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カテゴリ:本のある風景
♪とけて はかなき うすむらさきの・・・ 街道筋の町である当地。 当然のごとく、昔話・伝説のたぐいも多く なかでも「鬼伝説」には事欠かず(ふっふっふ・・) だからなのか?(いやたぶん違っ)たいへんに野生の山藤が多くみられます。 ↑のくるくる写真館にもUPしましたが ご近所の御庭だとお行儀よく棚に並んで房を下げている藤の花。 野生(笑)のものは、大きな木をどんどんとからめ取って 高~~いところから、薄紫の花と艶めいた薫りとを振りまいております。 というわけで、まぁついつい・・ 優しくも麗しい鬼の伝説を思い出したりしております・・なつかしひ・・ (参照:木原敏江氏作「大江山花伝」 ) と・・・くらくらと藤の薫りに惑わされて、和物世界をさまようところだったのです。 (どっちにしても、いいかげんにふらふらするのはやめしましょう、私・・うんうん)
ですが、さきほど 某閑猫センセ宅(←だからちっとも某になってない・・)にお邪魔しましたら おや?メッセージ?という(ふふふ~~♪)
「おやゆびひめが いるかとのぞくちゅぅりっぷ(俳句?)」
・・・とな?
ではでは・・ と下の句(へ?そうなの?短歌だったの?あれれ?)で「お答え」してみませうか?
「おやゆびひめが いるかとのぞくちゅぅりっぷ」 「おとなですもの そろそろやめます」
・・・ほんとか?ほんとにほんとか?・・・(アテにならない・・笑)
で・・そちらのお話のもろもろの中で ちゅうりっぷの「赤」について・親指姫翻訳の歴史について、などを学ぶ(ほほーほほー) あの「くらっくらしそうな」金赤のチューリップにお住まいの「親指姫さま」ったら なんと!明治・大正時代にすでに訳本があるのですか? お着物着用「親指花子」さん・・・うふふ、なにやら違う物語になりそうな? そして「コユビヒメ」なる名称もあったのですね?(ほほーほほーほほー←ふくろうか?) アンデルセンは明治時代くらいの人・・(1805年~1875年 昔にしては長生きさん) すでにその頃に極東の日本で翻訳された?とすれば、 なんと一気に「世界的人気者」になったことか!さすがだわ~~~♪ ・・・と思ったら、少なくともアジアでは局地的に日本だけで流行った・・・ ということも(一説によると)あるらしいですね。 処女小説「即興詩人」を訳した 森鴎外氏の名文のおかげらしい・・ 本文以上の名訳で(←一説です!でもかなり有力な説みたいだけど) その後多くの文化人たちのイタリアへのあこがれを形成する「種」となったという
なるほど~♪こちら青空文庫で全文読めます。ダウンロード可能
ところで・・・問題の親指花子さん・・じゃなくって「親指姫」さまのお話。 もしも、もしも「コユビヒメ」という翻訳が定着してたとすると。 赤じゃなくって、原種のチューリップに多い「黄色」だったりして・・と妄想が暴走。 そんなわけで、↓の「金赤鬱金香(うっこんこう:チューリップ和名)」と 同じようなアングルで「黄金鬱金香(まあ金ぴかな名前!)」も撮影してみました。 (普通に撮影したのに地面が妙な色に ・・レンズマジック!) コユビヒメさん?親指花子さん?こちらは住居として 、いかがでせうね? (答えてくれるのか?という・・苦笑) もっとも原種だとしたら、もっととっても小さくて茎も短いのでしょうが・・。 さてさて、ミュージカルでは四季版が有名なアンデルセンさん。 人魚姫の場面のバレエが圧巻!そして楽しいナンバー多数! ♪わんだふる わんだふる こ~ぺんは~げん のナンバーが耳にこだまする楽しい公演でございますね。 そちらの原作はこの映画版。ナンバーもほとんど同じです。 が・・バレリーナさんが演じるマダムドーロ(アンデルセンがあこがれるバレリーナ)が・・ ですねぇ。 なんともこう・・・えーーーっと(むにゃむにゃ・・以下自粛) 当時の映画界の好みもあるでしょうが、現実の彼の思いを汲み取っちゃった?