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カテゴリ:遺言
今日から、遺言についてお話していきたいと思います。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ かつて、西郷隆盛は「子孫に美田を残さず」、と語ったという。 おそらく、子孫の骨肉の争いを危惧したために違いない。 財産の前に、思想も、節操も、心情も吹き飛んでしまう現実を数多く見てきた。 その争いは、とどまる事を知らない。 残すべき、財産が何もないことが、ある意味幸福なのかも知れない。 また、「虎は死して皮を残し、人は死して名を残す」、ということわざもある。 西郷の征韓論は歴史的に見て、評価は低いかもしれない。 しかし、彼は今日もなお、実に多くの人から愛され、慕われている。 多分、彼の生き様の根底に「金も、地位も、名誉も要らない、という人間は最も始末に困る。しかし、そういう人でなければ、本物の仕事は出来ない。」との、確立された人生観が流れていたのであろう。 遺言は、法律家があえて定義付けるとすると、 「家族関係や財産関係に関する一定事項につき、自分の死後に効果が発生することを意図する最終の意思表示であって、一定の方式に従ってなされる相手方のない単独行為である。」 とでもなろう。 しかしながら、遺言の本質はこういう無機質の定義からは垣間見られない、人の子孫に対する愛情行為にこそ求められるべきものと考える。 法律とは、本来そう有るべきものだと思う。 愛情を込めた遺言作りにこそ、遺言の本質が隠されているような気がする。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 次回から、遺言の本論に入っていきたいと思います。 ・・・つづく ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 人気ブログランキングに参加しています。応援宜しくお願いします。 ポチッ! 人気blogランキングへ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 離婚・相続等の法律問題でお困りの方は↓ 櫻井法務行政書士オフィス ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.09.18 13:07:26
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