きさもマークも違うがそんな事はこの際気にしない。手はランニング手袋（もらい物）だけでは冷たいので中にチャリンコ用指なしグローブ。　小さなウォーターボトルのキャップを調整するには指先が分厚いと難しいが、寒い時はどうせボトルの水も凍っているので本当は意味が無い。かんじき。　これはスパイクシューズを買ってからは使ってない。ウォーターボトルベルト。　ジャケットの中の胴に巻いて、爆弾と勘違いされた奴だ。水が凍ったり、キャップが凍って水が飲めない時は、意味が無いどころかすごい欲求不満だがどうしようもない。　凍らないアルコール系でも入れて見ようか。こんなフウに私のスグレモノは考慮を重ねて、自腹半分、もらい物半分で工夫しているが、ダンナの今年のスグレモノはもっとすごい。昨年の夏に長男がどこかのロックフェスティパルに行った時、毎日雨が降りテント生活は寒かった。それで長男は開催地のセカンドハンドショップで300円くらいの長い厚手のコートを買って朝昼晩、それを羽織って過ごした。ストックホルムに帰ってきてラベルをみたら、そのコートはアクリル、ポリエステル(フリース）それにカシミア10％というみょうちくりんな素材で出来てる事がわかった。そんな安物のコートはクリーニングになんか出すつもりはマッタク無く、長男も捨てるつもりでいた。ところが秋になり、突然ダンナはそのコートを着始めた。　１０代のヒッピーならまだともかく、いい年のおじさんが、と思ったが、一応コートなので何も言わなかった。しかし冬になってからダンナはポツリと尋ねた。｢今気が付いたんだけど、このコート、ボタンが反対側に付いてるんだ。　もしかして女性物じゃあないのかなあ｣！！！数ヶ月の間誰も気が付かなかったが、確かに女物のＬサイズみたいだ。　そういえば胴回りもすこしくびれているような！そこで話が終わればめでたしだが、この小汚い女物コートを気に入ったダンナはその後も平気で着て買い物に出かけたりする。１０％カシミア入りで、冬中暖かく過ごせたつもりかもしれない。後ろから見るとやっぱり女物に見えるが、他の人(ご近所）は気が付いているだろうか？女装に味をしめたのかどうかは定かではないが、今週はなんとウプサラ大学医学部の学生数百人(最近の医学生は女の子が圧倒的に多い）を相手にレクチャーをした時にも着ていった！そんな事を続けてるとそのうち妙な噂がスェーデン中に広まるんだから！

サバイバル

昨日の夕方帰宅すると次男は家にいなかった。留守番のダンナの話によると、友達4人とストックホルム郊外の森に泊りがけのキャンプに行っったという。思わず温度計を見るとマイナス18度　街中の温度がこれだったら森の中は20度は軽く超えて（と言うのか以下と言うのか)いるに違いない。次男の寝袋は冬用ではないし、彼はダウンジャケットなんて持っていない。　出かけていった時はマイナス10度位だったそうだ。さすがの私も少し心配になり携帯メッセージを送って場所だけでも聞き出そうとしたが、メッセージでも口数が少ない次男の返事は｢ＯＫだよ｣だけ。今朝の気温もマイナス18度だったから夜中はもしかしたら森の中では25度位まで下がったかもしれない。結局次男が家に帰ってきたのは午後の3時過ぎ。次男＆Ｃｏは電車で郊外の森まで行きキャンプに適する場所を探してしばらく森の中をほっつき歩き、場所を見つけて、シャベルで雪に穴を掘って寝場所を作り、火起こし金で焚き火をして、焚き火で缶詰を暖めて食べ、持参した暖かい蜂蜜水を飲み、寝袋の上を防水シートで覆い、ポテトチップやチョコレートを食べながら眠りに付いたのが明け方の4時だという。時間的には大変非効率的なキャンプだが、火を起こすのと、ポテトチップとチョコの段階に一番時間がかったのかもしれない。それにしてもシャベルや火起こし金、防水シート、蜂蜜水、なんて現代の若者達が持って出かけるキャンプ用品ではない。大体この寒さでテントも持たずに出かけるなんて！いざとなったら携帯があるから大丈夫とは言うが、携帯には限界温度なんていうのは無いのだろうか。でもよくよく話を聞くと、同行した友達の一人はここ数年間毎週一度、自衛隊の若者志願市民グループ、みたいな物に参加していろんな訓練をしているらしい。　だから準備には余念が無かったようだが、帰って来た次男はしばらくの間は寒空キャンプはゴメンだという。キャンプは楽しかったが、翌日アーミーごっこのテンションが上がったその友人がストックホルムまで歩いて帰るんだと言い張り、一行は凍えながら重たい荷物を背負って何時間も歩かされたからだ。最近の若造の中にも骨のある者がいない訳でもない、とそういう話の好きなＦｒｅｊａは感心した次第だ。

春はまだ遠し

きのうは会社を休んで正解だった。大雪で通勤電車は勿論の事、市バスも午前中はマッタク動かなかった。　不思議な事に地下鉄まで一部麻痺の状態。下手に中央駅まで行っていたら時間の無駄になっただけだ。フツウは通勤電車が止まると(良くある事だが）臨時バスが調達されて来るが、肝心のバス自体が動いていないのでどうしようもない。バスが不通になった理由は、”道がすべって危ないから”こんな言い訳が北国スェーデンで通じてるのは非常に不思議だ。　学校が休みになった所もあるが、理由は"給食が配達されないから”給食が来ない理由は、”作るオバサンたちが通勤できないから”夜まで勉強するわけじゃあないんだから給食が無いくらいで学校を休みにするな！どうせ生徒も先生もなんだかんだ理由をつけて来ないに決まっている。こんな事だからスェーデンの学生のレベルは水に投げ込まれた漬物石の様に落ちてゆくだけだ。そんな中を長男は電車で3時間くらいかかる南スェーデンにある市の友達の所に旅行に行った、　と思う。国鉄ダイヤは乱れに乱れて、昨日の朝の南行きの列車は全てキャンセル、となっていたからだ。ちゃんと着いているかどうかは定かでは無いが、何の連絡も無いところをみると何とかなっているんだろう。国鉄では旅行客に非常食と水を持って暖かい格好で乗車する様に勧めている。除雪貨車が足りないので、列車博物館に展示してあった昔の除雪車まで借りて使っているそうである。毎冬毎冬同じ事の繰り返しでもう飽き飽きだ。でも今日は昨日とは違って雲ひとつ無い青空になり、日が照って気持ちが良かったのでプールに徒歩で日光浴を兼ねて行った。ただ陽が注ぐと、誇りや汚れがはっきりと…たまに掃除でもしようか、と思ったら欄の花が満開になっているのに気が付いた。いつから咲いていたんだろう。。。掃除と水遣りはダンナの領域だから花が咲いても気が付かないでいる事がある。

家族のジレンマ

こんなパンが焼けるかなあ前回のブログで家族が苛立っているような事を触れたが、いらいらしてるのはダンナと長男だ。マイペースの次男は相変わらずもくもくとコンピューターゲームをしながら世界制覇の夢を見てるし、私はGPS付きのランナーウォッチが欲しくて一番安い店をネットで探している。一昨年の9月から主夫になったダンナは、家事をこなしながらも株やフォンドや訳の分からないアルバイトでかなり稼いでいたらしいが、やっぱりそろそろ定職に着きたくなったらしい。　というか一年間は前の会社で給料を払うから就職（ライバル会社とか）はしない、という契約をしていたが、契約が切れた後は自由の身で給料もない。それで暖めていたプランを持ってほくほくと、さるマルチナショナル企業に出かけて行った。そこでお偉方とミーティングを重ね、2月から働く事にしたところが、人事マネージャーがホリデーとか病気とかでなかなか本物の雇用契約まで進まないうちに2月になってしまった私におだてられて1月の冬物バーゲンでスーツやコートなどを買い込んでいたダンナは業を煮やして、他のパートナーを見つけて自分達で会社を作ってやる、という段階になってやっと人事マネージャーから連絡が来た。独立で頭が一杯の当人は、就職のハナシなんか興味が薄れてしまったが、私としては自分の金をつぎ込んでバクチを打つよりは美味しい給料に惹かれる。火曜日に一応人事マネージャーと会う事にしたらしいが、Freja家の経済状態はそれで上にも下にも大きく変わるかもしれないそんな時に長男が急遽一週間後に引っ越す事になった。16歳の頃から早く家を出たい、とほざいていた彼は「いつ引っ越してくれんの？」と私が尋ねる様になってからはそんな事は忘れた振りをしていたが、数ヶ月仕事をして小金がたまった彼は6カ月間友達とアパートを又借りしてシェアするそうだ大変いい事である8月末からはどっかの大学に進学する積もりだから、6ヶ月というのは丁度良い。ただ彼の金庫次第だが。　まあ空になったら又郵便を配達すれば良い。ところがアパートの大家からのOKがなかなか出ない。こっちも2月1日に引っ越す予定でいたので、いらいらしながら待たされた。これから10日位の間はFreja家にはいろんな出来事が起こる予定だが、私は本心はランナーウォッチで頭が一杯だ。

