昨日は三男が剣道大会に参加しました。
ほかの仲間がみんな1勝はしたのに、本人だけ勝ちがなかった、おまけに
市内大会優勝常連のような相手にあたり、涙したシーンも…。
何事も経験、でしょうか。
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毎回、試合に行ってくると強い選手に出会うのですが
本当にすごいなと思うなか、もうひとつ思うことがあります。
うちは、長男次男も同じ習い事をしていたこともあり、過去に似たシーンを見ています。
なかなか、勝てないね、と言って見ていた試合。
でも、当時のお世話になっていた先生の言葉(昔ブログにも書いたかもしれません)
「試合の後には、勝敗について持ち出さない」
ということ。
これは大人の世界でも暗黙の了解?で、あの時あの人が勝っていれば、とか
勝ち負けのことを言わない。というようなもの。
私も、なるほど、と思いながら子どもたちに対してもそう接してきました。
負けたから叱る、とかも当然してこなかった、それが良いか悪いかわかりませんが…。
少なくとも、本人が分かっているから、親が追い打ちかける必要はない、と思うんですね。
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そうして、小学生でお稽古や試合の場を経て、中学高校では部活動、
もしかして大学でもやるのかな?そしてそのあとは?みたいなことがあります。
偶然?我が家の長男、次男については大学時代まで武道を続けました。(続けています)
長男は大学のインカレで優勝をおさめました。(団体戦)
次男も何度かインカレに出て、全国レベルの選手と対戦したよ、と話してくれます。
それがよいか悪いか、も一概に言えないですし、ここが終結ではないにしても
浮かんでくる言葉が
「生涯スポーツ」
これは、私が大学生のときに選択した体育の教授が言っていた言葉です。
日本のスポーツは、勝ち負けがすべてになりすぎる。
何歳になっても続けられる「生涯スポーツ」の考え方が大事。
当時、大学生のときはテニスを選択していましたが(なぜか)
当然経験のない私は下手ですし、高校のときにテニス部だった同級生たちは上手で
自分はお話にならないな~とへこんでみたりしたのですが、、、
なんというか、下手でも楽しむことはありなのかな、とその先生の言葉に感じるものがありました。
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以前、地元のNPOでスポーツの指導をされている方のお話を聞いたことがあります。
受講者は小学生くらいの子を持つ親がほとんどで、運動系の習い事をしている人も多かったのですが
子どもと運動の関わりについて、いろいろお話をうかがいました。
子どもたちの練習の仕方、その他について
「どこをピークにもってくるか」
人間だれしもずっとピーク、ということはなく(当たり前ですが)
山のようなラインを描くなら、そのてっぺんがどこに来るか。ということもある。
(どこだからいいというわけではないでしょうが)
小学生の大会などを見ていると、キレッキレの試合をしている子をみて素晴らしいと感動すると同時に、
ああ、うちの子もあんな風ならいいなあと思う瞬間があったりもします。
じゃあ、どうする?今の練習、何倍かにする?それは内容?時間?
そうしたら勝てるようになる???
など頭をかすめるわけですが、、、。はたして。
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うちには先のように成人した子たちがいて、そこまでの彼らの足跡を見ていますが、
何が答えなのかなと思うことがあります。
彼らの同級生で、小学生時代、キレッキレだった子たちで今も、武道を続けている人が
いるだろうか?
案外、もうやっていない、もしくは
中学高校でやめた、という話も多く聞いたのです。
もちろん、ずっと続けることだけが価値ではないと思うし、すべてではないことも承知していますが
そして、ピークと言われるものがどこかとか、どこまでいくとか、そういうことは別にしても
その習ったことが本人にとって、本人の人生になにかしら関わりながらともにある
と考えたときに、ともにあるタイミングも人それぞれなんですね。
嫌いになってやめたら、二度と、足を踏み入れなくなるでしょう。
しつこいけど、それが良い、悪い、じゃないと思う。
ただ、つらすぎる思い出とか、何かを壊すようなものにはならないでほしいとは願う。
そこと、生涯スポーツとはつながっているような気がしているのです。
(実際、武道はスポーツとは違うのですが)
そういう思いが、子どもを前に加熱しそうな私にブレーキをかけています。