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テーマ:山登りは楽しい(12257)
カテゴリ:登山
起床は3時。朝食は事前にもらっていた弁当。
今回はそういう意味では今年の私の山行の中で一番高くつく 山行になっているかも知れない。 (小屋泊+2食+弁当) ともあれ、ヘッドライトをつけながら、朝食の弁当を平らげ 身支度をして、気温が上がるのを待つ。 出発は気温が10度Cを超えた4時45分。それでも遅い。 ただし、出発に際し、この小屋へはもう戻ってこないので サブザックとメインザック両方を持って、まずは長衛荘まで いく。北沢峠のバス停付近にメインザックをデポ水はミネラル を1L、万能水は省略、これがおおきな誤算となる。 5時20分北沢峠発、既にかなり明るくなり歩きやすい気温に はなっていた、それどころか天候は予想以上によく、また水分 を予想以上に消費していた。つまり汗をかいていたのだ。 私はもともと汗かきだが、それでも通常の汗の出方と違うのは 仙水小屋を過ぎたあたりで気付いた。 『水が足りない』 今回、私は『ナルゲンボトル』を使用している。 昨日は、天候もガスで且つ発汗量も少なかったため給水自体が 少なくて済んだ。 しかし、今日の天候は晴れ、日射量も多く発汗も多いため必然的 に給水が多くなる。その時この『ナルゲンボトル』を使用すると いわゆる『ガブ飲み』をしてしまうのだ。 仙水小屋までの休憩は途中北沢峠を含めて3回、たった3回の休憩 で、なんと600ml もの水を消費してしまった。 残りは400ml これには唖然とした。 且つ、相方の千田ちゃんが万能水を持ってきているものと思い込み 私が万能水を省略した旨伝えたところ、なんと彼も万能水を省略 したとのこと、つまり二人合わせて飲料水が1L未満しかない。 しかも真水は私の400ml のみ。 これには、流石に大大反省した。いくら相方がいるからとはいえ その誰にでも装備のスペアを求めてはいけないという事を改めて 思い知った典型的反省事例を今回重ね重ね作ってしまった。 やはり、常に水は2L必要だ。一つは飲料水としてもう一つは 万能水として。そしてもう1つ『水1L(あるいは1.5L) もっていくから』と言われても、それは大抵の場合、個人の持つ 飲料水であるということを認識しておかなければならないと 改めて思った。団装としての万能水を全ての相方に求めては いけないということ。 とにかく給水が制限されてしまったので行動食も制限される。 唯一の救いは私の飲料水が沢からとった水ではなく、小屋で購入 したミネラルである点だ。 それと行動食の中に持ち込んだプルーンとレーズン、それと杏が 水分補給の代役をしてくれる。 これからこの3品はこういう自体を想定して毎回行動食の中に 持ち込もう。なので仙水峠の眺めを楽しむのもままならない まま、身体だけを休めて、まずは次の休憩点『駒津峰』を目指す。 互いの意識違いを気遣ってか千田ちゃんが水をくれる旨言い出して くれたけど、もともとは自分の過失なので、受け取るわけにもいか ない、それにいよいよ身体がやばくなったらいやでももらわないと 困る自体になるのでその旨だけ伝えた。 あとから写真でみた仙水峠からの甲斐駒はやはり綺麗だなぁ・・・ (マウスを乗せて記しがかわる写真はクリックすると大きくなります) 駒津峰には8時26分着。予想よりは早い、流石にここまでくると、 甲斐駒がデカイ。 余計な休憩を省略して、本当はやたらキツイ筈の仙水峠からの急登を スーパーマン(子供を背負ってバンバン残る親を私はスーパーマンと 呼んでいる)&スーパーウーマンの背中を見ながらひたすら登ってきた せいか、キツかったけど、淡々と登ってきた感じがする。 そして、駒津峰で天女に遭遇 私の水の事情を冗談半分に話したら、持っているアクエリアス(2L!) を好きなだけ飲んでいいというのだ。 これにはさすがにびっくりしたが、後のこともあるので甘える ことにした。とはいっても甘味のある水のなので200ml 程だろうか? 目の前に見えた奥様方が皆々天女に見えた!(マジで!) 実はこの奥様方とは、後日談ならぬ後刻談がある。 生き返った私と千田ちゃん(もともと元気)は多少の疲れをのぞかせ ながらも、駒津峰までよりは格段に元気なので最後の甲斐駒への登りは、 点線ルートの直登岩登りを選択。これ結構面白いかもぉ。 岩をへらこらと登っていき身体の疲れがでているのも忘れ、いよいよ花崗岩 が足元に見えてきたら、山頂は近い。 登ってきた直登ルート、さっきまでいた駒津峰がやたら低く、遠い その山頂をまじかにしてちだちゃんがある拾い物をする。 レインスパッツ(レッグウォーマー)だ。ちだちゃんが言うには、さっき 駒津峰で水をもらった奥様パーティの誰かが身に付けていたものに似ている という、ならばもっていってみよう。先行しているから山頂でお弁当でも 食べているころだろう。10時14分、甲斐駒ケ岳(2967m)山頂着。 いろんな意味で個人的にも、二人としても、感動の一瞬でした。 で、辺りを見回して・・・いましたいました先程の奥様(天女)パーティ 例のスパッツをちだちゃんが持って尋ねたところやはりそうだった。 ビンゴでした。仲間の奥様(私にアクエリを戴いた方とは別の方)が 『お兄さん水に困ってるのでしょ。スパッツ持ってきてくれたお礼に この水好きなだけ入れ替えていいわよ。私はまだ沢山あるしそんなに 飲まないから・・・。もう、こういうときはお互いもちつもたれつでしょ?!』 仰せのとおりでございます。もはや返す言葉もございません。 お言葉に甘えさせていただきます。帰りの水に必要なのは500ml見積もり しかし奥様は『いいのそれだけで、他の人のもあるから満タンにして いきなさい。こちらは何千円もするスパッツをもってきてくれたんだから』 イヤー持ってきてくれたのは私じゃなくてちだちゃんなんすけど・・・ でも、もはや仰せのとおりにさせていただきました。 かさがでようが重くなろうが、戴きますお水。感謝感謝他謝です。 山頂で食事をとも思ったけど、下での時間に余裕をとりたいので おにぎりだったので1つだけ食して、30分ほど眺めて下山。 帰りは摩利支天周りの巻道から降りて、一応踏むのだけを目的に 『双児山』経由で下山。樹林帯へ入ってからは、いつもの下山 ペース、ストックを使うちだちゃんには、申し訳なかったけど 事情を話して、先降り先待ちの繰り返しで降りていきました。 おかげで予定より20分早い時刻14時28分北沢峠着。 長衛荘で炭酸ガブ飲みしちゃいました。 メインザックを無事回収後、パッキングして、バスの並びへ チケット購入、お土産購入、ビールの購入は風呂上りまでガマン。 帰りのお風呂は、広河原でバスチケット購入時に運ちゃんに 教えてもらってバスチケットと一緒にもらった芦安温泉の 『山渓園』で。 打ち上げは甲府駅ビルの『とんかつ和光』のみぞれトンカツ 御前+生ビールで〆。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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