プランは一杯あるんだけどさ

ゾンビー生活を続けながら今年はもう一ヶ月も過ぎてしまった。家族もいろんな事がなかなかはかどらないので不満だらけだが、ここで一発奮起して今までに試みなかった事をしてみる事にした。といっても編み物やヨガやダンスなんかはやっぱり気が乗らないので、月曜にジムのボディーバランス、という良く中身の分からない怪しげなクラスに参加した。月曜はフツウはトレーニングの無い休息日にしてるが、ボディーバランスという名前からしてハードなものじゃあ無いだろう、とたかをくくっていたのが大間違い。参加者の半分は男性。　ヨガマットの上で変な柔軟をしている。　でもスェーデン人は体が硬くてつい笑える始めたらヨガと腹筋トレーニングの中間みたいなもので、結構キツイ。　私はヨガの呼吸法もテンポもマッタク性に合わないのでヨガだけは避けていたが、このクラスのテンポは結構早く、普段使わない筋肉を使うから慣れていない私はよろよろとあっちに傾いて犬のおしっこ姿勢とか、こっちに傾きながらかかしの姿勢、とか壁の鏡を見ながら噴きだしそうだった。もう一度やりたいとは思わないが、筋肉痛の時なんかは良いかも知れない。そして、少しスピードの付いた火曜には今月後半にあるベーカリー教室、というクラスに参加申し込みをしてしまった。内容は、家庭で本格的なプロ並みのパンが焼けるテクニック、を一日のコースで学べるそうだが、本当だろうか。コースの内容を読んでみたがど素人の私にはさっぱり分からない。グルテンテスト？？、食パンのたたき方？？、湯気を使っての発酵？？、エトセトラ。でもパンがうまく焼けるようになったら、食費が楽になるかもしれない。水曜には陸上のコーチとロードス島でトレーニングキャンプでもしようか、という話になり、今後無断でトレーニングをサボった者には毎回250円位の罰金をはらわせて、そのカネを積み立てる事にした。だから罰金がうまい具合に貯まればあと10年後位には実行できるかもしれない。ただその前にコーチが罰金で飲み食いしてしまう可能性のほうがずっと高い。金曜にはスサンヌと仕事の後に合ったが、彼女に引きずられて4月と5月にハーフマラソン、6月には自転車レース、8月はトライアスロンに参加する事になりそうだ。彼女は県のどこかで働いているらしいが、ストックホルム県スポーツクラブのメンバーになっていて、そこで今度スェーデンクラッシック（12月か1月のブログで紹介した４ハードレース到達）トレーニンググループを作る事を頼まれ、私にランニング指導の手伝いをして欲しいという。そんな高い目標をめざすグループの指導の手伝いなんて！と長距離初心者の私は思ったが、崇拝しているスサンヌにはいやとはいえないので、自転車のテクニックとパンク修理を教えてくれたらいいよ、とつい言ってしまった。グループのトレーニングは3月初旬に始まるから、それまでに猛特訓しなければ　いざとなったら今のトレーニングメニューを無断拝借するだけだ。でもそのお陰でスサンヌの自転車一行に付いて初の自転車レースにも行けるかもしれない。今週一週間であっという間にカレンダーが埋まってしまった。

この怠慢さは冬のせいだ

今頃から3月までの間は毎年訳も無く疲れが襲ってくる。うつ気味になる人も多い冬の間太陽を拝む機会が少ないので、ビタミンAとDが欠乏するからだという。だから小さい子には冬の間ビタミンAD液を毎日与える事を勧められている。にんじんやDのホウフな食べ物を沢山取った位では足りないようだ。道行く人たちはげっそりと青白い顔をしてゾンビーまがいが多いああ、太陽の当たるところに行きたいなあ。この倦怠感は暗い冬を過ごした人にしか分からないだろう。そんな中で一人元気なのが私のコーチだ。彼は息子がギリシャのロードス島の高級リゾートのテニスコーチをしているので、2週間日光浴に行ってきたばかりだ。　AもDもたっぷり。自分は走らないくせに元気に私たちをコーチする。冬の間はトレーニングは遠くにある屋内競技場で週一晩だが、インターバルがメインだ。ウォーミングアップのジョギング20分と柔軟、テクニックの後はフツウは100m　インターバル　ｘ10　200m　インターバル　ｘ10これだけでもゲッソリしてる私たちには結構厳しいのに、今日は400mのリベンジを目指している私の為にか、100mと200ｍの間に400ｍインターバルを2本も入れた。「スピードは？」などと余計なことを尋ねたポリスにいちゃんにコーチはそばで似たようなトレーニングをしているエリートチームを横目で見ながら言った。「始めの200mは34秒でその後の200は31秒」げっ！ロードス島帰りのあんたには可能かもしれないけど、ゾンビーの私たちにはそんなのは逆立ちしたって無理！　私の上を行く見栄っ張りのコーチは、自分は立って時間を計るだけの癖にエリートチームのコーチに聞かせるためにわざわざ「ぶつぶつ言うな。34秒と31秒！　二本目は全速力で走れ！」100mを10本走った後でエリートチーム（年齢17歳から35歳）と同じ速度の400mインターバルなんていくらがんばっても、ポリスでも、神頼みをしても全速力でも、10年前にでも戻らない限りは無理！　二本目の最後の50mはくじけて歩いてしまったこんな事じゃあ夏の大会もだめかあ。でも不思議な事にその後の200mx10本はそんなにつらくはなかった。その後はウエイトトレーニングや腹筋等をして、しめはハイジャンプマッドレスの上での膝を上げての地獄の駆け足。　皆脚がよろけてるのでぶつかってばかり。　最後は片足でケンケン。　今日はイケメンがいないのが残念。この時点で、半数くらいを占めている虚弱メンバーが「もういいや」とシャワー室に引き上げている事に気が付く。最後まで真面目（頑固）に残っているメンバーはシャワーなんか浴びている時間がないので、汗臭いまま相乗りの車で街まで戻ってくる。　家につくともう9時半だ。何か食べるものは残っているだろうか。これが屋内なんかじゃなくて、ロードス島のトレーニングキャンプだったらもっと楽しいんだけどなあ