という。 なんとも違和感のあるキャスティング・・(もごもご) もっともバレリーナ(現実は『世界的歌姫』)への「思い」というのは、彼目線でいえば 「僕を利用し、結局振り向いてもくれず、去って行った人」 「思いに答えてくれない高嶺の花」 っていうことで、まぁある意味「悪役」っぽいキャスティングなのかも・・・? 四季版では、さすが日本の公演らしく(子供ミュカテゴリーですし。苦笑) もっと「いい人」な作り方をしておりますね。若手バレリーナちゃんのお役ですし。 そうして、ますます彼の人生そのものが「物語化」していく・・ということもありますが。 う~~ん・・・・・ この映画版自体が彼自身の自叙伝「わが生涯の物語」を原作としていますから、 それはそれは完全に彼目線なわけです。彼「だけ」の思いで綴られるわけで。 冒頭は例の有名なことば 「私の青春はまるで美しい童話のよう・・」で始まっていますしね。 かく言う私も、本当にこの自叙伝を愛読しておりましたし、 アンデルセンの童話以上に、彼自身の生涯に憧れたりしたもの・・・ ・・・・・・でしたのです・・が・・・たははははは(過去形 笑) いえ実は、昨年のメンデルスゾーン・イヤー(没後200年)に サロンの台本 「ジェニーリンド物語 ~想ひ出は歌の翼に乗りて~」を創作しまして 各種調べ物をしていたときに、「お相手目線・近親者目線」から切り取った彼の人生を うっかり垣間見ちゃったために「驚天動地の大逆転」が起こったのでした・・・。 自分目線だけで自分のことを一方的に語るって・・やっぱり難しいのですよね。 自叙伝というものの難しさを感じた昨年だったわけです・・ いやはや・・びっくりしましたぁ(たははははは)。 こちら・・マダムドーロのイメージモデルであろう。「歌姫 ジェニーリンド嬢」 彼女にとっての救いは、↑の自叙伝が書かれたころに すでに引退していた。。しかも幸せな結婚という形で・・。 ということでしょうね。きっと。 そしてすでに彼がどう言おうと尊敬される淑女であり世界的な名歌手であった。 ということ、しかもその結婚すら、ある意味初恋を貫いた結果であり・・。 そんな彼女(非常に熱心な基督者でもあったわけで)にとって 「自分が思いを伝える」ということは、すべて 素晴らしく正しいことなのだ!」と 「自分に思われるなんて、なんと幸せな人だ」と そう思いつめたお方 しかも、創作物語のみならず、人前で詩を読んだりしちゃう・・というお方を相手に 歌姫もさぞや苦労されたことでしょう(お察し申し上げる・・・いやはや・・) と・・これ以上はアンデルセン氏の名誉のために黙秘・・(苦笑) ご興味をもたれた方。そしてメンデルスゾーンがお好きなお方。 「ジェニーリンド」または「メンデルスゾーン」をキーワードに 伝記的読み物の『洗い出し』をされると、真相が見えてくるかも? そんなこんなを経ても、彼の作品への愛着や憧れというものは なにも変わっていないとは思いますし、 ミュージカル作品としても、好きな演目のひとつであることに変わりはなく。 とまぁ・・・そんなわけで(長いいいわけやなぁ・・うふふ) あいかわらず「おやゆびひめがいるかとのぞくちゅぅりっぷ」なわけです。 ですが、一応・・決意としては・・ 「おとなですもの そろそろやめます」 なのです・・一応・・ね? じゃ、今きいろちゅぅりっぷのところで何してたのさっ・・(byM氏@見張り台) 「うぅっ・・・見~~た~~な~~~~(おろおろ)」 超私信的追記っ!:流砂さま!「2番」ありがとうございます! 5月15(13日じゃない!)日・20日に歌わせていただきまっす! (!↑↑ ! 書いてみて良かった・・日程が違うがな・・焦) 救済の船はもう一度来てくれるのですね?うれしいなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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