お茶の時間

松雪奈々さん「ウサギの王国」
イラストは、元ハルヒラさん。
瀬戸内海の大久野島、別名うさぎ島へやってきたカメラマンの稲葉泰英（いなばやすひで）。
新月の夜、綺麗な星空に誘われて、浴衣姿のままふらふらと外に出ました。
白いウサギを見かけて追いかけていった先に巣穴のようなものを見つけます。
一歩進めたところ、ずるりと足を滑らせて・・・。
気づくとそこは、砂浜でした。見渡せば、何もなくて・・・。
そこへ歩いてくる人の集団がありました。
着物を着て、異常に身体の大きな人たちでした。
そして、ありえないのは、彼らの頭には、ウサギのような耳が・・・。
名前を聞かれ「稲葉・・・」と答えると一様に驚かれ、「兎神」と呼ばれることに・・・。
そして・・・。
稲葉という名前の為、伝説の「兎神」だと信じられて、説明しても誰も稲葉の話は聞かず、
この島の国王で陛下の隆俊がもてなし役で世話係に任命されて・・・。


松雪奈々さん「ウサギの国のナス」
イラストは、神田猫さん。
大久野島に理容師学校の仲間とやってきた那須勇輝。
夜に展望台へ向かう道すがら、白いウサギを見つけてついて行くと・・・。
気づくと浜辺に打ち上げられていました。
まぶたをあけると見知らぬ男にのぞきこまれていました。
他にもたくさん人がいて、その頭にはウサギのような耳が・・・。
触ったら気持ちよさそうだと思って、つい両手でつかんでみると・・・。
周囲の人間が衝撃を受けたようにざわめきだしました。
つかんだウサギ耳の男は、秋芳というようでした。
名前を尋ねられて「那須・・・」と答えると、兎神を連れ戻しに来た式神だといわれて・・・。
なんとか稲葉の機転で危機を脱した那須ですが・・・。
もてなし役の世話係は秋芳になりました。そして・・・。


松雪奈々さん「ウサギの国のキュウリ」
イラストは、コウキ。さん。
黒田十四郎は、十歳の時、二週間ほど神隠しにあったことがあります。
そのとき会った神、九里にもう一度会いたいと思うのでした。
波打ち際に倒れている人の姿が見えました。
背中に翼のある人で・・・。
それは、十四郎が夢に見た九里でした。
ワニに襲われ翼をけがをした九里は・・・。
世話係は十四郎に、もてなし役は秋芳になりました。
実は・・・。

うさぎの国三部作。面白かったです～。
大ヒットでした。
もっと早く読めばよかったと思ったくらいです。
何度大声で笑ったことか。この作品は永久保存ですね。（＾＾*）
うさぎの国と日本と似ているようで微妙に違いましたね。
そして、話を聞いているようで聞いていないうさぎの国の人たち。
勝手に完結しちゃうので、ややこしいややこしい。＾＾；
何がそんなに興奮するのか？というようなことで、
ウサギの国の人々は興奮しちゃいます。
迷い込んだ3人は、三者三様、四苦八苦・・・。
出来た恋人たちは、とても大事にしてくれますが、やきもち焼きでもありましたね。
これからも微妙なところで苦労するでしょうけど、幸せにやっていくのでしょうね。
もっと読みたいですね～。
あと何か神様関係ないですかね？
日本には八百万の神がいるのですから。（＾＾*）
イラストさんも３人の方が描かれていますが、
それぞれのイメージを損ねず、いい感じでしたね。