強い味方　Icebug

ここ数日プラス気温が続いて、昼間に融けた雪が夜の間に氷になる、という悪循環を生み出している。転んで怪我をして救急外来に集まった患者の数は史上最高となった。　例年の4－5倍という。スェーデンは福祉国だから直ぐに手厚い看護をしてくれるのだろう、なんて思っている人がいるかもしれないが、それは大きな誤解！勘違い！誤り！である。1980年代まで位はそういう事もあったかもしれないが、今の時代はいくら高税金でもそんな事まではまかなえない。冬場に混んでる時の骨折患者は4－5時間待ちがざらで、たとえば折れた骨が皮から突き出てひどく痛む、なんて時はモルヒネかなんかを打ってもらって待たされる。とにかく医者も看護婦も足りない。　ベッドも足りないから入院、なんて骨折位ではさせてくれない日本の様にすぐ見てくれる近くの行き着け医師、なんてものは無い昔なにかのきっかけで救急車で病院に運ばれた事があったが、その時は運悪く土曜の夜中で、医者が初めて診察したのは月曜の朝だった。　それまで簡易ベッドに寝せられたまま、隙間を求めて廊下や変な物置みたいな所をたらいまわしされた。　気分が良くなったので帰ろうかと思ったが、腕には点滴の管が付いてるし、看護婦は許してくれなかった。　その時は点滴をするため数日入院させられたが、2日目の夕方に病院から抜け出してジムに行った。3日目の夕方には脱走して家でピザを食べたが、脱走がばれてしまった。4日目には空腹で（病院の食事量は全然足りない！）、昼食の後廊下のティーコーナーでサンドイッチを作っていたら勢い余って、血が点滴の管からぶら下がってる袋ちかくまで逆流。　その後、とうとう追い出してくれた今考えると結構笑えるハナシがあるがFrejaは病院脱走の常習犯だった。　それにしても管理はすごくずさんだ。もしかして刑務所なんかもこんな感じなのかもしれない。それはともかく、明日からは又寒くなる、という天気予報を信じて今のゴアテックスシューズがアイスバーンに利かない、という事を2度の転倒で思い知らされた私は会社の帰りスポーツ店に寄った。家から駅までは氷が融けているが、駅から会社まではスケートリンクの様である。そこで見つけたのがこれ、　アイスバグ、というスェーデンのメーカーのゴアテックス、スパイク付きジョギングシューズ。スパイク付きのシューズはいろいろあるが、スパイクが金属だと屋内、たとえば駅構内や店の中では滑る。このシューズは金属とゴムの両方のスパイクが付いているから、駅の階段もスケートリンクもOKである。買った店で履いたまましばらく走ったり、歩いたりしたが、ぜんぜん滑らないし結構軽い。値段はちょっと高めだが、また転んで会社を休む事を考えるととんとん、という所。なんと言っても病院で5時間も待たされて、脚にギプスでもされる事を考えるとずっとお買い得だ購入してさっそくつるつるのハーガ公園まで走りに行った。さすがにスェーデンのメーカー。　ばっちり！である。これで転んだ時に受けたトラウマは治るかも。明日からは、氷が融けるまで毎日この靴で通勤とランニングだ。　

そろそろホリデー？

今年に入ってから悪天気の為にジムも一杯で、トレーニングの計画が大幅に狂ってしまった。新年のホウフで　"トレーニング"を口走った愚かなジムの新メンバーで一月中はどのマシンもグループトレーニングも空きが無い。　2月になるとギブアップ続出ですいて来るのがフツウだが。足場が悪いからランニングマシンで走ろうかと思ったら最長一時間しか使わせてくれないという。こんなイライラが募るから運が向いてこないのかもしれない。それに冬の暗さからのビタミン欠乏のせいか1月と2月は疲れやすい。ああ、太陽のある所で薄着でトレーニングがしたいなあそんな折、マラソントレーニングのポルトガルキャンプの話が持ち上がった。　3月始めにモンテゴルドという南ポルトガルのリゾートで毎年開催される一週間のランニングキャンプだ。行きたいのは山々だが、エリート選手達と一緒だし値段がオタカイ。3月まで待つのもいやだなあ。ネットで調べたら最近のトレーニングブームのせいか、暖かいところでのトレーニングキャンプは結構沢山ある。　タイの2週間、カリブ海2週間、という半分お遊びなデラックス版は除いても、トルコ、マジョルカ、フエルテベントーラなんかの一週間というのがあった。トルコのキャンプの場所は以前生水で食あたりをした所だからパスマジョルカ島はもう二回行ったし、自転車で急な山道を40km位登らされるリスクがあるからパス。カナリア諸島のフエルベントーラは一番暖かいし、年間を通してスポーツ施設が使えるここには巨大なPlayitasというスポーツリゾートがあり、50mプールを始め自転車ロード、ジョギングロード、ゴルフ、テニス、ジム、スパ何でも揃っていてお値段も手ごろだ。グループトレーニングはタダで、スェーデンの陸上競技チームやトライアスロンチームもここでキャンプをしている。貸し自転車もいろんな種類があるようだ。行きたいなあ、行きたいなあ、毎日がさぞかし楽しくおいしいだろうなあ。次男に一緒に行ってマラソントレーニングをしよう、と誘いをかけたが、答えは　｢プールの水が冷たすぎる｣長男とダンナは当然興味を示さないだろう。　不健康なうらなりばかりだ。なかなか諦めのつかないFrejaはずっと使ってないFacebookで参加者でも募ろうか、とも思ったが、もしかしたら誰かの気が変わる可能性もあるのでPlayitasの記事を冷蔵庫のドアに貼り付けてある。

のりの悪い一週間

今週は全然冴えない週だった１．日曜にひどく足場の悪い所ばかりを走って、膝が又痛くなった２．月曜には地下鉄駅の前で転んで、又同じ所(尾てい骨）を打った　今回は気を付けていたにもかかわらず、スロープになった氷の上か、水溜りの中を選ぶしかなかったが、氷で滑り水たまりの中に転んだ。　おかげで服も手袋もバックもびしょぬれのまま地下鉄で家まで帰る羽目になった。似たような目にあったらしい乗客（濡れた服を着た）が数人いたのがせめてもの慰めだが、折角腫れの収まった尾てい骨周辺が又パンチを受けて、今週は2回しか自転車漕ぎに行けなかった　３．寝る姿勢も慣れないうつ伏せか左側向きで、右側にサイドボードのある私は目覚ましの音が聞こえず2回も寝坊した今週末には又暖かくなりそうだから、気温が０度に近くなったら家から出ない事にしようか。４．極めつけは、次男がクリスマスプレゼントに貰ったジグゾーパズルだ。1000ピースだから昨年中に完成、の予定だったが、次男は直ぐに飽きてしまいだんなと私が後を継ぐ形になった。　黒っぽい絵だから思ったより厄介だが、完成させない事にはリビングに掃除機もかけられない。それで20日間の努力が実り、やっと出来た！と思ったらこの通りだ。　　　　　１ピース足りない！！！　すごく変な形だからダンナはこの部分を探すのに3日位費やしたと言うこの分だと日曜の陸上地区大会でもろくな事は無いような気がするもしかしたらこの不調は新型インフルエンザかなんかだろうか。　早く誰かにうつしてしまいたい。

2010年

いつかは参加したい（走りたいと書かない所がミソ）メドックマラソン男子35kmの結果はコローニャ一位、ヘルネル2位。　満足の結果だ。夜にあったバイアスロン女子リレーはスェーデンが優勝。　これも満足。2010年の続きだが、短距離地区大会とマラソンで目標を達した以外は振るわず。春に行った日本は寒くて、息子達が記憶しているのは名古屋の焼肉屋と宮島の鹿くらいだ。秋に行ったクルージングではバー巡りばかりしていて何の教養も付かなかった。短い一年だったなあ。それに引き換え鉄女スサンヌの2010年はすごいスェーデンクラッシックなる物があるが、これは一年間に一定のレースに参加してゴールに達した人に与えられる名誉高き物だ。１．一番ハードなのはオールクラッシックスキークロスカントリー90km(バーサロップ、3月）　＆　自転車300km（ベッテン湖一周、6月）＆バンスブロースイミング（3km、8月）＆　山道ランニング30km（リーディンヨーロップ、9月）だ。２．次がハーフクラッシッククロスカントリー30km以外は半分の距離。　３．その次がギャルクラッシッククロスカントリー30km、自転車100km、スイミング1km、ランニング10km。この3つは同じ各大会の違う種目なのでレースの開催される日と日の間は1－2日、長くても一週間だ。つまりランニングはたとえば金曜15km、土10km、日30km、という風。義理の兄と姉は若いころにそれぞれオールとギャルを目指したらしい。　その結果を誰も知らない事が結果を物語っている。スサンヌはすでにどのクラッシックも制覇していたが、2010年にはなんとこの3つを同時に制覇した。つまり自転車に150km乗った次の日に100km走り、その一週間後に300kmってな感じ。おまけに去年はクラッシックの間を縫ってパリ、ストックホルム、国体、ヨーテボリ、メドック、ウインターの6つのマラソンも走った。それに付け加えてトライアスロン初出場でスプリントクラス、50kmランニングマシンマラソン、10km走を5レース走った。今年はストックホルムマラソン、国体ハーフ、フル、それにトライアスロンは7,8月、9月にはアイアンマンディスタンスを目指す。彼女は見た目は全然強そうな鉄女には見えないが、少し爪の垢でも煎じたいトコロだ。

2010年は

こういうのは大晦日に書くべきものだが、時間の観念に乏しいFrejaは2011年が一週間過ぎてから行く年来る年テーマを取り上げる事にした。何てったって丁度今はTour de Skiの真っ最中でテレビから目が離せない。ちなみにスェーデン勢を除いては私はスイス人コローニャの大ファンで、彼が最高潮のツアーは絶対見逃したくない。とは言ってもスェーデンにもヘルネス、オルソン（今回は欠場）、リカルドソン、カラ、ハーグなど若いすごい選手が一杯いるので、レースの途中で誰を応援してよいか分からなくなる事がしばしばだ。　ええと何を書くって思ったんだっけ？頭を打ってからまだ脳の連結がうまく作動しないらしい。ああそうだ2010年の総集編だ。あと5分で男子35Kmのスタートだから早く書かねば。だめだ、あせって思い出せない！

新年早々

大晦日から急に暖かくなった。その上大雪が降ったので、年越しの花火は例年になく盛大だったらしいが雪と雲であまりよく見えなかった。気温がマイナス2度位までに上がったので、元旦には積もった雪が日向で融け始め、気圧の変化のせいかデリケートな私と長男は頭痛に悩まされシャンペンどころではなかったその後、気温は又下がり始め融けた雪は氷になった。2日の日曜、やっと年末年始待ちに待ったトレーニングの機会がやって来て、　私は勇んでランニング姿で家を出た　が門をでて1m足らずで今年始めのトレーニングは台無しに門の脇に隣のアパートの樋があるが、そこから流れ出た水で地面がすっかり凍っていた。　見えなかった訳ではないが、急いでいたし、なんせ頼りになる冬用ゴアテックスシューズを履いていて、砂利もちゃんとひいてあったのでそれほど気に留めず大回転。尾てい骨を地面に打ったのはまだ良いが、後頭部を思いっきり壁に打ち付けてしまった。目から火花が出る、を初めて体験した。　火花が本当に出たか出ないかは目撃者がいなかったので定かではないが、　目の中を稲妻が走った、という感じである幸いな事にレンガの壁は氷で覆われていたので、頭が血まみれになる、という事は無かったが、日曜の朝なので近くには誰も助けになる様な人はいなかった。　っていうかこのざまを見られなくて良かったのかも。ともかく半分這いつくばりながら又門を入り、玄関に入り、エレベーターでアパートまで戻り、この道のりの長い事　隣のお婆さんが歩行器で苦労しているのがよく分かる。その日は頭痛、腰痛、おまけに耳痛や首痛で大事をとってソファーで寝転がって過ごす羽目になった。それでも皆に脅かされて救急アドバイステレフォンに電話をしたが、散々待たされてからめまいや吐き気がしたら即病院にいく様に　とのご指示。でもその後、今日はどこの救急医療施設も大忙しだからそんな症状がでたら待たずに早めに病院に行きなさいに変更。　即、と忙しいから待たずに早めに、との解釈に苦しむ。吐き気は無いにしろ頭の回転は普段にもまして良くない。通りがこんなつるつるの日は靴の良し悪しに関わらず病院は満員の様だ。2011年はこういう風に始まる予定では無かったのに、と悔しがるスェーデン人は腐るほどいるようであるそれにしても絵文字はいろんなのがあるなあ。

Happy new year　2011！

Gott Nytt ?r!A Happy New Year!Bonne ann?e!Goed Jaar!Dobr? rok!Godt Nytt ?r!Buen ano!Bo Ano!Labs gods!Flwyddyn Dda!Urte Oparoa!Vitimire!Xopownn roA!Buon Anno!Bom Ano!Bon Any!謹賀新年

サンタ速報

ストックホルムで初めて家族水入らずのクリスマスを迎えたFreja家では、サンタの来訪を心待ちにしている（らしい）17歳の次男を失望させないため、長男がサンタの役を務めた。　が、赤いコートを脱ぎ捨てた彼はサンタというよりは…。スェーデンでは24日にクリスマスを祝う。　超満腹と飲みすぎで今日はこれが限界。

ファイナル　カウントダウン

クリスマスに極寒を抜け出して暖かいバカンス、なんて考えるとこういう目にあうのさ、へへへ。毎週火曜の晩は職場が私の家に近いスサンヌと家からランニングをする事にしている昨日はマイナス14度だったが、楽しげに顔を覆って銀行強盗でもする様な格好で出かける私たちの姿を見て、うちのダンナは後で、オバサン同士というよりレズのカップルみたいだと感想を述べる。　自分は付いてこれないからひがんでいるに違いない鉄女スサンヌは毎回ポリスのトライアスロンクラブのメンバーになろうと誘うが、私はすでに彼らと一緒にランニングトレーニングをしてる上、近くのジムのメンバーで、プールは家から歩いて20分位の所にある。　それに出来ればケイサツの世話にはあまりなりたくない1月4日から試しに彼らの水泳に参加する彼女から情報を得てから考慮する事にした。情報とは、良いスイミングのコーチがいるか、　イケメンはオオゼイいるか、などである。アイアンマンを目指すスサンヌはジムが近くにない（家にジムがあるらしいが）郊外に住んでいるので、ちゃんとしたトライアスロンクラブに入る必要があるが、まだトライアスロン自体まで道のりが果てしなく長い私はスイミングとエキップメントをなんとかしなければならない。クロールのトレーニングで最近やっと気が付いた欠点は１．水が冷たいといやだ。　それに夜のプールは暗くて。２．上半身にもっと筋肉が必要だ。　なんたって肩にも胸にも筋肉がなくて力強い泳ぎが長続きしない。３．ウェットスーツが重い上、腕を上げるのがしんどい。　やっぱり裏と表に布を張ってあるウインドサーフィン用じゃあだめか。対策としては１．本番では水に入ったらすぐにウェットスーツの中で用を足す。　スーツの中がじわっと暖かくなる。　ダイ　　バー時代にいつもやっていた手だ。　　　ゴーグルを黒からオレンジ色に変えた。　すこし明るくトロピックなイメージの視界になる、かな？２．仕方ない。腕の筋肉は益々付くが、ウエイトトレーニングでもするか。３．水泳用のウェットスーツは今のスーツの3倍以上の値段がする。　欲しいGPS付きのランナーウォッチが　　買える値段だ。　誰かお古をくれないかなあ。　ネットオークションで中古品でも探すか。　　　　家族、親戚へのクリスマスプレゼントを買わなければ両方手に入るのになあ明日は会社を休んでクリスマスプレゼントを買いに行き、ついでに料理も作る事になっているが、今の気温はマイナス18度まで下がった。ちなみにうちの冷凍庫も－18度に設定してある。出かけるには寒すぎたらクリスマスはどうなるだろうちょっと期待したが、いくら寒くても外で働いている人が家族にもいるのでこの言い訳は利きそうにも無い

誤解だってば！

マルセイユの港で食べた大盛りブイヤベース。　いかにも観光客向きの贅沢品で魚が丸ごと４匹も入っていたがジャガイモまで入っている。　外で食べられるくらい暖かかったあの頃。一週間近くトレーニングが出来ず、朝はホテルのビュッフェ、ランチとディナーは日頃食べられない贅沢料理にフライドポテト、そしてビール、ワインその他カロリーボンブでフォアグラ状態だった私だが、　クルージングの時と同様で体重は変わっていない。というと、大勢のヒガミが聞こえてきそうだがその訳が分かった。重たい筋肉が軽い脂肪に変身しただけだ。お腹の周りがそれを物語っているではないか。それはそうとストレスが溜まっているときにはうっかりして他人の誤解を招く事が度重なる。１．やっと手に入れた（というか会社に買わせた）Iphone（３、ケチ）のメイルがうまく入らないので、そんな最新兵器のエキスパートに合った時に見てもらった。いつもの様にちゃんと使用法を読んでいなかっただけなので、あっという間に問題は解決したが、周知の通りIphoneのメイルは同じ人の同じ件のやり取りの経過が一度に出てくる。　エキスパートはメイルがうまく入るのを確認しながらにやにやしている。こいつ人のビジネスメイルを読んでるな。Iphoneを返してもらってから何のメイル通信を見ていたのかチェックしたら、大事な契約の変更に関することではないか！でも、内容が分かってしまう筈はない。　なぜならその取引先のその担当者だけ（と強調するが）はとても仲が良く、メイルはいつも下ネタでスベテ済ませてしまうからだ。　他人が読んでも数字以外の行間に隠されたまともな内容は読み取れない。企業秘密は守られたがあんなブサイクな奴とは誤解されたくない。２．日曜のマラソントレーニングの後、妹が送ってくれたクリスマスプレゼントを取りに近くのスーパーに行った。スェーデンの郵便局はポストに入らないものは配達してくれない。到着通知を持って、指定の店に取りに行くのだ。スーパーの中の郵便扱いで、ダウンジャケットのポケットを探ったが通知はそこには無かった。中に着ていたランニング用の薄手のジャケットのポケットに入れていた事を思い出し、ダウンのファスナーを開けた途端店員の顔が一瞬引きつった。そうだ。中にはランニング用の細身の小型ウォーターボトルを数本、専用ベルトで腰の周りに巻きつけていたのだった。店員はこれを爆弾かダイナマイトと勘違いしたのに違いない。　私はテロリストじゃあないってば！爆弾にはピリピリしているストックホルム人である。３．やはり日曜。　午後にがんばって街に出かけたが、人ごみに恐れをなし、さっさと地下鉄で家の近くのすこし大き目のスーパーに入った。スキーソックスの安売りをしていたので寒空で働く長男に電話をして、ただ黒がいいか赤がいいか尋ねた。長男は珍しくしばらく考えて言った。　黒。それで黒を購入して帰宅。後で気が付いたが、私が街にショッピングに行った、と思い込んでいた長男はクリスマスプレゼントの色を尋ねられたと思い込んだのかもしれない。　そんなものはまだ買ってもいないけど。まあいいか。　なにか黒いものを見つけるか。

クリスマス前の悟り

サントリーニ島の暑さがなつかしいクリスマスを目前に出張から戻り、まだ何も準備をしていない事に気が付いたFrejaには二つの選択があった。１．最後の土日にプレゼントや料理の材料、クリスマスの小道具を買い込み、　毎晩キッチンで料理を作って伝統を守る。２．そんな事はもうこの際クソ食らえだ。　出張中おろそかになっていたトレーニングが出来ないではないか。相談する（手伝わせる）ダンナも水曜まで出張なので迷わず選択肢２．を選ぶ。が、次男はどうしてもクリスマス料理にこだわる。スェーデンのクリスマス料理は子供が喜びそうな非グルメ料理が多いからで、体は成長しても味覚はまだ子供の次男はしょっぱくて脂っこい料理を楽しみにしているらしい。　味覚が成長しないのはダンナも同じである。　長男は食べ物にはマッタクこだわらないから尋ねる必要なない。そこで妥協策としてトレーニングは欠かさずすることにして、23日に休みを取って間に合う事だけすることにした。　食べ物には優先順位をつけなければならない。　1．ミートボール　（近くのスーパーで来週はひき肉が安売りだ）2．ハム（3キロのゆでた物を買って、あとはオーブンで焼くだけ。　一週間分はある）3．ヤンソン氏の誘惑（面倒だがこれだけは私が食べたい）4．ウィンナーソーセージ（買って焼くだけ）5．酢漬けニシン（出来合い。ダンナの好物だからダンナが買う）6．サーモン（マリネの出来合い）7．スペアリブ（これも出来合いだ！）8．子牛のテリーヌ（上に同じ）9．ゆで卵とえびのオードブル（次男に作らせる）10．赤キャベツのサラダ（ええいっ、これも出来合いだ）11．パネトーニ（すでに何個か買い置きがある）こうやって見ると、クリスマス料理のほとんどが出来合いか、簡単料理である。って事は買い物に行く気力さえあれば短期間で出来、　クリスマス後の数日間食いつなげる。　おせち料理と同じである。やっぱりがんばって沢山用意してクリスマス後に楽をしようか。　どの料理も3日も食べると飽きてしまうのが難といえば難である。

ノーベル賞パーティーと読書

今テレビで毎年の様にノーベル晩餐会を一晩中生中継している。今年の日本人の受賞者の何とか博士はプリンセスビクトリアの横に座っているが、晩餐会の始めに国王の音頭(お上品な晩餐会でもそう言うのかな）でシャンペンを乾杯した時、博士は一気にグラスを空け、アナウンサーが思わず失笑。　こういう日本人は大変たのもしい。　だけどその後博士はビクトリアに話を夢中でしているらしく、体がどんどん彼女のむき出しの肩に傾いていって、ビクトリアは反対側に体を反らせている。長いディナーの間、この行き先がちょっと心配だ。　なんたって生中継だしこのテーブルはカメラが始終はっているんだから。物理学賞受賞者のロシア人ゲイム博士のスピーチはかなり笑えたので、気になる人は是非Youtubeかなんかで見て欲しい。　言いたい放題でコケにされた国王もがははは、と笑い。今年はアメリカ大使は参加していない。　スェーデンの元首相で、今の外務大臣を　｢中位の犬のくせに大犬の態度を取ってる｣　なんて報告したのがウィキリークでばれた後じゃあやっぱり参加するのにも気が引けるのだろう。ノーベル文学賞がアメリカ人になかなか回らないのも気に入らないのかも。そういえば以前文学賞の選考委員の一人が｢アメリカに詩人はいない｣　と失言？した事もあるし。大した反論が無かった所を見ると、素直に認めたのかも。それでも今年の文学賞受賞者はダンナどころか、詩人でも作家でもない長男まで賞賛している。バルガス　ヨーサの徹底した自由主義にいかれているに違いない。長男は時々本を読むが、読むのがものすごく速い。　同じ本を何度飽きずに繰り返して読む次男は経済的だが、あっという間に一冊読み切ってしまう長男はそれでも悔しい事に内容をちゃんと覚えている。その長男が一週間で読み終えて私にしつこく奨めた本を私は3ヶ月以上かかってやっと読み終えた。全42章のポケット版でさえ941ページのレンガみたいに分厚い奴で　グレゴリー　ディビッド　ロバーツが書いた　Shantaram　という本である。いつも夜に読みながら眠ってしまう為、本はベッドの下か中かどこかに紛れ込んで手荒く扱われたので　半分まで読んだときに前半部が抜け落ちてしまった。この本のスェーデン語版が出たのは2007年だが、書かれたのは内容からするともっと前だと思う。一時期はインドに行くバックパッカーが一冊はリュックに入れていた、と言う。ロバーツの実体験を書いた物らしいが、　オーストラリアの刑務所を脱走してインドのボンベイにたどり着いた主人公がいろんな体興味深い体験をして、と言ったかなりヒーロイズムの濃い、オーストラリア人らしいちょっと感傷的で大げさな本だが結構面白い。いかにもヒッピーになりたい長男の選びそうな本だ。ジョニー　デップが主演の映画にもなるらしい。日本語で出版されているかどうか分からないが（きっとされてるだろう）、正月に何もする事のない人にはお勧めの一冊だ。　3日で読み終えるのはかなり困難だが、ゴールデンウィークを合わせればフツウの人は完読できるだろう。　　

ギリシャサラダと師走

ビストロ　フレヤのイタリアンサラダとギリシャサラダの違いは盛り付けだけではない。イタリアンサラダにはモッツァレッラチーズ、ギリシャサラダにはファットチーズ（日本語ではなんていうのかな）で、ビネガーも香草も基本的にはちょっと違うが、誰がそんな事を気にするものか！　気分によって呼び方が変わるだけで、長男はトマトサラダで通してる。　名前にこだわっているのは次男だけだ。シェブルになったらフレンチサラダ、チェダ－チーズになったらイングリッシュサラダ、と呼ばないと気がすまないらしい。　豆腐がのったらジャパニーズとチャイニーズのどっちだろう。12月に入ってからやたら忙しくて気が立っているFrejaである会社にも毎日時間通り行って、トイレに行く暇どころかブログをチェックする隙さえない。今週末からは寒い中一週間出張だ。　クリスマスプレゼントも買わなきゃならないし、クリスマスパーティーにも行かねばならない。クリスマスの料理もしなければならない。お陰で今週は3日しかトレーニングが出来ない！12月に一ヶ月もこき使われるから、あとの11ヶ月はまともに仕事をする体力が残っていないのは当然だ。ところで自分用のクリスマスプレゼントは何にしようかな。　

イタリアンサラダとアメリカ大使館

未だに複数の写真を一度に載せる技術を知らない私は、　今回のイタリアサラダ（コック長男）と次のギリシャサラダ（シェフ次男）を見比べたいが出来ないのが残念だ。ポストマンになって3ヶ月が過ぎ、早起きも肉体労働も始めの頃よりつらくなくなって来た長男は、時々仕事での面白い話を披露する。　長男が配っている地域は高給住宅地で有名人が多いが、個人に関する話は守秘義務があるのでブログでは残念ながら明かせない。　披露したってスェーデンの有名人なんて海外で知られているのはABBAくらいだろう。ある、とても寒い日、気温はマイナス10度以下だったので会社の同僚は顔を保護する為、会社にあったスキー用マスクをして配達に出かけた。 昔日本のスキー場でも見かけた、目と口だけが開いたニットの頭からすっぽりかぶる奴だ。　彼はその日はすごく忙しかった。　それで配達地域のアメリカ大使館の郵便受けに駈けていって手紙を投げ入れると、走って自転車まで向かった。ところが自転車にたどり着く前に、彼は大使館から追いかけてきた数人のガードマンに捕まり、地面に腹ばいに押し付けられて、マスクを剥がされたてしまった。それから取調べを受けて、テロリストリストに載ってないかチェックされ、会社の上司が迎えに来て身分を証明し、ようやく釈放された。　大使館の外はスェーデン領なのだから、スキーマスクをかぶっていただけでそんな目に合わせるのはけしからん、と当人は怒りを隠し切れなかったが、郵便配達を怒らせるとアメリカ大使館はいつも手紙が遅れて届く事になるかもしれない。アメリカ大使館の手前は実は日本大使館なのだが、　ここでも同じように走りながら手紙をポストに投げ入れても、何の反応も無かったらしい。

たらの何だっけ、

今朝の気温マイナス14度。　こんな日は朝6時5分に起きるのはつらい、が6時０分に起きなければならない長男よりは少しはましだ。手袋を二重にして、昔サンフランシスコのゲイ御用達ランジェリーショップで衝動買いしたレース付き紫色のズボン下（多分男性用、いや、こういうのって女性用と呼ぶのだろうか？）、あ、今はレギンスって言うんだ、を見つけてジーパンの下にはいて出社。　もっと寒くなったらユニクロの何とかテック、なんてこっちにはないから又ジーンズの二枚履きをしなければならない。　いつもの事だが11月12月はろくな事は無いのにやたら慌しく、トレーニング計画が大幅に狂ってくる。スサンヌと火曜の夜に走り始めてから、一週間の計画を立てたがなんとも満足いかない。月曜　休息ではじまる（天地創造とは逆）。　洗濯もだ。火曜　ランニング水曜　水泳　か　ジムの自転車こぎ木曜　ジムトレーニング金曜　テレビ観戦、今はスキーかサッカー。　スキーを見ると筋肉痛になる時があるから少しはトレーニングになってるハズだ。土曜　朝　自転車こぎ　掃除　買出し　洗濯　一週間分のランチつくりだからこれ以上は無理。日曜　午前　ランニング　夜　スイミング　日曜のトレーニングは長いときは4時間以上になるので月曜の疲れは会社で居眠りをしたくらいでは取れない。　だから月曜の休息は仕方がないとしても自転車こぎが一回か二回では膝に故障を持つ私には足りないような気がする。　この寒さでは外で自転車には乗りたくないし、金曜はハードな土日に備えてゆっくりしたい。　やっぱり水曜は水泳をやめて自転車にしようか。　それとも日曜の夜の水泳は堪えるが、あと4週でコースは終るから昼間に泳ぐ事にして月曜にも自転車を持ってこようか。一番いいのは勤務時間を6時間くらいにするか、週休3日にするか、それとも専業主婦になるか。スサンヌはこの気温でも週4日走るし、家にサイクリングマシンもロッドマシンもあって、通勤用自転車にはスパイクタイヤも付いている。　やっぱり鉄女は半端じゃない。　

小型にしんのディル風味パン粉焼き

これは私の好きな数少ないスェーデン料理の一つだチャーチルが「シャンペンは冷えていて、辛口で、只、に限る」と言ったが、　家で作る料理は「安い材料で、簡単に出来、味が濃い（=おかず一品ですむ）」　に徹したいと思っている。　実際には計画不足でなかなかうまく行かないが。ご馳走になる時や仕事関係の食事はもちろん別である。　まず最初にフォアグラかスェーデンのキャビアもどき（高級品）がメニューに無いかどうかチェックする。　フォアグラはトーストとイチジクのジャムかアルマニャックゼリー、　キャビアはトーストにサワークリームと刻んだ赤たまねぎが必需品だ。　もしこの2品が無かったら、さんざんメニューをけなしてから一番高いものを注文する。小型にしんのパン粉焼きは当然仕事でのディナーではなく、家で作る好きな料理のカテゴリーに入る。開いた2枚の魚のフィレのあいだに塩とディル（香草）をはさみ、パン粉か小麦粉をつけてフライパンで片面2分位ずつ焼く、といういたって簡単なスタミナ食である長男の得意料理でもある。　マッシュポテトはおだてるとだんなが得意がって作る。今晩はこれで楽をしようと思ったが、長男はウィキリークに掛かり切ってマッタク反応が無い。ダンナはエル　クラシコ（バルセロナｘリアルマドリッド）を見る為パブに行くつもりでいるらしい。でもこんな寒い日は買い物に行きたくないので、家族の全員が大好きで暖かい出前一丁にしよおっと。

テーブルトーク　（ビストロ　フレヤのおすすめテーマ）

昨日ブログを更新したばかりなのに、今日既に次の一品に進むのには訳がある。マデイラ旅行から帰って来た義理の姉（参考、たとえば昨日のブログ）から面白い話を聞いたので忘れる前にどこかにしたためておこうと思ったからだ。これはグルメには直接関係は無いが、食欲の話題なので魚料理に移る前のテーブルトーク、としてでもおこう。食欲、といえば義理の姉は食べ物のうらみつらみは絶対忘れない。彼女は30年前に食べ損ねたコペンハーゲンでのホテルの朝食のデーニッシュの件で、彼女を起こさなかった夫に今でも腹を立てている。　それに16年前に親戚でクリスマスに泊まったグルメの館でも、食あたりの為ディナーが食べられなかったが、思い出す度に涙が出そうになるそうだ。だが、これは彼女の食欲の話ではない。　彼女と義兄がホリデーに行っている間、彼らの森の中の一軒屋に多数の留守客が忍び込んだ。　今年は夏が暑く、早く寒くなったせいかねずみ（俗にドブネズミと呼ばれる奴）が増え、食べ物を求めて怖いもの知らずで行進している。客達はせっかく改築した家の中を荒らしまわり、電話線やコンピューターのケーブル、安物のプラスチックフロアなんかをかじりまくったらしい。義姉兄が被害状況を調べながら物置まで行った時に思わぬ光景を見た。ネズミ大発生の警告を受けていた彼らは、旅行に行く前に大量の猫いらず（ネズミ捕りの毒）を買っておいたが、箱も中身もネズミにすっかり食い荒らされていた！腹を立てるべきなのか、手間が省けて喜ぶべきなのか、まだネズミの死骸を見つけていない彼らは決め兼ねないでいる。この間ユニセフからこんな袋を送って来た。PLUMPY NUT F-100袋だけ読むと中身は植物性脂肪、砂糖、ピーナッツ、ココアその他で鉄分補充、1袋500キロカロリー、と書いてあるが、触っても振っても中身は空気しか入っていないようだ。　袋の大きさは縦7CMX横15CM位しかないし厚みはほとんど無い。中の空気が500キロカロリー？　なんかの冗談だろうか？次男に中のガスを吸わせてみよう。　

らムのマスタードステーキ

今日はストックホルムの気温がマイナス10度まで下がりそうだ。やはりこの冬はヨーロッパは記録的な極寒になる、というのはホントウなのだろうか。去年の寒さは12月の半ば頃から本格的になった記憶がある。なぜ覚えているかと言うと、コペンハーゲンの地球温暖化会議の頃に、そんな会議なんか必要ない！と思い始め、オスロでノーベル平和賞を受賞したオバマさんが王室との記念昼食会を蹴ってこの会議に駆けつけたからだ。ノーベル賞の授賞式はストックホルムは毎年12月の10日だ。　オスロは平和賞だけだからよく覚えてないけど、その前後に違いない。これが2,3年経ってしまうと、天気のことは勿論、どこに旅行をしたかとか、何を食べたか、などという大事な事をすっかり忘れてしまうのでブログを始めたが、　今日は金曜で頭も体も疲れきっているので、何を書こうと思ったのかも忘れてしまった。そうそう、ラムステーキだ。ラムはスェーデンのゴットランド島でもたくさん飼育されているが、　安い輸入品の上得意客のFrejaは良くニュージーランド産の骨付き2－3kgの冷凍塊を買う。解凍するのに一日半位かかる。　食べる予定の晩には家族の誰も外出を許されない。いろんな香草、マスタード、パン粉、なんかをまぶした見ごたえのあるずっしりとした一品だが、調理はオーブンにまかせてある。せっかくいろいろな香草を使ってあるのに、なぜかうちではその上にどっととんかつソースをかけて食べるのが好きだ。　だから今度は値段の高い香草の代わりに、古くなった緑茶でも使ってみようかと思っている。田舎に住んでいるダンナの姉夫婦には息子マティンがいるが、彼がまだカワイイ子供だった頃ラムを飼育していた事がある。　白と黒の数匹で、マティンは毎日くりくりの毛の赤ん坊のラム達を腕に抱えて哺乳瓶でミルクを与えていた。数週間後、あまりのほほえましさに、両親はそんな光景の写真を撮ってからマティンに言った。「今晩はラムのステーキだよ。」義理の兄はラムを取り上げて、隣の領地に連れて行って猟銃でバン！マティンはその時の怒りと悲しみがまだ忘れられないのか未だにラムを食べない。が、その翌年ラムの代わりに豚を飼育したときはクリスマスにハムになって出てきてもけろっとして食べていた。人（？）種差別か、それとも彼は一年経って大人になったのか。

サワーソーセージ　とポテトグラタン　パセリ風味

サワーソーセージというのはスェーデン語でイスターバンドというが、長男の最初のバンド名はこの名から取った。イスターバンドは南のスモーランド地方が発祥の地で、　以前も書いた事があるが、石ころだらけの痩せた土地スモーランドは昔からサバイバルが大変だった為に移出民やケチを多く生んだ地方だ。　スェーデンのスコットランドだ。Ikeaの創始者カンプラードもこの地の出身だと言う事を　やはりスモーランド出身の義父母は誇りにしている。　彼らのけちはスモーランドに住んだ事もないダンナにしっかり受け継がれているから、　かなりの濃度で血に含まれている。　うちの次男もケチだ。けちなスモーランド地方からはそれなりの伝統料理を生み出しているが、カネのかかっているものはほとんど無い。　イスターバンドは豚の脂肪が大量に含まれているカロリーボンブですこし酸っぱい。その他ジャガイモと粉でつくる肉まんみたいなクロップカカや、豚足、ハムを煮汁を名を変えただけのドップグリータなどがこの地方の料理である。昨日は大嵐で風が最高で秒速20mも吹いた。　気温はマイナス4度位だったので、道は新しい冬道用ジョッギングシューズでもつるつるだった。　長男は郵便配達中に重い自転車を操作し切れなくてとうとう転んだらしい。吹雪の中、夕方鉄女スサンヌに誘われて彼女のグループのランニングトレーニングに初めて参加した。と言っても、着いたら待っていたのはスサンヌとマラソントレーニングのリーダーでギブアップしそうだった私を名言で励ましてくれたビヨ－ンだけだった。　常人だったら走らないような天気だが、スサンヌはスパイクタイヤのついた自転車で家から17kmも漕いで来たそうだ。風が強くて凍った道だったので結局10km位しか走らなかったが、今度からは火曜のランニングに加えて水曜は一緒に泳ぎに行く事にした。今までは水曜をランニングトレーニングにしていたが、冬にはグループが遠い屋内アリーナに場所を移すのでさわやかポリス達は少々心残りだが、その分近場でハードに鍛えるつもりだ。　

鹿のひれ肉ステーキ

鹿のひれ肉ステーキ　赤ワインソースとポテトピューレ会社の直ぐ外に小さな森があるが、そこにはどうやって生活しているのか鹿が数匹すんでいる。鹿と言っても小さなバンビみたいな奴で、こんな大きなステーキは取れないがリブステーキにすると結構美味しい。春になると生まれたばかりの小鹿を連れて歩く光景はほほえましい。　でもミントソースなんかが良く合う。しかし今年の春には一頭足りなかった。　極寒だったので餌が無くて凍死してしまったのかもしれない。　彼らは冬眠しないから、寒さの中食べ物を探しながら道にさ迷い出てくる姿をしょっちゅう見るたびに、　ジキル博士のFrejaはかわいそうになり人参をあげようとしたりし、　又ハイド氏状態のFrejaは人参を一杯入れた鹿のシチュウを思い浮かべた。ある日ゴルファーの上司の一人が電話で誰かに話している事を盗み聞きした。彼は会社からの帰り道に愛用の大きなSuvで鹿を一頭はねてしまったらしい。鹿は大怪我をしたがまだ息があったらしい。そこで上司は車にいつも積んであったアイアンを取り出し……何て残酷な！　もしかしたら私が冬中餌をやって肥やそうとしていたあの愛くるしいバンビかもしれない。それで一家でリブステーキを食べたって！ちなみにその鹿は上の写真とは一切関係はありません。昨日はみぞれの中を新しいゴアテックスのジョギングシューズで走り、坂道一杯にぐちゃぐちゃにひろがっていた馬のフXを避けきれず泣きを見た。　でも馬はベジタリアンのせいか犬なんかのフXみたいに匂わないところが不幸中の幸いだ。

ストックホルムに雪が降ると

昨日の朝は気温がとうとうマイナス20度まで下がった。これは私がストックホルムに住んで最低の記録だ。おとといの夜にスイミングから帰って来た時、髪の毛がカチカチに凍っていた。こんな時に限って、朝早くに出かける用事があり、エスキモー並みの厚着で出かけた。が、バスは来ない。　20分もこの寒さの中で待つとホントにしんどい。　手足の感覚はもちろん、脳みその中まで凍り付いてすっかり麻痺してしまう。　冬山で遭難したときなんかはこんな感じになるのだろうか。それでも幸いなことにバスはやって来て、私はアポイントの時間に間に合った。午前中に家に帰ると、学校に行っているはずの長男と次男がいる。月曜からサボるなんて。　長男によると始めの授業の哲学では先生と長男ともう一人しかクラスにいなかった。あとの生徒は雪と寒さのため、交通が麻痺し来れなかった。2時間目の生物学の授業は、生徒は5人くらいに増えたが先生は来ない。午後の授業の先生も生物と同じなので、自習になったから家に帰ってきた。次男によると午前中は体育でスケートをすることになっていたが、この寒さでは怪我や凍傷の恐れがあるので、先生が生徒達の携帯にメッセージを送ってきた。　今日の体育はなし。この日のストックホルムは通勤電車がストップ。代替バスを沢山必要としたのでバスも半分も来ない。おまけになんと地下鉄までストップ。地下鉄も地上を走る部分があるが、そこの電線が凍りつき、電気が送れないから。道路は除雪車がカタツムリのように道を占領しているので大渋滞。70万人以上が遅刻、休みなどを余儀なくされた。ストックホルム人口の半分以上。こんな事だから、家にいられる人は外出しないように、とまでらすすめられる始末。私の様におとなしく言うことを聞いて、家でオリンピックを見て過ごせる者は良いが、救急車の運転手や、予約の沢山ある歯医者なんかはやっぱり歯を食いしばって仕事に行ったのだろう。スェーデンは北国だと思っていたが、交通機関の言い訳は「悪天候の為」とか「大雪のため」。まるで雪が降ったことに驚かされた、といった感じである。　この天気は前から天気予報で見てみんな知っていたのに。

ピ－ナッツ

もう2月も後半というのに今朝の気温はマイナス10度だ。今週は家族の風邪がうつって、とうとう会社を一日休んでしまい、そのツケが回ってフランス語の今学期第一回目のレッスンを逃してしまった。　家でごろごろするのは好きだが、丁度オリンピックの開催中なので、ソファ－でテレビを見て過ごした。そこでスェ－デン選手がクロスカントリ－で金を取ったので、ついつい次の日も半日仕事をサボってしまった。それで別なスェ－デン選手がバイアスロンで金を取ったのも見られた。この寒さで鳥や鹿がひもじい思いをしていると聞いて、ベランダに来る黒歌鳥に餌をやるようになってから1ヶ月以上経つが、ふと餌にあまりバラエティ－が無い事に気が付いた。大抵は朝食のム－スリ－とカチカチになった干しぶどうなんかをやっていたが、他の物は食べないだろうか?そういえば、この間チキンのピ－ナッツサテーを作った時にピ－ナッツの1キロお徳用パックを買ったが、半分以上残っている。そんなものを家においておけば、やはりごろごろしているダンナが見つけて食べてしまう危険性が大である。　ダンナはス－パ－カロリ－源のピ－ナッツなんかをむさぼれるほど運動もしていない。塩加減が口には合わないかも、などと考えながらベランダの餌台の代わりにしているイスの上に数粒置いた。数分後にはもう影も形も無かった。お腹を壊すかも、とも考えたが翌日の置き土産のフンの様子には特に異常は見られない。今度はお米でも試してみようかなあ。アルペン競技のスェ－デンの女王アンニャ パ－ションは前日のダウンヒルでの猛烈なクラッシュ（60mジャンプした後）にもめげず、体中打ち身だらけでコンピネ－ションに参加。　同じダウンヒルコ－スをすべり、スラロ－ムのあと、リードしていたリンゼイボンが転び銅メダルを取った。　彼女にとっては6つ目のオリンピックメダルだが、金にも匹敵するメダルだ。クラッシュの時は、もし、他の選手より一段とたくましく、太目の体格をしていなければ、アンニャは首の骨が折れていたかもしれないとのハナシ。

ハプニングだらけの週末

昨日の日曜31日は長男の19歳の誕生日だった。その為、長男の祖母が自分の所でバースデーを祝うべきだと決め、我が家一家とダンナの姉達を呼んだ。今週の木曜からキッチンの改装を予定しているうえ、昨日のマラソントレーニングも犠牲にしなければならない私にはストレスだらけだが、年配者には優しく、というしつけをされて育ったので仕方なしに車で出かけた。途中でキッチンの床板と壁のペンキを購入したが、車に入らず店においてきた。　誰かが後で取りに行けるだろう。ストックホルムから約一時間の祖父、いや義理の父母のアパートに着くと、だんなの姉夫婦は明日の朝にならないと来れないと言う。義理の兄が仕事の帰り道で、道路に飛び出してきたヘラジカをはねたそうだ。ヘラジカは5－600kg位あり、車は前面片側がべっこり、との事。幸い運転手に怪我は無かったそうだが、ヘラジカをはねた時はその土地の所有者に連絡し、狩猟チームを雇って、鹿を探し出さねばならない。　怪我をしていたら、その鹿と、小鹿を撃たなければならないという決まりがあるそうである。この義理の兄は以前も自転車（上り坂）でモグラをひいた、などの前科がある。幸か不幸か（狩猟チームに取って）見つけ出されたヘラジカは怪我一つ無くぴんぴんしていた。　車にぶつかってきた時は、ボンネットとガラスにぶつかった後、車の屋根に落ちてから後ろの道路に落ち、そのまま走り去った、というつわものである。　　　　　　　　　　　　　　　　使命感の高い彼はそんな事があっても、ぐうたらの長男の為に翌朝早く壊れた車で駆けつけることにした。が、朝出掛けになって、ソファーでぐうたらに座っていた義理の姉（血は水より濃し）が立ち上がった途端に、しびれた足をひねりソファーから変な風に転げ落ちた。　　　　　　　　　その時の音からして、二人は直ぐに足の骨が折れた、と分かったそうだ。二人は森の中に住んでいるので、一番近い病院は義理の父母の家の近く。　疲れ果てていた義理の兄はうめく姉を病院につれてゆき、その後でやっと我々に合流。　　　　　　　　　　　　ダンなのもう一人の姉が、湖でクロスカントリーのトレーニングをしたいと言い出し、　スキーの得意な義理の兄は文句一つ言わずに付いて行った。湖では氷の上で、スキーやスケートを楽しむ人が数多くいたそうだ。　気温はマイナス12度位だったと思う。義理の兄がのろい義理の姉を振り切ってかなり遠くまで来たとき、前方に割れた氷の中で助けを求めている姿を発見！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　落ちた女性は、義理の兄に助け上げられた時にはもう意識がほとんど無く、氷であちこちを切ったらしく氷の上は真っ赤に染まった（という話である）。　　　　　　　　　　　　　　　　救急ホバークラフト（というのがあるのだ）が現場にたどり着くまで1時間近く、義理の兄は助け上げた女性に自分のジャケットを与え、怪我の手当てをしたそうである。　このヒーロー話を聞いた彼の妻、つまり足の骨を折った義理の姉は、兄が名前も告げずに立ち去ったことを聞いて大憤慨。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　この夫婦の行動は典型的なスェーデン田舎者のパターンである。　日曜の午後、ストックホルムに向かう車中、ダンナに電話がかかってきた。マルメ市のアパートの管理委員会の副委員長からである。私たちのアパートの上の階の住人が、朝帰りをして、バスタブの蛇口をひねったのはいいが、そのまま寝入ってしまった、そうである。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　バスタブからあふれた湯はバスルームを満たし、天井と壁から階下に伝わり、私たちのアパートも水浸しにしたらしい。鍵は全て数百キロはなれたストックホルムにあるので被害の状況は誰にも分からないが、郵便受けから見えた玄関マットはびしょぬれらしい。ということは被害が広がらないうちに誰かが行かねばならない。　仕事をしていないだんなはすぐに飛行機のチケットを手配。という事は、キッチンの改築は私が面倒を見なければならないという事だろうか。店においてきたあの200kg近くある床板は？ストレス指数が限界に近くなったため、全部後回しにして、夜はスイミングのトレーニングに行く事にした。トレーニング仲間のアンデッシュとプールの外で出会ったが、電話で話していた彼は切った途端にこう言った。「悪いけど、直ぐ帰らないとならない。僕のうちが燃えてるんだ。」　　　　　　　　　　　　　長男のバースデーはこんな風にして終わった。　なぜかエクソシストという言葉がよぎった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

寒いときの必需アイテム

昨日から急に温度が上がり、今朝はマイナス2度の暖かさだ。今までに比べるとまるで春が来たような気分だが、週末からまた寒くなるらしい。この冬はここ数年来の寒さなので、今まであまり使っていなかった厳冬アイテム（物置のこやし）が役にたっている。　これが無かったら通勤は無理だったかもしれない。残念。通勤電車がしょっちゅう遅れたり、来なかったりするので、そんな時はプラットフォームで凍死しそうだ。普通のダウンジャケットでは寒いので、ゴアテックスのダウン（次男のお下がり）を愛用しているが、ジムへの行きかえりにも着ているのでなんとなく汗臭い。暖かければ　もう服装なんかはお構いなし、といった感じである。　どうせ誰かが見ている訳ではないのだ。　先週はジーンズを二枚重ね着して通勤したが、駅の階段の上り下りはちょっとしんどかった。それにしても寒さの中、超ミニスカートにタイツ姿の十代の女の子の多い事。１m近くもありそうな長い脚には全然脂肪なんかついていないのに寒くないのだろうか。　膀胱炎なんかに罹らないのかなあ、などといらぬ心配をしてしまう。この冬に学んだのは、足と頭が温かいと寒さが薄らぐ、と言うことだ。この靴と帽子に救われている。